New Entry Period–October ’79

All Songs from American Top 40

volume 85: New Entry Period–October ’79

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Entry Number,Title-Artist
New Entry Date : Chart Action from new entry
(Points/Total points of the artist)

1690 Hold On-Ian Gomm79.10.06 : 34,26,20,18,18(196/196)

出ましたIan Gomm。チャート上ではこの曲だけで消えてしまったイギリス出身のアーティストで、この年2曲目の「Hold On」ということになり、非常に紛らわしい。こちらの「Hold On」もなかなか味わい深いものがあったのだが、いとも簡単に消えてしまったという感が強い。なお、アルバムタイトルは「Gomm with the Wind」であった。

1691 Gotta Serve Somebody-Bob Dylan
79.10.06 : 39,33,27,25,24,24(194/819)
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アルバム「Slow Train Coming」からのシングルで、実に久しぶりのTop40ヒットということになる。リズムの取り方がなぜか異様に重い曲で、アルバムの雰囲気を伝えている。きっと、このころのDylanの精神状態も反映していたのだろう。(全く根拠はないのだが)

1692 Good Friend-Mary MacGregor
79.10.06 : 40,39(43/1241)
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覚えていないなあ、これ。77年のヒット「Torn between Two Lovers」から約3年を経て彼女のTop40ヒットとしては最後のものとなってしまうのだが、残念ながら記憶にない。(アーティストも混同していた)

1693 Heartache Tonight-Eagles
79.10.13 : 15,9,7,2,1,5,5,5,7,9,20,*,34(984/8053)
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宿命のアルバム「The Long Run」からの第1弾シングル、ということで、彼らの最後のNo.1シングルとなった。80年代にはいると彼らは髪を切り、それぞれにソロ・アーティストとして成功をおさめて行き、(よせばいいのに)90年代に入って再結成アルバムなど出し、それなりに売れてしまうわけだが、すでに「Hotel California」が彼らの頭上に君臨してしまって以来彼らにそれまでの凝縮感を維持することを期待してはいけなかったのだろう。「The Long Run」とは、その「何かを作り続けなければならない」アーティストとしての悲しみが伝わってくる、そんな作品であった。それでもNo.1ヒット、このあたりがヒットチャートの奥深いところである。

1694 Found a Cure-Ashford & Simpson
79.10.13 : 36,36(50/50)
これも覚えていない。そうだ、この週あたりは大学に入って最初の早稲田祭の準備に追われていた、その真っ盛りの頃である。で、ヒットチャートとはまるで関係のない曲ばかり聴いていた頃なのである。(これ以上書くと、どうしてもあとから後悔しそうな方向に行ってしまいそうだ。)

1695 So Good So Right-Brenda Russell
79.10.13 : 37,33,31,30,30,34(171/171)
88年のTop10ヒットで、現在でもときどきMTVでビデオクリップが流れる「Piano in the Dark」のみが脚光をあびている感が強いBrenda Russellの出世作がこの曲である。実際、一瞬別人か、と思ったほどだが、そんなことはなかった。カナダ出身。

1696 Still-Commodores
79.10.13 : 38,10,8,5,3,1,3,3,3,2,5,*,7,6,22(1293/6854)
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かつて私は「Three Times a Lady」のコメントを一言、「ウンコ」と書いた。それならばこの曲は「産業廃棄物」といったところか。それにしても、よくこんなひどい内容の曲がNo.1に輝いたものだ。

1697 Tusk-Fleetwood Mac
79.10.13 : 40,15,9,8,8,8,9,16,22,37(525/4610)
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Eaglesが「Hotel California」のあと、耐えられないほどの袋小路に陥ったのと同じレベルで、彼らもまた、大いに前作のイメージを払拭するための努力を自らに課さなければならなかった。そして79年発表された同名のアルバムからの最初のシングルがこの曲だった。結論から言うと、シングルカット曲としてはこの曲は失敗だろう。ただ、彼らがまだ「新しいものに挑戦していく」ことへのスタンスを示すことには成功したのではないだろうか。特に中盤以降のパターンの崩し方は攻撃的であり、好感が持てる。もちろんLindsey Buckinghamの作品で、その存在感が光る。

1698 Babe-Styx
79.10.20 : 26,14,7,6,4,2,2,1,1,3,*,6,10,23(1317/3579)
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この曲も「産業廃棄物」の一つに数えられる。音楽ジャンルとしても「産業ロック」などというくくりに入れられたのもこの曲の役割が大きいところである。ただ、メロディ自体はそれほどひどくない。No.1というのもある意味では理解可能である。ただ、こういうのが君臨しているTop40というのは、かなりつらいところがあるわけである。

1699 If You Remember Me-Chris Thompson & Night
79.10.20 : 32,29,25,22,20,18,17,28(305/589)
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チャート上に初めて登場してきたときには確かにアーティストの記述はChris Thompsonだけだったと思う。それがいつのまにか「Night」付きで表記され、それが今では一般的に知られている。さて、このChris Thompsonだが、古くはManfred Mann’s Earth Bandに在籍、あの「Blinded by the Light」のリードヴォーカルが彼だということである。(これはホームページの読者の方から教えてもらった。)

1700 Ships-Barry Manilow
79.10.20 : 35,20,15,13,12,11,9,9,17,29(506/8538)
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この曲もバラードの「質」としては決して誉められたものではないと思う。ただ、このラインの音がおそらく「1979年の冬」のトレンドだったのであろう。そう考えれば、腹も立たない。でもつまらない。

1701 Broken Hearted Me-Anne Murray
79.10.20 : 34,24,21,18,16,14,12,12,24,37(431/3925)
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Anne Murrayらしい曲で、彼女らしいチャートアクションを記録。こうして振り返ってみると、なかなか79年は彼女の当たり年であったことがわかる。むしろカントリー系からの火のつき方の方を指摘すべきなのかも知れない。

1702 You’re Only Lonely-J. D. Souther
79.10.20 : 37,35,27,21,18,13,11,8,7,7,*,20,23(621/621)
いやあ、この曲にはすっかりひっかかってしまいました。なんといっても、アルバムまで購入してしまうというほどのだまされ方で、当時は、この程度のものにさえ、ある種の「純粋なもの」を感じないとやっていけなかったのであろうか。ともあれ、今聴いてみると、ひたすら心地よいばかりの曲で、シングルとしても成功したこと自体は十分に納得できる。
さて、この曲については、95年であったか、竹内まりあの「ロンリー・ウーマン」というTV主題歌が、全く同じコンセプトのもとに、ほとんど同じコード展開、リズムで歌われていたことを思い出す。これこそ、著作権法でいう「模倣の部分が大きく、独創の部分が極めて少ないと認定されうるもの」であり、許しがたい「盗作」である。こういうことがまかり通るから日本人は「サル」だと思われるのである。

1703 Fins-Jimmy Buffett
79.10.20 : 38,36,35(74/1106)
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Album Artistとしては大スターで、特に90年代に入ってからの活躍には目覚ましいものがある。94年「Furuitcakes」が最高位4位、95年「Barometer Soap」が最高位6位、96年「Banana Wind」が最高位5位と、まさに絶好調なのである。はっきり言って、これほどのビッグ・ネームであることは大きな驚きである。ただし、シングルチャートでは、この曲が最後のTop40ヒットであることには変わりはなく、これも面白いところである。

1704 Rainbow Connection-Kermit (Jim Henson)
79.10.20 : 40,34,29,27,26,25,26(220/220)
セサミ・ストリート、マペット・ムービーといったTVシリーズのキャラクター声優として大きな人気を持ったJim Hensonのシングルで、70年、Ernieというクレジット名で、「Rubber Duckie」という曲を16位まで押し上げて以来のTop40入りということになる。Top40の番組中でも極めて特異な印象で迎えられていた。

1705 No More Tears-Barbra Streisand & Donna Summer
79.10.27 : 33,10,7,3,1,1,2,6,8,*,21,24,38(1067/1067)
本当にBarbra Streisandの節操のなさには限りのないものがある。この曲などまさに、「売れるためなら誰とでも組む」典型ではないだろうか。(最近、Celine Dionとデュエットしたのにも驚かされたが)アルバム「Wet」からのシングルで、そのアルバムにおさめられた曲すべてが水分に関する内容を持つことでも話題をまいた。こういうのをNo.1にしてしまうとは、アメリカも守りが甘くなったものである。

1706 Dream Police-Cheap Trick
79.10.27 : 37,33,29,27,26(153/903)
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久しぶりにロックらしいシングル・ヒットを聴いた感じがする。なかなかにポップで魅力的なナンバーだった。日本でも少しヒットした。

1707 Please Don’t Leave-Lauren Wood
79.10.27 : 38,32,28,25,24,24(195/195)
全く知名度のないアーティストで、この曲のみがHOT100に記録されている。どちらかというとMichael McDonald色の強い作品で、そのあたりがヒットの要因なのだろう。

1708 Street Life-Crusaders
79.10.27 : 39,38,36(70/70)
長年Top40を聴いていると、いろいろと変わったことが起こるもので、この曲が歴史の長い彼らにとって唯一のTop40ヒットということになる。Randy Crawfordのヴォーカル入りで、フュージョンのブームにやや乗ったのも大きかったというべきであろう。でも、やっぱりこれはジャズで、シングル・チャートに乗ったのもご愛敬というべきなのであろう。

1709 Victim of Love-Elton John
79.10.27 : 40,36,32,31(105/13326)
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思わず耳をふさいでしまおうかというほど、Eltonにとっては「らしくない」曲で、Bernieとのコンビ解消が彼にとってどれほどの痛手であったかを物語っているといっていいだろう。辛いのう。というわけで、79年10月はひどい月であったことを締めくくる作品になってしまった。

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