今週もまた、2日連続の投稿である。やっぱり、こういうことは早めに載せておかなければ、と思ったもので…というわけで、前回のつづきをどうぞ。
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予定通りと言うべきか、午前10時前には旧軽井沢の目的地に着いた。お土産店やお洒落なカフェなどが並ぶ通りを抜け、別荘地へと入っていく。途中からは、未舗装の山道となった。これが、車一台分の道幅なのである。ゴクリ…。
多少、道に迷いつつも漸く到着した。実はここ、作家・コラムニスト・コメンテーター・写真家の勝谷誠彦氏のご自宅なのだ。森を切り開いた山の中にある閑静な別荘地に建っている。
但し、氏はもう、この世の人ではない。約一年前に逝去した。この家は主人を失い、今後売りに出されることとなる。それを機会に、この家が一部の読者に公開されたのだ。僕も、そのひとりとして駆けつけた。いちど是非とも見ておきたかったからである。
斜面に立つ3階建てで、読者の間では何かと有名な(?)家なのだ。トップの写真が、その斜面の下から撮ったもの。下の写真は、反対側から見たところである。
玄関はこの方角の3階部分にあり、特注したという鉄の螺旋階段で階下に降りるという構造になっている。因みに、1階にはガラス張りでジャグジーの付いたお風呂があるのだ。うーん、豪華だな。
初めて入ったこの家の中の印象は、いやあ本が多いなあ…だった。僕の素直な感想である。窓の下や壁など、至る所に本棚が設えられている。下の写真の左下に写る、窓際に注目。そんなところにも本棚が…。
この部屋は、2階にあるダイニングルーム。勝谷氏が選挙に出馬した際のダルマが見える。TVに映し出されているのは、写真のスライドショーだ。丁度、勝谷氏がボクシングの試合に出ていたときのものと思しき写真が映っている。
本棚にはビッシリと新旧数多の書籍や雑誌が収められているだけでなく、部屋の床にも山積みに積まれている。これはモノ凄い量であるw あと、1階にあるふたつのベッドにはSPA!とWILLがそれぞれ敷き詰められていた。これは圧巻だ…。
加えて、モノを捨てなかったと言われる氏の、個人的な所蔵品の数々。他には、ポケットサイズのメモ帳の山や、大学当時から今に至るまでのノートおよび書類の山と束…。
それから、仕事で撮影した写真や幾種類もの名刺、趣味で集めた鉱石などなど様々な物品たち。防毒マスクやテレビ番組の特製トロフィーといったようなものまであった。もう、写真を載せ切れないくらいだ(苦笑)。
もう、これは勝谷誠彦氏の脳内の有りようを具現化したものであり、カツヤ・ミュージアムと言うべき姿であった。僕は、2時間かけてひとつひとつを丹念に拝見させて貰った。もう、圧倒されんばかりに。
いやあ、この家を手放してしまうのは惜しい。家の中の物品も、ひょっとすると大方は処分されてしまうのかも知れない。そうなると、氏の生きた痕跡が一部消えてしまうようで、それもまた実に惜しい。
そして、あるじのいなくなった勝谷邸は、ここに集った人たちの話声が止んで一瞬静まり返ると、僕にふとした寂寥を感じさせた。人が世を去ることの淋しさを知らされた思いである。勝谷誠彦氏が世に不在となったことを改めて悔やみ、無念に感じるのであった…。
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さてさて、当日の邸内は、様々なものが「ご自由にお取り下さい」となっていました。例えば、勝谷氏の書籍(新品)や昔の名刺、使い込んだメモ帳などなど。
僕も、形見分けのつもりで上の写真のように、幾つか頂戴して来ました。マネージャーのTさんをはじめ皆様がた、どうも有難うございました!
(なお、今回の投稿で載せた写真は「ブログに掲載してもOK」との許可を頂いた上でお送り致しました…)
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