しいたけ日記、5日目。
もう、かなり鬱蒼と、しいたけが生えている。今は、傘が十分に開いていないので、まだ採らないけれども、まもなく収穫となるものが、幾つか出てくるかも知れない。
特にブロックの側面で、密集してきている。もう間引きをしなければならないのだろうか。僕は、庭で何か野菜の苗を育てたときもそうだったけれども、この間引きというやつが、どうも苦手である。
栽培というのは、自然を模して植物を育成する行為であると思うのだけれども、そこで何か意図的な選別を行うということに、躊躇いを感じてしまうのだ。育っていかないないような弱いものは、人がむしり取らなくとも、成り行きに任せて自然に朽ちていってくれれば良いのに…と、いつも思うのである。換言すれば、小さいものが可哀想で、わざわざ取るには忍びない、ということなのだ。
でも、実際にはそう都合良く枯れたり萎れたりせずに、小さいものも小さいなりに、せっせと養分を吸い取っていってしまう。だから、周辺の大きいものが育ちにくくなるので、結局こうして、人が間引きをしなければならなくなる。それを僕などは、渋々とやるのだ。本当は、全部おしなべて大きく育ってくれれば、こんなことをしないで済むのに、とも感じてしまうのである。
家庭菜園などで植物を育てるときには、いつもこのような感慨が付き纏う。困ったことである。でも、このしいたけも、そのうち間引きをしなければならないのだろう。
…とは言え、そうやって間引いたしいたけも、みんなで美味しくいただくことが出来る。だから、きっと食べる頃には、そのような困惑もすっかり消えているのだw
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そして、6日目…。
前日の晩、意を決して、とうとう間引きをした。そのほか、栽培ブロックのてっぺんに生えていた、大きなしいたけが、食べ頃になっていたので、一本収穫した。いずれも、もやしなどと一緒に炒めて、美味しくいただきました。ごちそうさま。
下の1枚目の写真は、僕が間引きをした、しいたけ。小さめのものは、なめこくらいの大きさ。2枚目は、てっぺんの大きなしいたけ。傘の直径は、5~6センチくらいか。どれも美味しく、懐かしい味がした。そういえば、しいたけって、子供の頃にこういう味をしていたなあ…という感じ。
更に、下の写真は、栽培ブロックの6日目の様子。
前の日と比べると、どれもこれも傘が開いてきて、食べ頃まで育っているように見える。きっと夜までには何本かが、かみさんに収穫されて、晩ご飯のおかずになってしまうだろう、と思う。ではまた、そのときに美味しくいただきます。
(「しいたけの刈り取り」に、続く…)
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以前図書館で興味深く見た、世界のきのこ図鑑。珍しいきのこも色々と載っている良書。
『原色・原寸 世界きのこ大図鑑』
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