まだまだ暑いし、油断はならないし、修業に励むけれども、青空はどこまでも高く見えるのだ…

週に一度の都内での仕事には、幾つかの楽しみがある。そのひとつは、お昼ご飯を外食することである。僕は、これ以外で外食することは(家族と年に数回、連れ立って出掛ける以外は)殆ど無いと言っていいだろう。

…と言っても、この曜日の外食は、家系ラーメンか讃岐うどんかカレーは飲み物。か、殆どこの3つのローテーションで廻っているw
それで、先日は、讃岐うどんにするつもりだったのだけれども、前週も行ったばかりだったことに気づき、直前になってカレーは飲み物。に宗旨替えした。

果たせるかな、それは正解(?)だったようだ。いつもひとりで切り盛りしておられる、店主と思しき男性が、僕の着席と同時にジュースを差し出してくれた。
見ると、何かカードのようなものが添えてある。読むと、先日の緊急事態宣言解除に対する喜びと謝意が記されていた。下の写真をご参照くだされ。

どうやら、来店した客ひとりひとりに手渡しているらしい。僕の知る限り、ここは客足の途絶えたことがないカレー店だけれども、やはり今般の事態下において運営は大変だったのだろうと感じる。
この日は、いつもの様にカレーですっかりお腹いっぱいになってしまったので、ジュースはカードと共に有難く持ち帰ることにした。

10月に入った割には暑い日中であったと思う。街を歩くと汗が滲むのである。
しかし、時折吹く風は涼しく、爽やかだ。日テレの社屋の向こうに見える、抜けるような青空は何処までも高く見える。それでも、夜半になって帰宅しようとする頃には、突然の通り雨と雷に見舞われたのであった(辛うじて避けられたけれども…)。


さて、下はイタリアにある松本零士ファンクラブのエントリをスクリーンショットしたもの。
元々はイタリア語で書かれているのだけれども、僕は自動で英語に翻訳されるように設定して、いつもそれで読んでいる。松本作品に対するかの国の熱い想いがいつもよく伝わってくると感じている。


(出典:Facebook「 Associazione Culturale Leiji Matsumoto」)

このエントリの内容は、さいとうたかを氏の逝去を受けてのお悔やみである。松本先生がツイッターにエントリした言葉やイラストも併せて紹介している。
その中に(英語の翻訳で)”one day we will meet again where the time ring connects.”という一文があった。これは大変に素晴らしい表現の名文句だと思う。

原文(松本先生のツイッター)ではどのように書かれているのか僕は知らないけれども、この英文を和訳すれば「いつの日か、私たちは時の環がつながる場所で、ふたたび会うのでしょう」という具合になる。
この「時の環がつながる」というイマジネーションが松本零士ワールドそのものだなあ…と非常に感服するのである。

そこでちょっと思い出したのだけれども、宇多田ヒカルは嘗て英語で行われたインタビューで、”Our path will cross.”という簡潔で実に詩的なフレーズを口にしたことがある。
これを少々付け加えて訳すと、「一旦離れ離れになった私たちは、人生という道がお互いに交差する場所でいつかまた会える」といった意味だ。

優れたクリエイターは、表現に多少の差異はあれども、同じような状況で斯くも似たような趣旨の内容を述べるものなのだ。そして、そのときに選択される語彙表現にこそ、まさしくそのクリエイターの個性が滲み出るものだなあ、と僕は感じ入るのである…。


さてさて、今年7月にサントリーホールへ聴きに行った、ジャズピアニスト小曽根真氏のソロによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番」などなどが、何と来週、NHK-FMで放送されることになった。こ、これは、凄い。


(出典:東京都交響楽団「ニュース&トピックス」)

このピアノ協奏曲は、小曽根氏のジャズテイスト溢れるオリジナルカデンツァおよびアドリブ満載の、まさしく「シン・ラフマニノフ」なのである(これは、僕の命名なのだw)。もう、絶体絶命の必聴、どんと見据えて、じゃなくてDon’t miss it !! だな。

ちなみに、この公演へ行った際のエントリは、こちら。いま思い出してもワクワクが甦ってくる思いだ。これが再び聴けるなんて、NHK-FMサマサマであるw

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下は、とある英語系YouTuberの動画の中で紹介されていたので買ってみた本です。英検1級対策の学習書なのですが、特に語彙関係が詳しく書かれていて、とても参考になります。付録も含めて全部で約320ページの内、140ページくらいが単語や熟語の解説で占められています。特に、別冊付録の厳選類語リストは白眉で、1級学習者ならば必見でしょう。
何故ならば、英検1級の語彙を学習していると、似たような意味の単語が別々にたくさん登場することに気づくからです。すると、その内にそれら「似たような意味の単語一覧」を作って纏めて覚えた方が良いかもなあ、と思い始めるのですが、なかなかそんなことに時間を割くことが出来ません。やるべき勉強が余りにも多くあるからです。語彙だけでなく、読解、リスニング、英作文、スピーキング等等…といった具合に。
そんなときに知ったのが、この一冊でした。その厳選語彙リストを見ると、例えば「恐ろしい話」という項目には「(gruesome, horrid, horrendous, appalling, lurid, macabre, ghastly)story」と出ています。この括弧内の7つの単語がいずれも「恐ろしい」という意味を持つというわけです(加えて、「不気味な」という意味で「eerie」も追記されています)。いずれも、英検1級で出題される可能性の高い語ばかりですね。こうして纏まっていると、暗記した語彙を頭の中で整理するのにとても役立ちます。
これだけでなく、本誌の方も読み応えがあります。他の英検学習書と異なって、喋り言葉に近い文体でフランクに書かれているのが特徴的です。ちなみに、本書の第2章冒頭に英単語クイズが3種類あるのですが、「上級レベル」をちょっと試しにやってみたところ、僕は8問正解で「英検1級に合格」と出ました。でも、これは「英検1級に余裕合格」の次点なので、まだまだ修業は必要ですね…(ちなみに「最上級レベル」も8問正解でした)。これから、この本を有効活用してブラッシュアップに励んでいこうと思います。

植田一三 著『改訂新版 英検1級100時間大特訓』
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