プーチン氏、新型弾道ミサイルを年内に実戦配備/ウクライナ侵攻、ロシア訪問で薄れる中国の「中立姿勢」

プーチン氏、新型弾道ミサイルを年内に実戦配備


<【2月23日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は23日、核弾頭を搭載できる新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト(Sarmat)」を年内に実戦配備すると明らかにした。>

新型のICBMは複数の核弾頭を搭載できるという。
これは、ウクライナとの戦いというより、アメリカやNATO加盟国への脅しだ。
そもそも軍事拠点を破壊するだけに必要がない。
結局、核弾頭を使えば民間人にも犠牲がでる。
そんなに開発して世界中をどうしたいんだ。

【解説】 ウクライナ侵攻、ロシア訪問で薄れる中国の「中立姿勢」


<ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、とても長いテーブルが大好きだ。長いテーブルの端にプーチン氏が座り、その反対側に相手が座るという、プーチン流の会談の様子は有名だ。あまりに遠くに座るので、相手に声が届きにくいのではないかと思うほどだ。
しかし、中国の外交トップ王毅氏との会談では、様子が違った。
2人は楕円形のテーブルの両端ではなく中央部分に、握手ができる距離で、向かい合って座っていた。>
<習近平政権からするとロシアは今や、アメリカの影響力に最前線で敵対する国だ。北朝鮮と同様に国際社会から孤立しているものの、地政学的には役に立つ存在だ。>
<プーチン氏は中国と「限界のない」新たな関係を宣言し、北京冬季オリンピックの開会式に出席し、帰国してから数週間後にウクライナへの侵攻を開始した。それでも中国政府は特に、きまりが悪そうな様子を見せなかった。>
<ウクライナ侵攻開始1年を目前にしたロシア訪問で、「平和と安定」などという表現を使うのは、よそから見れば滑稽(こっけい)なことだ。
しかし、中国政府はそれを承知の上で、自分たちの評判が落ちることを百も承知で、この表現を使った。現時点ではそれよりも、プーチン氏を精神的にしっかり支えるほうが大事だと計算したからだ。>
<プーチン氏が戦場で屈辱的な敗北に直面した場合、中国はどのような選択肢を検討するのかが、今では注目されている。
アメリカの研究者たちによると、中国政府はすでに、軍民両用の装備品や、例えばジェット戦闘機の修理に使えるような技術をロシアに提供している様子だ。
また、侵略後にロシアに科された経済制裁で生じた損失を埋め合わせるために、ロシア産原油やガスを買い占めている事実を、中国は隠そうともしていない。>
<ある意味、ロシア政府は中国に代わって厄介な仕事をしていると言える。西側の軍事資源を枯渇させ、北大西洋条約機構(NATO)に圧力をかけている。そのためにロシア経済が悪化したところで、中国政府にとってはそれほど問題にはならないだろう。経済を回復させるために、より多くの中国製品が必要になるだけだ。>

中国はロシアを西側諸国への盾にするとともに、経済回復の起爆剤にしようとしているのではないか。
中国共産党の益にならなければ、ロシアを応援する必要はない。
ロシアの旗色が悪くなれば、ロシアの技術者を根こそぎ取り込むのだろう。
ロシアが勝とうが負けようが中国が得をすることしか考えていないのだ。

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