『恐怖の男』つづき

02 日記
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台風14号は関東からは遠ざかっていってくれだが、朝方はまだ霧雨が降っていた。
多摩川まで40分くらい散歩する。半分くらいの人がマスクをしていないが、風もあるしいいだろう。

帰宅してからは、少し汗ばんだので朝風呂に入る。半身浴で、ボブ・ウッドワードの『恐怖の男』のつづきを読む。アフガニスタンから撤退決定のあたりを読んだが、トランプさんの衝動的かつ一貫性のない態度に、スタッフ一同が妥協点を探ろうと必死になっている。その前段の北朝鮮対策もそうだが、アフガニスタンの件も、もとはといえばオバマ政権のツケでもあるが、よりによってそのツケが本来はあまり回ってきてもらいたくない人物のところに届いたということだろう。

アフガニスタン撤退については、トランプの主張はずいぶん激しいが、その主張にはうなづけるところもある。つまりは、アメリカはどこをゴールとするか、という、トランプ大統領の本質的な指摘についてみんなうつむいているのだ。

家人が午後から外出するというので、昼メシを考えながら子どもたちと近所の散歩をする。けっきょくはあちこち食べ歩きみたいなことになったのではあるが。

夕方、再び『恐怖の男』。トランプ政権での政策決定プロセスの無秩序ぶりは、やがてスタッフ同士のいがみ合いに発展していく。

プリーバス(ラインス・プリーバス。トランプ政権での最初の大統領首席補佐官:引用者註)の角部屋のオフィスで開かれた会議で、バノン(スティーブン・バノン。大統領首席戦略官:引用者註)とイバンカ(トランプ大統領の娘:引用者註)が激しく口論した。

「きみはスタッフだろうが!」バノンはついにイバンカをどなりつけた。「たかがスタッフふぜいのくせに!」ほかのスタッフとおなじように、首席補佐官の下で働く立場だ、とバノンはいった。秩序がめちゃくちゃになっている。「きみはここを歩きまわって、自分が指揮しているかのように行動しているが、とんだ思い違いだ。きみはスタッフなんだ!」
「私はスタッフじゃない!」イバンカが叫んだ。「スタッフなんかにならない。私は大統領令嬢(ファーストドーター)よ」-その称号が本気で気に入っているようだった-「ぜったいにスタッフなんかにならない!」

亀裂は深まるはかりだった。

そりゃどんどん辞めていくのも肯けるなあ。

 

 

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