雪景色に彩られた故郷の街を歩く。今まで気づかずにいた風景を見つけるのだ…

前回のつづきである。実家に滞在中、夜半に雪が降り出したのだった。
トップの写真は、前回のそれとほぼ同じ場所から翌朝に撮ったもの。一面の雪景色である。目の前を丁度、鳥が羽ばたいて横切って行ったところであった。

それから、外に出て僕の車を見ると、すっかりと雪を被っていた。道路も雪でベチャベチャしている。きっと、場所によっては雪が積もったままだろう。やはり、この日にうちへ帰らなくて正解だったかも知れない、と思った。

さて、母に最寄り駅まで送って貰い、息子と僕は電車に乗った。そして、幾つか先の駅に着くと、バスターミナルから大学行きのバスに乗り換える。いつも自転車で大学に行っている息子は、流石にそれは諦めたのである。
しかし、バスの乗り場は大行列、暫く待って乗車できたと思ったら、今度はバスがすし詰め状態だった。まるで都内の通勤電車か何かのようである…。田舎だと思ってナメてはいけない(ナメていないけどw)。

息子と大学のキャンパス内で別れ、僕はお目当ての生協へ足を運ぶ。実は、この大学生協で買おうと考えていたものがあったのだ。そのために、息子と一緒に大学まで足を運んだのである。
しかし、まだ時間が早かったのか、開店前だった。そこから15分ほど学外を歩き回り、最近国宝に指定されたという学校建築を見に行った。旧開智学校である。

それが、上の写真。モダンな意匠の校舎は、薄っすら雪化粧となっていた。白い校舎とマッチして一層よく似合っていたと思う。
そこから少し足を延ばして、これも国宝である松本城へ。日が高くなるにつれ、雲が引き、だいぶ晴れてきたのである。

お城は期待した程には雪を被っていなかった。屋根の傾斜のお陰で上の方があまり積もらなかったのかも知れない。その代わり、マリンブルーのように色濃く空を反射するお堀には、天守のシルエットが揺ら揺らと映し出されていた。
お堀には、水鳥や鯉など、多数の生き物がいた。特に鯉は人懐っこく足下に寄って来る。時折、水面で口をパクパクさせている。そんな瞬間を撮った。まるで、こちらに話し掛けているようにも見えるw

僕はお昼前に合わせて、再び歩いて大学へ戻った。生協で、目当ての大学まんじゅうを買い求め、その上階にある学食で昼食をとったのである。選んだメニューは、豚丼とケーキ。合わせて660円であった。
時間のことなんか何にも考えないで只のんびりと過ごしていた(と今は振り返る)大学生の頃を少し思い出しながら、味わって食べた…。美味しゅうございました。

正午頃になると、学生たちが大勢やってきて混み始めたので退散…。あとで聞くと、息子も同時刻にこの学食内にいたらしい。いやあ、気づかなかったなあ。何ぶんにも、広い食堂だったもので…。

さてさて、このようにして市内を歩き回ってみると、小中高の当時には気にも留めなかったようなものに多く目が行くことに気づく。例えば、古風な家並みとか、城下町特有の道の造りであるとか。
同じ僕自身でも、年齢によって視点が様々に異なっているのであろう。そんな意味において、この街はまだまだ僕にとって新鮮な場所なのであった。

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今年のうちに投稿しておこうと思うネタが幾つもあるので、最近ではとても珍しく、今週はこれで5回目の更新となっております。宜しくお付き合いくださいませ…。
さて、僕は小学生の頃、ドラえもんのコミックスを全巻揃えているという、謂わば「ドラえもんおたく」でした。父や母と街の本屋さんなどへ出掛ける度に、一冊ずつ買って貰っていたのです。そして、セロテープで補強しなければならない程、ボロボロになるまで読み込んだものでした。
最近、ドラえもんのコミックスの「0巻」が発売されました。色々な雑誌に掲載された第1話を集めたもののようです。ドラえもんは幼稚園児や小学生に向けて幾つかの雑誌で連載されたので、それぞれの雑誌の「第1話」があるという訳です。久し振りに、ドラえもんの世界にハマってみようかな…これは、そんな気分にさせられる一冊ですね…。お正月にちょっとノンビリ読んでみようかなあ。

藤子・F・不二雄 著『ドラえもん 0巻』 (てんとう虫コミックス)
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