もう3週間くらい前になるだろうか、先月のことである。だいぶ以前に行ったことのある動物園を、久方ぶりに訪れてみた。そこには、鳥類が多数いるので、僕は、それらの写真を撮ってみようと考えたのだ。
しかし、そのときは、西日本の方で鳥インフルエンザが確認されたばかりの頃だったのである。その影響か、この動物園では、あらゆる鳥類が公開中止になっていた。
園内に設けられた水場には、カモなどの姿が見える。でも、立ち入り禁止で、近寄ることは出来ない。それでも、ニコン P900の超望遠に物を言わせて、遠くから狙って撮影してみたのだけれども…。
また、ニワトリなどは、子供たちが実際に触ることが出来るということも、この動物園の売り(?)ひとつだった。そういった鳥もまた、人目のつかないところに移設されていたのである。
下の写真は、十数年前、僕の息子がまだ幼児だった当時、この動物園へ行った際に撮った。この鳥は、烏骨鶏だと思う。こうして、ちびっ子が動物に触れ合って楽しめる、というわけなのだ。
今回の鳥インフルエンザに関して、西日本では、ここ数日で終息宣言が出たようである。従って、この動物園でも最近、何らかの対応の変化があったのかも知れない。またいつか、鳥を見に出直してみようと思う。
今回は、その代わりに、鳥類以外の、展示が継続されていた動物たちの写真をお送りしたい。何せ、小規模な動物園なので、小さめのものばかりである。キリンや象など、大型の動物はいないのだ。
例えば、トップの写真に載せたのは、レッサーパンダ。この園には2匹いる。このように丸くなって、すっかりお休み中だったのだw
その近くには、りすのケージがあった。りすと言えば、僕は先達て、「りすの家」というところへ行ってきたばかりである。(それについての投稿は、こちらから)あちらは、シマリスだった。
この動物園のりすは、アメリカアカリスという。北アメリカでよく見られる種類なのだそうだ。シマリスと違って、背中が赤っぽいのが特徴なのだろう。
AFの弱点みたいなもので、どうもケージの方にフォーカスが合ってしまう…。ご容赦を。
このりすたち、実にすばしっこい。ケージの中を、何匹も縦横無尽に走り回るのだ。先達てのシマリスたちよりも、遥かに元気なようである。下の写真は、よじ登ったところ。お腹が丸見えだw
以前勤めていた会社で、自室でりすを飼っている人がいた。ケージから出すと部屋中を駆け回るので大変だ、と言っていたのを思い出す。このアメリカアカリスの様子を見ていると、それが分かる気がした…。
次は、羊。まあ、動物というか、まさしく家畜である。毛を取ったり、ときには食肉にしたり、人間の役に立っている動物のひとつである。僕は、そんな風に感じながら、この羊を眺めた。
そのためか、どこか哀愁漂って見えたのである。旧約や新約の聖書では、羊とは、生け贄であり、犠牲の象徴のようなものである。僕には、そのイメージが強いせいもあるのかも…。
一頭が僕の近くに寄ってきた。アニメなどの絵や絵画などでは、羊は真っ白に描かれることが多いのだけれども、案外黒っぽいのである。また、フワフワというよりは、結構硬そうな毛に見える…。
ちなみに、ホッキョクグマ(所謂シロクマ)の毛は、実際には白ではないという。本当は透明なのだそうだ。透明の毛は、人間の目には白く見える。こうして、白い印象のある毛は、本当は余り白くはない。色って、一体何だろう…?
他には、山羊とかカピパラとか鹿とかがいたのだけれども、ここではちょっと割愛してw、モルモットに行ってみよう。他の動物は、みんな1匹か2匹の展示なのに、モルモットは、何とこんなにいるw
僕は、ずっと以前にハムスターを飼っていたことがあった。当時は、モルモットも流行っていたようだけれども、何だか大型のねずみという印象があって敬遠していたのだ。
でも、こうして見ると、ねずみの一種というよりは、小さめのうさぎという感覚で捉えることが出来るように思う。瞳がつぶらで愛嬌があるのだ。なるほど、よく見ないと分からないものである…。
ハムスターは日中、寝ていることが多かったけれども、このモルモットたちは、せっせとご飯を食べていた。丁度、ご飯を入れて貰ったところなのだろうか?
こんな風にして、園内を一周した。途中、ニワトリやアヒルなどの鳥類が展示されていたケージは、いずれも空っぽだった。代わりに、公開中止のお知らせが貼ってあったのだ。
仕方がないこととは言え、何とも残念なことである…。また、春になったら来てみよう。その頃には、園内の植え込みにも緑が多く、ますます写真映えすることだろう、と思う。
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森博嗣センセイのエッセイ最新刊。このシリーズは、これで6冊目ですが、センセイの健筆は一層冴え渡っておりますw この中では、去年2月にセンセイが倒れて入院されたときの様子が3篇に渡って克明に書かれています。ファンの方には、これは少なからずショックなのでは。その意味でも、見逃せない一冊です。
森博嗣 著『つぶさにミルフィーユ The cream of the notes 6』
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