今週の日曜日は、午後から日比谷の野外音楽堂で、東京都交響楽団(都響)のコンサートがあった。「47年ぶりに都響が野音に帰ってくる」という触れ込みである。
暑くもなく寒くもない、実に良い塩梅の秋晴れであった。これならば、お出掛けの足も弾むというものだw
(出典:「サラダ音楽祭」)
こんな日に、野外でオーケストラの音楽を聴けるとは、この上ない幸いであろう。事前に発表されている曲目は、ミュージカルや映画音楽など、耳馴染みの良いものばかりである。ちなみに、事前予約制だけれども、入場は無料なのだ。
新橋駅を出ると、SLの向こうから看板の永ちゃんと目が合った(…ような気がするw)ニコン P900のシャッターを切ると、案外と良いアングルで撮れたぞ。それが、トップの写真。神泡サーバー、僕も持ってますよw
下は、日比谷公会堂。レンガ模様の古風な建物だったけれども、堂々たるものである。このとき、まだ午後3時前。まだまだ陽が高く、空も青く眩しい。
さて、コンサートでは、開演前の挨拶に小池都知事がサプライズで(?)ステージに登場。「東京オリンピックも色々とございますが…」と、軽く笑いを取っていた。でも、本心では笑い事ではないのだろう、という気がするけれども…。
(開演前の様子。場内満席の様子が見て取れると思う)
オーケストラのメンバーは、先達てのドラゴンクエストのときよりも全体的に若い人が多いと感じた。指揮者も20代である。野鳥の囀りと空の青さを感じながら聴く、オーケストラの音楽会。
白眉は、「映画『風の谷のナウシカ』」と「交響組曲『スター・ウォーズ』」から、それぞれ3曲のメドレー。野外ということもあって、オケの音はPAを通してステージ両脇のスピーカーからも聞こえてくる。迫力倍増なのであった。
これは素晴らしい催しであったと思う。小池知事は、このサラダ音楽祭をまた開催すると仰っておられた。もしそうであれば、来年も是非とも期待したいと思っている。
(終演後、帰り際に撮った。この頃には陽がだいぶ傾き、木々の向こうで残照が留まるのみであった…)
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今回の投稿文作成中に聴いていた音楽は、これ。オランダで活躍するオルガニスト、塚谷水無子さんが、モーツァルトやメンデルスゾーン、リストも弾いたというオランダ・ハーレム市のパイプオルガンを演奏したアルバムです。曲目は、賛美歌やクリスマスソングの他にアルビノーニのアダージョなどなど。
特に、このパイプオルガンで聴くドボルザークの「新世界より」第2楽章は素晴らしいと思いました。塚谷さんは、これ以外にも幾つもパイプオルガンのアルバムを出しておられますが、いずれも独自のテンポ感で聴き手を異世界に誘ってくれます。僕は、自室のサラウンドシステムで聴くのがお気に入り。没入度が大幅に増大するからです。これは、これからの季節にもぴったりの音楽でしょう…。
塚谷水無子『聖なるパイプオルガン』
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