息子の自転車を実家に運び、大学までサイクリングなのだ…(その2)

0

実家に息子の自転車を運んだお出掛け、2日目である。(前回の投稿は、こちら

この日も午前中、息子と大学までの通学路をサイクリング。父からの提案で、前日よりもっと近道を辿って走ってみた。距離的にはそのルートの方が短い。でも、これがほぼ見渡す限り、一帯の田んぼ。その中を縦断する一本道なのだ。

そして、大通りに出てからは、沿道にある店を見て回った。例えば、ゲームやDVDなどを売っているリサイクルショップやら、イオンモールやら、息子が気になった店である。
息子は、無類のゲーム好きでポケモン好きなのだ。リサイクルショップでは、売り場に並んでいるポケモンカードを興味深そうに眺めていた。その内の何枚かを購入したようだ。

あとは、中古家電の売り場も見た。DVDプレーヤーとそのモニターが欲しいのだそうだ。DVDは、勉強用のノートパソコンで観られるよと教えておいた。モニターはゲーム機を繋ぐために必要なのだそうだ。
それについては、うちに帰ったら後日、別の店に探しに行ってみようと提案した。僕も、Blu-rayを観るためにモニターを買ったことがあるのだけれども、その店に良いものがあるかも知れないからだ。

そんな風に時折、店に入りながらサイクリングを楽しんだ。この通りには、マクドナルドやラーメン屋、コンビニもひと通り揃っているので、「この道沿いには何でもある!」と、息子はご満悦の様子だった。まあ、毎日の通学の楽しみにしてくれw

今回は前回と異なり、大学までは行かなかった。走っている最中にお昼を過ぎてしまい、昼食を作ってくれることになっている母が待っているだろうと思ったからだ。従って、店を幾つか回ったところで引き返したのである。
帰り道には、大通りを少し引っ込んだところに建っている、僕が卒園した幼稚園も見に行ってみた。基督教団の系列なのである。約40年振りに行って驚いたのは、園の前の道が、こんなにも狭かったのかということだった。車一台が通れるかどうか、という幅だ。

僕の記憶では、ごく普通の大きな幅の道路だった筈なのだけれども、それはきっと、幼児期には何でもサイズが大きく見えたせいなのであろう。今は建て替えられて綺麗になった園舎も、当時の面影を何処かに残しているようで懐かしく思えた。

僕は、幼稚園が途中入園だった。それまで何か肺の病気があったためらしい。それで、ある日から通うことが出来るようになった。でも内心では、母から離れるのが嫌だった僕は、園舎の廊下でずっと外を眺め続けて、母が迎えに来るのを待っていた。
幼稚園の先生から話しかけられても、一言も返事をしないで道路を眺めていた。それが、この幼稚園における、僕の第一日目だった。今でも、鮮烈に残っている記憶だ…。

そして、今回いちばん興味深かったのは、息子が入学することになる大学の前身校だ。戦前の旧制高校の校舎が、今でもこの市内に残っているのである。
重要文化財に指定された、大正時代のモダニズム溢れる校舎。その内部は、僕にとっては、まるで目眩く江戸川乱歩の世界のようにも見えた。

息子は、実に珍しげに、iPhoneで写真を何枚も撮っていた。この晩うちに帰宅した後、娘にその写真を見せびらかしていたほどである。大学の長い伝統の一端に触れて、良い経験が出来ただろう。ここに連れて行ってみて、良かったと思う。

上の写真は、一階の廊下で撮影。向かって右が窓側である。その窓は、吊り上げ式になっているのだけれども、よく見ると麻のロープが使われている。そのようなところにも、古き時代を感じてしまうのだ。

上は、復元された校長室。室内は、やはりモダンな雰囲気の調度品で溢れていた。こうして廊下から眺めているだけでも、窓から入る陽の光が茶色く照り返す様が、何とも眩しい…。

上の写真は、図書室だった場所の入り口。この「圖晝」という旧字体が良いねえ…。そういえば、明治や大正の頃の聖書などを読んでいると、このような旧字がよく出てくるのである。
この建物は築100年になんなんとするのだけれども、何と昭和48年まで大学の校舎として使われていたというのだから驚きである。こういう伝統ある大学もまた、良いものだなあ…。

上のように、電灯のひとつひとつも、実にレトロな感じ。ちなみに、下は消火器なのである。壁の色に合わせるように、シルバーに塗装されていたのだ。これは、ちょっと珍しい気がする…。

こうして僕は、自分の生まれ育った街を息子と一緒に巡った。何十年振りかに見たものもあり、またその一方で初めて見たというものもあった。そして改めて、この市が持つ魅力を発見したように思う。実に面白い旅である。(次回に、つづく)

……
この日に走った道は、上に書いたように、途中までまるで田んぼの中の一本道。街灯もなければ、走る車も滅多にありません。夜は自転車の灯火だけが頼りというわけです。これは、ライトの強化が一層必要となるでしょう。下のリンクは、増設するつもりのテールランプです。こちらも、前回のヘッドライトと同様、自動で点灯するタイプ。後ろからの安全のためにも、ぜひ必要かも知れません…。

「キャットアイ(CAT EYE) テールライト OMNI3 AUTO TL-AU135-R」
……

0