秋から冬にかけての季節は、一年の内で時間の流れを最も意識する。そんな時季なのかも知れない…

僕はどうも、書かずにはいられないという人間のようだ。

中学高校生の頃から、何か思いの丈のようなものがあると、使い古しのノートの残ったページなどにズラーッと文章を書きつける癖があった。まあ、一種の中二病であるw
それが今も続いているのだろうか。特に今年のような、色々と気持ちを整理しなければならない出来事が重なると、やはりつい、書いてしまう。そして、書いたものは何処かに出したくなる。

こうして、このブログの場があって、本当に良かったと思う。何も書かずに、様々な気持ちを自分の中に溜め込んでいたら、僕はどうなっていただろう?膨張して爆発していたかもw
ここカツブロの存在に、いま心から感謝している。プロデューサーの故勝谷誠彦さんをはじめ、運営会社の社長さんおよびスタッフの方たち…本当にどうも、有難うございます…。


さて、ゆうべは晩御飯に、娘のバイト先へ行ってみた。近所のレストランなのである。勿論、娘には内緒だw

かみさんと息子の3人で、小雨の中を颯爽と自転車に乗って行った。ドアを開けて中に入ると、折良く娘が出て来た。でも、まだ何も知らない。「いらっしゃいま…」開いた口が、途中でそのまま止まったようだ。やっと気付いたのであるw
薄いメイクに、後ろの髪をネットで纏め、耳にはインカムのイヤホンをつけている。まごうこと無き、これは仕事中の娘である。家にいるときとは表情が違う。何と言うか、少し大人びて見えた。

僕は牡蠣と帆立のセットを、かみさんと息子はステーキを頼んだ。店内は、ケニーGだろうか、ソプラノサックスの演奏によるクロスオーヴァーが細やかな音量で流されている。
窓の外を眺めると、幹線道路を走るクルマのヘッドライトが、余り速くない速度で流れては消えていった。心なしか、音楽のテンポと合っている気がする。居心地の良い空間だった。

息子は最初、ホタテにしようか、ステーキにしようか迷っていた。そこで、料理が運ばれて来ると、僕は大粒ホタテのひとつを息子に遣った。代わりに、息子はステーキの何と、ほぼ半分を切り分けて寄越してくれた。
その後も、デザートやら何やら、色々と注文して長居をしてしまった。でも、とても美味しゅうございました。あと、お腹を空かせて帰宅するであろう娘には、持ち帰りでハンバーグ弁当を買った。

金額が結構嵩んだけれども、会計時に従業員ファミリー割引が効いた。25%オフである。実に有難いことだ。機会があれば、いつかまた来よう。そして、娘の働きぶりをまた皆んなで具に観察するのだw


少し日数が経ってしまったけれども、先達ての日曜日のことである。子供たちは朝から試験に出掛けた。息子は大学入試の模試、娘は資格試験である。
息子の試験会場はやや遠いので、僕がクルマで送って行った。道が割と空いていて、30分ちょっとで到着した。また、何かで全県一位でも取ってくれればと思うのだけれども、そう簡単にはいかないようである。まあ、当たり前のことだな…。

その後、真っ直ぐに帰るのも芸がないので、僕はある場所へ寄って行った。この辺りでいちばん大きな神社である。何を隠そう、約20年前に僕たちが結婚式を挙げたところなのだ。それ以降も、こうしてたまに来ている。

境内の所々に植えてあるもみじの樹の葉が、実に良い具合に秋の色に染まっていた。この日は特に、子供連れの家族が多い。そうか、今は七五三の時節なのか…。

駐車は、30分以内でご協力を…と言われたので、僕は少し急ぎ足で、広大な敷地内を廻る。鯉の池を見ると、何故だろう、水が全くなかった。魚たちは、一体何処へ?

それから、真っ青な明るい空から燦々と降り注ぐ、陽光の中の紅葉を撮った。鳩は群れて円を描きながら飛び、巫女さんが楚々と歩く。

神道は、人の業や厳しい罪、またその救いも説かない宗教だと聞いたことがあるけれども、きっとある意味において、開放的でとても大らかな宗教なのだろう、と感じた。普段は一神教に触れることの多い、僕なりの所感である。

そういったことが多分、我々日本人の本性のひとつなのかも知れない、とも思う。小春日和の暖かな一日になりそうな、そんな日曜日であった…。

……

PAGE TOP