第70期王将戦七番勝負第2局2日目 まるで心筋に異常がある心電図のような形勢グラフを描いて渡辺明王将が2勝目

渡辺王将が△5二桂とせず△4一角としたところで、一気に形勢が永瀬王座に傾いた。

これでようやく永瀬の片目が開くか、と思ったところで案の定時間に追われ失着。109手目に永瀬王座が7二の成桂を引いた▲7三成桂が痛恨。7四の歩を▲7三歩成としておけば自玉に詰みはなく勝ちだった。

渡辺明攻略において4強レベルでは持ち時間がすべて。一手なりとも渡辺明より持ち時間を消費してはならない。湯水のように持ち時間を使っても将棋は読み切れるものではない。渡辺明は割り切って、自分が悪くならない程度の次善手を指している。

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