献血に行った。僕は、今回で15回目だったのだ…

先日、息子の誕生日を受けて、ふたりで献血に行った。17歳になると、400mlが可能なのである。(あと、体重が50kg以上であることが必要)

献血ルームは、割とよく混み合う。先達て、坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』を観に出掛ける際、献血ルームにも立ち寄ったのだけれども、待ち時間が長かったために、その日は見送ったことがあったのだ。(そのときの投稿は、こちら
従って、今回は早めの時刻に出掛け、開所の直後(午前10時前)に着くことが出来た。先に来ていた方たちは2~3人で、まだ受付の段階のようだった。来たばかりなのだろう。

僕は、今回で15回目の献血。受付の人が、そう教えてくれた。そのせいか、僕ももう慣れたもので、スイスイと(?)血を抜いて貰える。400mlの全血献血が、多分10分もかかってはいないのではないか、と感じられる程だ。さっさと終わってしまう。
かたや、息子は丁度1年前、16歳になったときが初めての献血であった。その数ヶ月後、コミケか何かに来ていた献血バスで、もう一度やって貰ったらしい。いずれも、200mlの献血だったのである。400mlは、今回が初めてだ。

昨年、息子とふたりで献血に来たのは、息子の血液型を調べて貰えるから、というのも目的のひとつにあった。勿論、息子に、献血の意義や重要性を理解して貰うため、という理由もある。
献血は、とにかく体験してみないことには、何も分からないだろう、と思う。一度も行ったことのない人は、「注射が苦手なので…」と必ず言う。でも、献血は、注射とは別もの。「注ぐ」のではなく「抜く」からだ。流れる方向が正反対なのである。

まあ、それは良いとしてw、献血ルームの看護師さんたちは、毎日こうして、私たちの腕に針を刺し血を抜くという仕事を、繰り返しやっておられる。それはもう、慣れたもので、大変に上手なのである。
だから、痛いなどということは心配しないで欲しいのだ。きっと、一瞬少しだけチクっとするだろうけれども、それはご自分が確かに生きているのだという当然の証のようなものだ。当たり前のことに怯えてはいけない。

…というわけで、僕は献血が直ぐに終わったのである。待合室に戻ると、ドリンク無料の自動販売機で、コーヒーを飲み始めた。そういえば、献血の前には、ココアを飲んだのだった。体を温めておく必要があったからである。
献血ルームには、新聞、雑誌や、マンガの単行本が数多く置いてある。僕は、雑誌コーナーで、坂本龍一が表紙のAERAを見つけた。なかなか派手な色使いの表紙写真である。撮影、蜷川実花と書いてあった。

坂本龍一のポートレートの、この陰影の使い方そのものは、30年以上前の名盤『音楽図鑑』のジャケット写真のそれを彷彿とさせる。ひょっとして、それを意識したのだろうか?…だとすると、なかなかの坂本龍一ファンなのだけれども、どうなのだろう。


(坂本龍一 『音楽図鑑 完璧盤』)

そこで、献血後に貰った、けんけつちゃんの来年のカレンダーといっしょに一枚パチリ。それが、トップの写真である。けんけつちゃんの卓上カレンダーは、今年も使っている。予定を書き込んで置いておくのに便利なのだ。

さて、息子がなかなか帰って来ない。200mlで2回経験があるとはいえ、400mlは初心者だ。ゆっくりと時間をかけて抜いて貰っているのだろう。多分、僕の2~3倍くらい時間をかけているのではないか、と思う。
その後、看護師さんが僕のところにやって来た。息子が献血後、若干低めの血圧になったとかで、しばらく横になって休んでいると言うのである。献血前は115だったのだけれども、今は100を少し下回っているようだ。

きっと、まだ起床してから3時間くらいだったので、体調が十分に安定していなかったのだろう。混み合うことを避けるためとはいえ、来る時刻がやや早かったのかもしれない。でも、この日の午後は、息子には外出の予定があったのだし、まあ仕方がないだろう。
僕は、その間に、コーヒーのお代わりでカップスープを貰い、備え付けのお菓子を食べながら過ごすことにした。AERAに掲載の、坂本龍一インタビューを読んだのだ。

その内に、息子は戻って来た。体調は大丈夫そうである。表情がややぶっきら棒なのは、いつものことだ。家の外に出ると、息子は不機嫌そうな無表情になる。警戒心が強いのだろうか。
先程の看護師さんが、血圧も脈拍も、献血前の数値に戻って来ました、もう少しゆっくりされていって下さい、と言うので、その言葉に甘えて、更に30分ほど滞在させて貰った。

下の写真は、献血ルームで今回貰った品々である。ふたり分なので、幾つかの物については、2個ずつ写っている。けんけつちゃんの卓上カレンダーも、ふたつになった。ウェットティッシュのパックも、ふたつである。

帰宅後、30分もしない内に、息子は外出して行った。元気なものである。友人たちとお昼ご飯を食べる約束をしていたようだ。夜には、息子の誕生日のお祝いで、焼肉を食べに行くことになっている。
普段からいつも、ご飯のおかずは肉が良いと、よく言っている息子にとっては打ってつけなのだw 血を抜いたばかりの栄養補給にもなるかも知れない。そんなことを考えつつ、僕はその日の午後、家でゆっくり過ごすことにした。

ゆっくり、と言っても、このブログの投稿文をiPad miniでせっせと書いていたのだ。クレジットカードを無くしたけれども…という話である。書いている内に、やや小説風になってしまったw まあ、フィクションだと思って読んで頂いても構わないだろう、と思う。(その投稿の前後編は、こちらと、こちら
それから、投稿文を書きながら、外で飛行音が聞こえる度、「フライトレーダー24」のアプリで運行情報を確認。このように、ふたつのアプリを行ったり来たりしたのである。これが意外と慌ただしいのだw

でも、そのお陰で、撮影の方でも成果があったのである。色々と珍しい航空機の写真を望遠で撮ることが出来たのだ。それについては、また次回に…。

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子供のときから、僕は図鑑を見るのが好きだった。飛行機やら、自動車やら、船舶やら。今また、航空機の撮影のために、機体などを見分けるための情報源があれば良いと思い探した図鑑が、これ。今度、図書館で中身を見てみよう…。

『世界の民間航空図鑑: 旅客機・空港・エアライン』
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