目下、夏期講習の後期日程中で、僕はまた、土日返上の多忙な日々を送っている。
…にもかかわらず、買ってしまった。「ドラゴンクエスト」である。
ただし、つい先達て新発売された『ドラゴンクエストXI』ではない。『ドラゴンクエストIV』である。しかも、3DSではなく、(旧)DSで遊べるソフトだ。
うちには、3DS LLもDS liteもあるのだけれども、3DSは専ら、息子の勉強の合間の息抜き(?)用として使われている。ポケモン等をずっとやっているようだ。だから、3DS用ソフトである『ドラゴンクエストXI』を、僕はまだまだプレイすることは出来ないだろう。
まあ、『XI』の方は、いずれもっと(中古の)値が下がってから、買ってみるつもり。仄聞するところによると、結構名作のようである。
ちなみに、僕はドラゴンクエストをこれまで、ファミコン版のIから、スーパーファミコン版のVまでプレイしたことがある。VI以降は、記憶がないので、やったことはないのだろう、と思う。
加えて、IとIIは、1年半くらい前に、1ヶ月くらい丸々お休みになったとき、再びWiiでリメイク版をプレイしてみたことがある。随分と面白かった。懐かしくもあった。
ドラゴンクエストの魅力とは、堀井雄二氏の手による、ストーリー性溢れるゲームの設定や内容のみならず、僕にとっては、すぎやまこういち氏の音楽に依るところが、とても大きい。
僕は大抵、ゲームにしても、映画にしても、そこに流れる音楽が自分にとって魅力的かどうか、ということでプレイをする、もしくは観るということを決めることが多い。つまり、音楽次第という側面がかなりあるのだ。
その点では、ドラゴンクエストの場合も、よくプレイし、よくCDも買ったものだ。CDもまた、IからVまでだけれども…。
でも、その後、IXまでの音楽を全曲収録したCDボックスを買い、Vの音楽をライブ収録したDVDも買った(…いずれも、演奏は東京都交響楽団)。ドラクエの音楽は、いつ聴いても良い。なんだか、ホッと安らぐのだ…。
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さてさて、DS版『ドラゴンクエストIV』についてである。
なぜ、これを買ったのか?実は、先日、図書館で数ヶ月順番待ちの末、ある本を借りて読んだ。さやわか著『文学としてのドラゴンクエスト』という。
内容は、ドラクエ視点のサブカルチャー史、というような感じなのだけれども、特に、村上春樹氏との関連で述べられている。
何故、この本で村上春樹氏が引き合いに出されるのかというと、ドラクエの作者である堀井雄二氏は、村上春樹氏と同世代で、同じ関西出身(育ちはふたりとも兵庫)、しかも同じ時期に同じ大学に在籍していた、という共通点が多いためなのだそうである。
細かい内容については、是非とも本書をご一読いただくとして(上のサムネイルをクリックしてね!)、僕は、歴代のドラクエを振り返ってみるというページで、IVについて書かれた部分から読み始めてしまったのである。本をパッと開いたのが、たまたま、そこだったのだ。
そこには、IVから新たに加わった要素として、章立てによるストーリー性ということについて、随分と賞賛して述べられていた。
実は、僕の中ではずっと、IV(ファミコン版)は余り評価の高い作品ではなかったのだ。いや、その前の、III(同)があんまりにも素晴らしすぎて、IVが登場しても、V(スーパーファミコン版)が登場しても、IIIをプレイしたときの感激が忘れられなかったのだ。だから、僕は、Vでドラクエを一旦やめてしまったのだろう、という気がする。
でも、この『文学としてのドラゴンクエスト』を読んで、なるほど、それじゃあ、もう一遍IVをやってみようか…という気になってきたのである。生憎と、本はもう図書館に返してしまったので、具体的な引用などが出来ないのが残念だけれども…。
じゃあ、どのゲーム機を使ってIVをやろうかな、となったとき、うちの天井裏をちょっと探したら、昔プレイしたファミコン版のカセットが箱入りで出てきたのである。当時の攻略本も。それが、トップの写真の左側だ。いやいや、これは懐かしい。
でも、このファミコン版をプレイするには、気にかかることがひとつ出てくるのである…。(その2に、つづく)
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ドラゴンクエストVのライブ演奏DVDは、これ。是非とも、Vだけでなく、IVでも、IIIでも、同様のDVDをリリースして欲しい、と切に願っております…。
『交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁 』(DVD)
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