サラウンドスピーカーのウーハーを移設して、カメラのレンズキャップ落下防止の工作をしたのだ…

トップの写真は、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『レヴェナント:蘇えりし者』のBlu-rayとサントラCD。音楽は、坂本龍一とアルヴァ・ノト。

先達て、坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』を観た際、この映画の一場面が流れてきたのである。真っ白な雪原に、ディカプリオがひとり彷徨い歩いているような場面であった。
そこに、坂本龍一の音楽が覆い被さる。独特の残響がある、重苦しい和声の弦楽だ。僕は、そのときまでにもう、サントラCDは何度も聴き込んでいたのだけれども、映画そのものは未見であった。

この圧倒的な描写のシーンに、僕は「この映画を、観ておかなければならない」との思いを強くした。今まで観ていなかったことを幾分恥じたくらいだ。そのくらいに、印象的な場面であった。
そして、Blu-rayを買った。最近の作品なのに、割と安価なのである。僕は、映画を観る目的の半分以上は、音楽を聴くことでもあるので、坂本龍一の作品だというだけで、これはもう元を取ったようなものだw

このBlu-rayを観るにあたって、ひとつ手直しをしたことがある。サラウンドシステムの、ウーハーを移設することだ。ウーハーとは、5.1chとか7.1chとかいうときの、0.1の部分。重低音を担当するスピーカーである。
僕は現状で、低音の出具合がどうも不満であった。どこか音が篭っていて、スッキリと聞こえて来ないのである。どうもガツンと来ないと言うべきか。まあ勿論、ウーハーのサイズのせいもあろう。

しかしながら、もう少し何とかならないものか、と思案した。すぐに出来ることと言えば、置き場所を変えるくらいのものである。そこで、床に置いていたこのウーハーを、思い切って、モニター裏の出窓に据えることにしたのである。
ウーハーは、常識的に考えれば、床に置くべきものである。安定した場所(つまり床面)に置くことによって、安定した低音を出す、という訳だ。そこを覆して、敢えて高さ1メートル半ほどの出窓に置くことにした。

すると、どうであろう。重低音がとても良く聞こえる(感じられる)ようになったのだ。今までは、ウーハーの音量を上げても、篭りが酷くなるだけで、余り音が良くなかった。しかし、今度は音を上げた分だけ、ちゃんと迫力として返ってくるようになったのである。
これに僕は納得して、そのまま『レヴェナント:蘇えりし者』を観ている。しかし、観ている途中で、息子の寝る時刻(いつもほぼ10時きっかりに寝る)になってしまい、音を控えなくならなければならなくなった。続きは明日観ようと思う。

ちょっとしたことでも、音質がこんなにも改善されるのだから、オーディオの世界とは実に不思議で面白いものであるw
ちなみに、この『レヴェナント:蘇えりし者』は、音楽のみならず、ストーリーも演出も撮影も、実に素晴らしい作品だ。機会があれば、イニャリトゥ監督の別の作品も是非観てみよう、と思っている。


さて、このたび購入したカメラ、ニコン P900には、目下のところひとつだけ不満がある…と言っても、このカメラに限った話ではないようだけれども。

それは、レンズキャップである。僕はこれまで約20年間、写真を撮るといえば、最近ではiPad mini2、その前はずっとコンパクトカメラを使っていた。いずれも、レンズキャップを必要としない、という点で共通している。
レンズキャップの必要なカメラで撮影なんて、まだ実家に住んでいた頃、父のキャノン EOSなどを使うときくらいのものであった。今回買った、ニコン P900は、コンパクトカメラの一種だけれども、レンズが大きいのでキャップが必要なのだ。

このレンズキャップ、撮影時に仕舞っておくところが無いのである。せいぜい、ポケットに入れておくくらいだろうか。その辺に置いておくと確実に忘れて行きそうだ。これは、多くの人に共通の悩み(?)らしい。
じゃあ、と思い、レンズキャップにストラップ紐でも通して、カメラと繋いで、撮影時は横にぶら下げておけば良い、と思うのだけれども、何とそれらしい穴が用意されていないのである。これは、ニコンに限らず、他のメーカーのカメラでもだいたい同じようである。

さて、どうしたものか…と思案した。レンズキャップとカメラとを繋いでおくための商品も売られているし、レンズキャップのおもて面に自分で穴を開けて紐を通すというDIYをやっておられる方も多いようだ。


(レンズキャップ落下防止のために、こういった商品が売られている)

でも、僕は、付属品とはいえ高価な品物の一部に穴を開けるのはどうも、躊躇われるのである。上のウーハーの移設のように、費用をかけずに、ちょっとした作業だけで改善できないものだろうか。

そう考えているときに、ある物を見つけた。お道具箱(?)から、単行本や文庫本の栞紐のような物が出て来たのである。何に使っていたものかは不明。でも、本から取ったのではなさそうだ…。長さは約30cm。厚みがないので、その気になれば何処にでも通せそうである。

これで、閃いた。もし、レンズキャップに何処か、この紐を通すことが出来る場所があれば、そのままカメラ本体と繋ぐことが出来るだろう、と考えたのである。

レンズキャップのおもてには、そのような便利な穴はない。だから、多くの皆さんはドリルで穴を開けるという加工をして、ストラップ紐を通しているのだ。
では、裏面はどうだろうか?僕は、レンズキャップのクリップを動かしながら、つぶさに観察をした。そして、ある部分に着目した。ここならば、どうだろうか?紐を通せるだろうか?僕は試してみることにしたのである…。(次回に、つづく)

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この作品は、Blu-rayで観るのがお勧め。実に緻密な自然風景の描写や、音楽も含めて繊細で迫力のあるサウンドは、Blu-rayでなければ再現できないだろう、と思う。ディカプリオの演技も、懐に染み入ってくる…。流石、オスカー初受賞だけのことはあるのだ。

『レヴェナント:蘇えりし者』(Blu-ray)
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