『ジブリの本棚』というDVDを観た。2010年にBS日テレの番組として作られたものを再構成した作品らしい。
内容は主に、宮崎駿監督と阿川佐和子さんの対談。目の前のテーブルに、50冊の児童文学書が並べられ、幾つかの作品について語り合うなど。他には、女優の杏さんによる朗読も有る。これもまた良い。
対談の中で、宮崎監督は、自分自身が大人向けの小説を読むのには向いておらず、その一方で、児童文学へと傾倒して行ったのだ、というような告白をしている。
この場面を見て、ああ僕もそうなのかも知れないなあと、ついそう感じてしまったのだった。以前も書いたように、僕は本を読むことが大好きなのだけれども、小説は殆ど読まない。文学部出身であるにもかかわらず。
仮に100冊の本を読んだとして、その中に小説が含まれる割合は、1%未満だろう、と思う。先達ても、『銀河鉄道の父』という、宮沢賢治の生涯に材を取った作品を読んだ。今年は、既に100冊以上は読んでいると思うけれども、小説は多分これ1冊になるだろう。
どうも、他の人が作り上げた世界観の中に入り込んでいくのが、僕はどうも苦手なようである。映画やアニメなどは、音楽が流れるので、まだ助けになる。それで大丈夫なのだ。でも、小説は音楽が自動的に流れて来ないからね…w
翻って、児童文学は、と言ってもそれほど多くを知っているわけではないのだけれども、僕にとっても比較的入り込みやすい領域なのである。賢治の作品とか、サンテグの『星の王子さま』とか、色々と大好きな作品がある。
この『ジブリの本棚』で、宮崎監督は、上の写真のように、「児童文学の方が自分の脆弱な精神にはあったんです」と語っている。きっと僕も、脆弱な精神の持ち主なのだろうw このような名匠と一緒であるのならば、それはむしろ嬉しいくらいであった…。
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さて、ニコンのカメラ、P900だけれども、先日、何枚かの写真を撮ってみた。
家の中で撮ったのは、上のように、ねことか息子とか。こたつでせっせと、数学の勉強をしているところだ。(ねこが、ではなくて息子が)
こうして、毎日毎日、数学や、物理と化学(ふたつ併せて、物化という)の勉強を熱心にやっている。僕は、「英語もやれば?」と声をかけるのだけれども、今やっておく必要があるのは数学と物化、と言って息子は聞かないのである。きっと好きで堪らないのだろう。
同じような写真を、iPad mini2でも撮ってみたのだけれども、やはり発色や明るさが明らかに違うのだ。これまでは、iPad miniでも良い写真が撮れるなあ、と感じていた。でも、ニッコールレンズで撮ったものはそれ以上なのである。
あと、先日の早朝に、昇ったばかりの暁月を月モードで撮影。靄がかかった、不安定な大気の朝のせいか、幾分ぼやけ気味になってしまった。まあ、まだまだ使いこなせていないのかも知れないし…。
これらの写真は、撮影後、WiFiでカメラからiPad miniへ転送した。家の無線LANを経由するのかと思っていたのだけれども、そうではなくて、カメラ自身がiPad miniに直接送信しているようである。これは便利至極。いやあ良い時代になったものだ。
…というわけで、多少の文明的カルチャーショックを受けながら、P900を使いこなさんと目下苦闘中なのであるw
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対談での、宮崎駿監督の偏屈老人ぶりが、相変わらず面白い。流石。あとは、『借りぐらしのアリエッティ』の原作者など、文学的な背景の紹介もあり、教養番組のようでもある。しかし、全く退屈させない構成になっているのは、お見事だ。
『ジブリの本棚』(DVD)
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