本日は、塾の仕事の方が休みだったので、ある用事を纏めて片付けてしまおうと考えていた。息子の国公立大学の入試出願作業である。
昔々は、大学から取り寄せた出願用紙に手書きで記入し、検定料は金融機関から送金などという具合にやっていたものだ(今でもそのようにしている大学はある)。
翻って、今どきは国立大学でも私立大学でも、Webで出願手続きを行い、支払いはクレジットカードで済ませるというところが殆どになって来ている。
従って、僕がきょう行った作業も、そのような内容のものであった。先ずは、住所氏名電話番号を、息子と保護者(つまり僕)の分、ネット上で入力する。
あとは、受験する学部学科名、息子の高校名やセンター試験の受験番号などなども同様に。それらの後には、クレジットカードの番号や有効期限を入れなければならない。これを3箇所分、繰り返した。しかし、作業はそれだけで終わりではない。
直ちに大学から自動返信メールが届くので、そこに書かれたリンク先に飛んで、受験確認票とそれを大学に郵送するための宛名シートをダウンロードするのだ。これは、PDFファイルである。うちにはプリンターがないので、コンビニに行ってプリントアウトだ。
それから、印字した受験確認票に顔写真やセンター試験の番号票を貼る。そして、宛名シートをA4大の茶封筒(プリントアウトしに出掛けたときに買ってきた)のおもてに糊で貼り付ける。こういった作業もまた、3箇所分おこなうのだ。
もうここまでで、2時間以上もの時間が経った。出願の締め切りは来週の水曜日なのだけれども、出来ればきょう郵送しておきたいと考えていた(高校の調査書を同封して、速達の簡易書留で送る)。何故ならば、僕の平日の休みはきょうだけだからである。
すると、息子が勉強の途中、テーブルに置いた受験確認票(3枚の内の2枚)を見て、「ここに書いてある電話番号が間違っている」と言う。
よく見ると、息子の欄に入力した自宅電話番号と保護者の欄のそれとが食い違ってしまっていたのだ。数字が一部入れ替わっていたのである。
これは、僕が割とよくやってしまうミスで、足すと10になる数字同士は混同しやすいというものだ。4と6、3と7、2と8、1と9の組み合わせである。
例えば、「13と27」の下一桁が、頭の中でいつの間にか「17と23」のように入れ替わってしまうという感じ。そんなややこしい(?)類のミスである。
出願手続きを一通り終えてしまった後に見つけた間違いなので、ネット上ではもう直せない。そこで、大学の入試課に電話して相談することにした。その結果、先方の担当者がデータを操作して修正して下さったのである。お手数をお掛けしました…。
それから、もう一度コンビニに行って、受験確認票をプリントアウトし直しである。それを終えて、やっと郵送の準備が整った頃には、もう午後5時を過ぎていた…。目標としていた、本日の郵送は叶わなかったのである。
その後、帰宅したかみさんにこの顛末を話したところ、かみさんがあさって郵便局に行って発送しておいてくれることになった。まあ、それはそれで良かった…。
しかし、それにしても一見便利そうに思える大学入試のWeb出願は、斯様にして膨大な時間と手間がかかることが分かった。とても、受験生が勉強の片手間に済ませられるような作業ではないかも…(やっておられる方もいるかも知れないけれども)。
そう言えば、ある大学のサイトには、注意事項として「夜間はアクセスが集中して混み合いますので、Web出願は出来るだけ日中に行って下さい」との旨が書いてあった。
僕の想像だけれども、きっと、仕事から帰って来たお父さんやお母さんが、子供のために夜間にせっせと手続きしているということなのだろう。そんな場面がイメージされて仕方がないのである…。
それから、うちはまだ私立大学の方のWeb出願作業が(数は少ないながらも)残っている。こちらは締め切りまで多少の余裕がある。これもまた同じような手間が必要なのだろうか、と思うと今からちょっと憂鬱になって来るのであった…w
……