公共交通にお金を入れる発想が出ない程度に、日本では鉄道会社が儲けすぎた …ような気がする。
こちらの記事。
「車優先」からいち早く転換した米大都市の今 | ローカル線・公共交通 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
http://toyokeizai.net/articles/-/163467?utm_source=Twitter&utm_medium=social&utm_campaign=auto
米国でのLRTなんかの事例を紹介している。
気になるところを引用すると・・・
ポートランドではLRTやバスは道路交通とみなされるという。よって高速道路のための財源を公共交通整備に回すことができたそうだ。道路と公共交通が別の管轄になっている日本とは、アーバンモビリティに対する考え方そのものが大きく違うことが分かる。
欧米の公共交通は黒字経営を目指すこと以上に、より良い公共サービスを提供することを重視している。高齢者や子供など、すべての人に等しく移動の便利さを提供するためだ。公立学校や図書館は税金で運用され、道路も税金で作られているわけだから違和感はない。逆になぜ日本の公共交通が民間企業的な運営を強いられているのか不思議に感じる
で、日本。
よく言われることだけど、なまじ都市の集積具合等々の関係で、鉄道が儲かる事業の代表、企業グループの中心には鉄道ってイメージが日本ではついちゃったんだよね。
東急、阪急、西武、近鉄、南海、阪神、西鉄、、、歴代のプロ野球チームを持つような大企業グループは鉄道発祥だし、各地方のバス会社も地域の代表的企業として存在してたりする(実態として赤字でも)。
だから、公からお金入れて、みんなで支えるような発想にならないんだろうね。
例えば、図書館の入口に車椅子用のスロープを作ることや、街中に誰でも使いやすいトイレを作ることと、交通弱者の為にLRTみたいなものを整備するのとでは本質的には一緒なんだけど、後者については共産党ですら反対する訳で、これはなんともかんとも・・・
桃太郎電鉄みたいなゲームが成立する程度に「鉄道=儲かる」という共通認識が出来てしまったのは、ある意味で不幸なことだったかもしれないねー。