「映画のセリフを聞き取る練習が出来るアプリ」…いやあ、これは凄いかも知れないのだ…

トップの写真は、先週撮影した月。これは満月である。
この日は日中に一時、雷雨となったけれども、夜にはどうにか晴れたようだ。それでも時折、こうして雲が流れて隠されてしまう。それもまた興趣、風流なのかも知れない…。

近頃は、夜明け前の東天に大きく輝く金星の隣に、ふたご座やオリオン座が見える。こうして時々刻々と季節は移ろうのだろう。様々に鳴く虫の声を聞き、そう思うのだだった…。

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最近、英語学習用の非常に素晴らしいアプリについて知った。「Voscreen」という。英語の師範代Shinyaさんという人の動画で紹介されていたのである。Shinyaさんについては、以前の投稿でもご紹介したと思う。
この方は、高卒で一念発起して英語を長年勉強し、英検1級とTOEIC985点(あと5点で満点)を取ったという英語インストラクターだ。僕はいつも、このShinyaさんの動画を視聴して色々と参考にさせて貰っている。

上は、くだんのアプリ紹介動画。Shinyaさんは結構、洞察の深いかたなので、ブログの文章も読んで学ぶところが多いと感じる。実に良い先生ですね…。

さて、その「Voscreen」とは、実在する映画のワンシーンを切り取った数秒間の動画を観て、セリフを聞き取るというものである。それから、そのセリフの意味を二択のいずれかで当てる。僕は試しに、いちばん下のレベルであるKidsからスタートしてみた。


(Voscreenを立ち上げたときの画面)

すると、ディズニー、ピクサーやユニバーサルピクチャーズなどのアニメが次々と登場して来る。
例えば、ミッキー、プーさん、アナ雪、トイズストーリー、モンスターズインク、ミニオンズなどなど。これ、著作権は大丈夫なのかな?と心配になるけれども、そんなに変な怪しいアプリではないw しかも無料で使えるのだ。

僕がスタートしたのは、お子さま向けレベルと雖も、ときには難しい。単なる「I’m not hungry」が早口で「アィムナラングリ」と聞こえるので、頭の中で一瞬「⁇」となってしまう等々…。ちなみに、これは「カンフーパンダ」のセリフである。

そのような例は枚挙にいとまがないので、ネイティブ発音(特に米語)のリスニング力が鍛えられる。いやあ、勉強になるなあ…。
そして、そういったセリフの意味をふたつの候補の中から当てる。ここは日本語や英語など切り替えが可能。僕は英語で表示されるよう設定している。少しでもその勉強になるようにするためだ。

すると、例えば「What do you want ?」という表現が「What are you after ?」と言い換えられることに気づかされる。
嗚呼、このafterの用法を見るのは大学受験のとき以来だ。繰り返すけれども、Kidsレベルと言っても非常に学びが多い。僕は、発見がある度にせっせとメモを取っておくw

ここから大人向けの上級レベルに行くまで、まだまだ先は長いだろう。今後は実写映画が多く登場してくるようである。どんな作品のどんな場面が、そしてどんな英語のセリフが出てくるのか、実に楽しみだ…。

これ、俗に言う「神アプリ」ではなかろうか?と思う。ゲーム感覚で英語学習が出来るという最右翼のアプリだ。隙間時間にも良い。ほんの数秒ずつ、観て聞いて、画面をタッチするだけ。そして、とても面白いw


さて、「I’m not hungry」が何故「アィムナラングリ」に聞こえてしまうのか考えてみた。この文の前半が「アィムナ」と聞こえるのは良いだろう。まあ普通のことである。問題は「ラングリ」の部分なのだ。

これは、英語における2種類の音変化が関わっているのだと思う。
ひとつには、単語の先頭にある「h」は文中で極めて弱く発音されやすいということだ。よくある例では、himが「ィム」、herが「ァー」のように発音されるというのと同じである。つまり、「hungry」は「ァングリ」になるのだ。

あと、t+母音はラ行の発音に変化しやすい。partyが「パーリ」、waterが「ワラ」のように変わるというのが、その例である。
そこで、上のふたつの現象を足し算すると、「… not hungry」のt以降が「ラングリ」に聞こえて然るべきだという道理なのである。これで解決だ。嗚呼、スッキリしたw

あとそれから、この「Voscreen」をやっていたら、何と『火垂るの墓』のワンシーンが出て来た。
なるほど、海外の映画作品だけでなく、日本のアニメも入っているのか…(セリフは勿論、英語の吹き替えだった)。まさかそのうち、トトロとかピカチュウとか出て来たりなんかして⁉︎w どんな作品が登場してくるのか、という点においても楽しみなアプリである…。

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上に述べた、英語の音変化に関しては、下にリンクを貼った書籍の記述を参考にしました。この本は、架空の映画作品(というかオーディオドラマ)の聞き取りを通して、英語の発音の特性や会話表現などを学んでいくという趣旨のものです。内容は、主にセリフの部分的なディクテーション(聞き書き)で進められます。ストーリーの面白さも相俟って、とても楽しく勉強を進められますね。英語耳もかなり鍛えられるだろうと思います。僕の最近のお気に入りの一冊でもあります…。

森田勝之 著『ボトムアップ式 映画英語のリスニング 新装版―NewYork Detective Story』 (CD BOOK)
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