さあ、高級オーディオ機器などなどの一斉整理を開始したのだ…

きのうは、予てから決めてあった通り、オーディオ機器類を移動させる作業を行なった。塾が倉庫や会議室代わりに使っているマンションの一室から、教室のあるビルまで台車で運搬したというわけである。2往復、汗だくであった…。
このマンションの一室は、今後別の用途で使われることになっている。それに併せて、片付けが必要になった。使う予定がないものは引き払って、売るなり捨てるなり処分するのである。

そのオーディオ機器の中には、公称重量が20kg以上もの米国製パワーアンプも含まれている。新品であれば60万円もしたというものらしいので、運搬中にうっかり落っことすわけにもいかないw 高級品である。プチプチで包んで慎重に運んだ。
他には、業務用として使用できるように設計されたと思しき国産のCDプレーヤーもあった。何故、業務用なのかと言うと、バランス端子という、ちょっと特殊な形状の音声出力端子が付いているからである。この端子は主に、ミキサーに繋ぐ際に使う。これも高級品だw

あと、国産のサブウーファー。今どきちょっと流行らない(?)「ドカドカ」と重低音を鳴らす専用のスピーカーである。それから、国内メーカー製のCDラジカセ。サイズは、ミニコンポと言ってもいいくらいにやや大きめだ。これについては後述。
まだある。米国のアポジーというメーカーの大型スピーカーだ。これは、リボン式とかいう、やはり高級で特殊な形状のスピーカーで、僕は使い方がさっぱり分からないので、今回の作業で扱うのはやめて、その部屋に置いてくることにした。

さて運搬後は、それら一台一台を動作確認していくのである。売れるものは売る算段を付けるためなのだ。取り敢えず、きのうはCDラジカセを弄った。クリーニングディスクで軽く清掃後、CDを再生してみる。この部分は大丈夫そうであった。
次に、カセットテープ部分。ここは経年劣化が非常に現れやすい部分であるにもかかわらず、まあ多少の具合悪さはあれども一応再生できた。更に、ラジオ部分を弄ってみる。実は、この部分がクセモノだったのである。

FMラジオを鳴らそうとしてみると、デジタルで表示される周波数の数字が、どうもおかしい。上限が108MHzまでなのは良いとして、下限が88MHz辺りから始まるのだ。つまり、NHK-FMや民放FM局の周波数に合わせられないのである。
すぐに分かった。このCDラジカセは、ラジオ(チューナー)部分が海外仕様になっているのだ。多分、米国国内で使えるように作られているのだろう。

次に、AMラジオを弄ってみた。周波数合わせのプラス・マイナスボタンを押すと、10kHzステップで増減していくことが分かった。ちなみに、日本では普通、9kHzステップの筈である。つまり、聞きたいラジオ局の周波数にピッタリ合わせられないのである。
やはり、この部分も海外仕様なのだな…と思った。ラジオとしては(少なくとも日本では)殆ど使い物にならないのである。流石に、これを日本国内のマーケットで売るのは難しいだろうなあ、と考えたのだった。

きのうの作業は、ここまでとした。運搬だけで既に汗だくとなってしまったので、あまり遅くならないうちに帰りたくなったのだ。続きの動作確認作業は、次の日からまたやっていくことにしよう。
さて、ご褒美というわけでもないのだろうけれどもw、少々の物品をお裾分けして貰ったのである。CDやケーブル類だ。CDは、たくさんある中で、僕はクラシックばかりを選んだ(実は、ジャズも少し欲しかったな…)。下の写真が、それである。

例えば、カール・リヒター指揮のバッハ、シノーポリ指揮のマーラー、バーンスタインの自作自演集といったところだ。あと、珍品も見つけた。トップの写真をご覧あれ。何と、カルロス・クライバー指揮の非公式CDだ。音源の出所が不明とされているものである。
曲目は、ブラームスの交響曲第2番だった。1988年、ウィーンフィルとのライブ録音である。手元にあるクライバーの全演奏記録集を紐解くと、このCDはやはり非正規版として存在することが記されている。

帰宅してから早速、聴いてみた。僕は、クライバーといえば、ブラームスの交響曲第4番が大のお気に入りだけれども、それに比肩するような美麗な演奏だ。多分、当初は放送用か何かの音源として録音されたのだろう。音質も悪くはない。良いものを貰った。

あと、ケーブル類は、太くて硬い純銅のスピーカーケーブルなどなど。それらに加えて更に、何か色々入ったものを一袋もらったw 中を見ると、LANのハブやら、ACアダプターやら、PC用の各種ケーブルやら。
あと、懐かしのカーステレオ・カセットアダプターなんてものもある。それぞれ使い道は様々。僕にとっては福袋も同然だ。実に面白いw これは愉快なお仕事だw さて、きょうもまた頑張ろうか…。

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