藤井聡太七段、51年ぶりの年間勝率記録更新に暗雲が漂う手痛い1敗

藤井聡太が来年度に史上最年少でのタイトル挑戦・獲得を目指す上で、最も早いのが棋聖戦であった。過去の最年少記録はいずれもお化け屋敷(屋敷伸之九段)が持つ17歳10カ月と18歳6カ月である。まぁそれは来年度の楽しみではあるのだが、今年度の勝率記録更新も実は難しくなった。

この敗戦で・8400(42勝8敗)となり、歴代1位・大棋士中原誠十六世名人の持つ・8545(47勝8敗、1967年度)を下回った。正式な年度内の残り対局数は日本将棋連盟からは未発表だが3局までの見込み。3局全てに勝っても突撃中原の数字を上回ることはできないのである。

B2への昇級も逃し、今年は実は藤井聡太にとって試練の一年になったのかもしれない。それにしても、ここぞというところで勝つ久保利明九段はさすがである。こんなに強いのに何故王将位を4連敗で失ったのか。それほどまでに今の渡辺明は強いということなのだろう。来年は大チャンスだ。

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