お風呂でもラジオを聴けるようにすべく、色々と作業をしたのだ…

僕が様々な作業の時に用いる道具のひとつに、巻尺がある。巻尺にも色々とあるけれども、小学生のときに購読していた『学研の学習・科学』という雑誌の付録だった「5メートルまきじゃく」を、僕は今でも愛用している。
これは、小学3年生のときの付録である。結構長い上に、材質が柔らかいので、実に使いやすく手放せない巻尺のひとつだ。ケーブルの長さを測るときなどに重宝している。

この当時は『学習』の読者だったけれども、高学年になってからは『科学』に切り替えた。6年生のときだったか、ダイオードラジオのキットが付いてきたことがあった。
ラジオを組み立てることと聴くということにすっかりハマった僕のラジオ人生(?)は、正にそのときに始まったのだ。僕にとって、この学研の学習雑誌の影響は、様々な面でかなり大きいのだろう、と思う…。


さて、先日はは夕方に、小一時間ほど作業する余裕があったので、ずっとやってみようと頭の中で考えていたことをやってみた。僕はいつも、あれをやろうこれをやろう、と色々思いあぐねているのだけれども、これはその内のひとつなのだ。
うちは脱衣所にCDプレーヤーと自分で組み立てたアンプを設置して、お風呂場の中にスピーカーを引き回してある。ぜんぶ僕が作業した。入浴しながら音楽を聴くためだ。以前の投稿でも、ご紹介したことがあったと思う。

でも、CDではなくてFM放送を聴きたいこともたまにある。放送時間とお風呂の時間が被ってしまったときだ。そんな場合、これまでは小さなラジオを脱衣所に置いて鳴らしていた。でも音はあまり良くない。
そこで、貰い物の古いコンポをラジオとして設置することを前々から考えていた。これは、セパレート式のCDプレーヤー部分が壊れているので、本体のラジオ部分しか使えない代物だ。ちなみに外部入力端子も使用できないw

天井裏の物置から取り出すと少々埃を被っていた。上の写真のように、毎日使っているSSDコンポと三方が全くの同サイズ。でも機能は全然異なるんだぞw
もう用済みになっていた自作FMアンテナを試しに繋ぐと、そこそこの受信状態で聴こえた。これは良いぞw 端子も同軸ケーブル向き(インピーダンス75Ω)なのである。何故か、F型端子対応ではないのだけれども。


(このように、ちょっと埃を被っておりますw)

そして、ビデオ用のセレクターをスピーカー切替器として使うことにし、ピンコードを加工してスピーカーケーブル代わりのものを作った。
CDプレーヤーは現状設置のものを引き続き使い、ラジオのときだけスピーカーを切り替えて鳴らすのである。背面は多少ゴチャゴチャになった。でも結果オーライなのである。


(CDプレーヤーは、SCSI端子付きなのですw)

正面から見ると、古いコンポが無闇にデカイので、その分だけ壮観になったなあと感じるw しかし、室内アンテナでは、やはりまだノイズが残る。
脱衣所にはTVアンテナの端子盤があるので、その内にまた時間があれば、そこから直接アンテナ線を引っ張ってこよう。地デジのアンテナでFM放送を聴くという、SSDコンポと同じ作戦である。きっと綺麗に聴こえるようになる筈だ。


そして、きょう。午後から仕事が休みだった。でも、のんびりなどせず、うちで作業の続きなのである。嗚呼、忙しい…w
上に書いた、お風呂ラジオのFMアンテナ線接続の作業をするのだ。古いコンポを脱衣所のラックに設置し、自作の簡易アンテナを壁にはっておいた。でも、ジリジリとノイズが乗るので、いずれ地デジアンテナ作戦に変えようと考えていたのである。

幸い、脱衣所にはTVアンテナの端子盤があるので、そこから同軸ケーブルでそのままラジオの裏まで引っ張って来れば良い。端子盤には金属製の頑丈なドアが付いているので、その部分だけフラットケーブルを使う。
昔、フラットケーブルを買って何かに使ったことがあったなあ、と探すとあった。でも、テスターで調べてみると、どうも接触不良気味だ。

ケーブルを切り開いてみたら、F端子と繋いである部分の芯線が切れていた。そこを半田付けして修理。余計な時間を使ってしまったけれども、直って良かった。

脱衣所の端子盤を開けて、分配器から使っていないケーブルを一本抜いて、そこにラジオ用のケーブルを代わりに挿した。ドアの部分には先程直したフラットケーブルを当てておく。

あとは2〜3mほど同軸ケーブルを引き回して、ラジオの裏の端子に繋げば完了だ。NHK-FMがほぼノイズフリーになったぞw これで、入浴しながらの音楽鑑賞(ここでも、主にクラシック)が一層捗るなあ。

…とまあ、そんなわけで、気分と都合に応じて、CDやらラジオやら切り替えてお風呂に入りながら音楽を聴くのであった…。

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先日、フリッツ・ラング監督のサイレント映画『メトロポリス』のDVDを借りて観ました。この映画についても、映画秘宝ムック『新世紀SF映画100』で知ったのです。
1927年の製作。つまり、もう1世紀前の作品です。でも、めちゃくちゃに面白かったw 無声映画なので、台詞や場面説明は専ら中間字幕で行われます。音楽はオリジナルのサントラのスコアを最近になって録り直したものが、何と全編に渡ってまるで交響組曲のように入っていました。この音楽がワーグナー風やチャイコフスキー風で、聞き応えのある素晴らしいものでしたね…。
映像は当時の技術の粋を凝らした特殊撮影を用いていて、実に見応えがありました。いやあ、何処を取っても良い作品です。DVDのジャケットに「伝説的作品」と大書してあるのは伊達ではなかった…。さて、手塚治虫の『メトロポリス』は、この作品の翻案だったのでしょうか…?
下のリンク先で、そのサントラを試聴することが出来ます。オーケストラものの音楽がお好きな向きには特にお薦めです。それにしても、100年も昔に、こんな凄い映画や映画音楽があったなんて…。

『Metropolis (Original Motion Picture Score)』(amazon music)
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