「雨に唄えば」、人文地理学の参考文献

02 日記
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小林信彦のコラム『昭和のまぼろし 本音を申せば②』(文春文庫)には、彼が推す「ミュージカル映画ベスト10」が載っていて、ぼくが今日図らずも観てしまった「雨に唄えば」(1952年)は第4位である。

青春ミュージカルで、ドナルド・オコナーの踊りに溜め息が出る。

と一言のみコメントしているだけだ。ドナルド・オコナーはMGM作品にはこの映画とあと1本出演しただけで、《非常に高く買われている》(小林信彦『映画を夢みて』)。

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悲しいというかなんというか、このコラムで第5位になったのは、「バンド・ワゴン」(1953年)。小林はこの映画を《ベストテンの中の一本を、といわれたら、これをあげる》とまで言っているのだが、ではなぜこの映画が第4位の後塵なのだろう。観てみて自分で判断するしかないのだが。

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いずれにしても、「雨に唄えば」は小林の言うようにたしかに〈青春ミュージカル〉ではある。ジーン・ケリーとドナルド・オコナーの掛け合い漫才のようなタップダンスには、「息ぴったりだね」と子どもに言わしめる力がある。ただときどきモノローグを切り出したようなシーンがあってそれらが案外長いので、そのあたりで弛んでしまうのが減点かな。

昼間に、地元の図書館で[人文地理学]の参考文献をどっさりと借りてくる。さて、今週中にはやっつけてしまわないと。

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