先達て、非常に遅ればせながら、スマートスピーカーなるものを購入した。あの「オッケイ、グーグル」でお馴染みの(?)Google Home Miniである。シュリンクラップに巻かれたままの新品が1600円で入手できたのだ。それが届いたので、開封の儀である。
僕の利用目的は、主にインターネットラジオでの音楽鑑賞と英語学習における活用(リスニングと、あとはちょっとした会話の相手)だ。
インターネットラジオは、米国や英国など海外の放送も簡単に聴くことが出来るので非常に便利である。英語のリスニング学習の一環としても聴くので、思い立ったとき即座かつ簡単に聴ける方法がいちばん良い。
勿論、iPad miniやKindle Fireのアプリで聴くのも良いけれども、タブレットは同時に他の目的で色々と使うことがあるので、やはりデバイスは別に用意した方がベターだと考えた。そこで、スマートスピーカーなのである。
早速、開封してみると、何故か墨汁のような香りが箱から立ち昇る。それを気にせずw、本体を取り出した下には、マニュアル(2種類)やらACアダプターやら、立方体のカートンの中に綺麗に収納されていた。
電源ケーブルには、下のようなU字型のクリップふたつ(長さが少し違う)で留められていた。僕が普段「ヨレヨレくん」と呼んでいる短い針金のようなものではなかったことに少々興味を覚えた。これはまた使えそうなので、捨てずに取っておくのだ。
さて、Google Home Miniを電源に繋ぐと数秒経ってから起動し、4色のランプの明滅と共に音と声が流れてきた。「グーグルホームへようこそ」と。…いやあ、こちらこそ「我が家へようこそ」だなw
この音声が流れている瞬間、僕は「おおー案外と良い音が出ているなあ」と感じたのである。
事前にネットで調べた限りでは、この直径10cm程のGoogle Home Miniは「スピーカーの音がショボい」という評判が頻りだった。おそらく、このスピーカーそのものの径は5〜6cm程度だろうけれども、いや決して馬鹿にしたものではないのだ。
iPad miniにインストールしたアプリでセットアップを行う。15分くらいかけて終わらせると、すぐにNHK-FMを鳴らしてみた。丁度、クラシック音楽の番組が放送中だったのである。
時あたかも、チェロ協奏曲の真っ最中だったけれども、ソリストの弦が唸る様子やホールに鳴るオケの残響までもよく聴くことが出来たのであった。ラジオとしてはとても満足のいく水準である。
その後、BBCなどの放送局に繋ぎ、英語ニュースも聴いてみた。音声も実に聴きやすい。これは英語学習にも好適だろうと感じた。
それから、僕がGoogle Home Miniに「坂本龍一をかけて」と言うと、ネットのストリーミングサービスからキョージュのピアノ曲や映画のサントラを次々と流してくれた。やはり良い音で、気軽に聴くには十分であろう。何よりも、この上なく便利!
加えて、最近のアップデートでは、Bluetoothの音声出力にも対応するようになったのだ。本体はスピーカーがひとつしか内蔵されていないので当然ながらモノラルなのだけれども、Bluetoothを経由すればワイヤレスイヤホン等を使ってステレオで聴くことも出来る。
(愛用のワイヤレスイヤホンと共に。右側の目印として赤いステッカーを貼ってある)
さて、Google Home Miniの置き場所をどうしようかな…と考え、電気スタンドの長いポールの途中に掛けることにした。ちょうど、物を吊り下げるためにS字フックをタイラップで縛り付けてあったので、そこに嵌め込んでみたのだ。
これで、スピーカーが良い高さでこちらに向くので好都合だ。「オッケイ、グーグル」と呼んだときの反応も良いし、ラジオや音楽も聴きやすい。我ながら名案だと悦に入っている。
(写真は真横から写したところ。円いステッカーは左右のボタンが分かるように貼った)
ちなみに、僕が買ったGoogle Home miniは第1世代である。先達て新発売された第2世代とは異なり、電源の端子がUSBタイプなので、汎用のケーブルを繋いでモバイルバッテリーを利用することも出来る。
これで例えば、お風呂場へも(その際にはビニール袋に入れておく)、寝室へも何処へでも持ち歩くことが可能だ。これは、かなり便利なことであるw
ちょっと安くて簡便なインターネットラジオのつもりで買ってみたのだけれども、僕にとっては意外な音質の良さと期待通りの便利さで手放せなくなりそうだ。音楽と英語学習でずっと愛用していこうと思っている…。
…
さてさて、割と見知った土地での事件ということもあって、先日のネットカフェ監禁事件の記事を幾つも拾い読みしている。
何故、事件発生から犯人確保まで1日半近くもの時間が掛かったのか、ということを取り上げた記事が多く、またコメント欄の書き込みにもそういった議論が散見される。
中には、「壁越しからでも犯人を攻撃できるような必殺の武器を考案すべきだ」という殆どアニメかSF映画のような空想的なアイデア(?)を持ち出す人もいた。
かたや、「きっと犯人と人質に差し入れた軽食や飲み物に睡眠薬が仕込んであったのだ」と言う人もいる。これは、うちのかみさんの意見でもあるw 睡眠薬という考えもまた、なかなかマンガじみていると思う。相当に現実的ではないだろう。
それはさておき、睡眠薬を仕込むという着想については、実際はむしろ逆だったのでは、と僕は考えている。
一般論として警察というものは、捜査の際に容疑者を「すぐに眠らせる」ことによって何とかしようとするのではないのだ。それとは反対に「時間をかけて、すぐには眠らせないでおこう」とするものである。
(出典:埼玉新聞)
上のリンク先の記事には「インターホンを通して男と接触。約30分~1時間ごとに連絡を取り」と書かれている。
これは勿論、立て籠り犯の要求や人質の声を聞き出すためだったのだろう。その一方で、昼夜問わず頻繁にインターホンを鳴らすことによって、犯人に休息を与えまいとする大きな目的もあったと考えられるのだ。
どの記事や書き込みを見ても、この点を指摘した記述が寡聞にして見当たらないので、ここに書き置いておこうと思うのである。
これは、警察署における取り調べでも常道で、捜査員が代わる代わる話し相手になり、容疑者を寝させまいという手段を取るのだそうだ。昔の昔に聞いた話だけれども。
そうやって、長い時間を掛けて精神の耗弱を誘うのが最も効くのだという。それから、容疑者の意識が朦朧となったところで供述を引き出すというわけである。
今般のネットカフェでの一件も、きっとそれと同じ手なのだ。果たせるかな、警察が到着後30時間程で、立て籠り犯は遂に疲労困憊して、居眠りをしはじめた。あとは一斉に突入するのみ。
この事件に関して議論される「解決まで何故32時間も掛かったのか?」ーーー以上の通り、最終的には犯人の「寝落ち」を待っていたということであろう。
今回のような完全密室での立て籠りの際には、これ以外に取るべき手段は殆どないのではと思う。所詮、相手はAIやロボットのような機械仕掛けではなく、生身の体を持った人間だからなのだ。
……
きのう、ZOOMを利用した講演会で、英語教育の世界ではとても有名な予備校教師であられる、安河内哲也先生のお話を聞く機会を得ました。先生は、ご自身の英語歴を紹介する中で、中学時代の通知表まで披瀝してくださり、僕はその内容にとても親近感を感じたものです。それは、全体的な成績も英語のそれも、決して優等生と呼べるような物凄いものではなかったからです。
つまり、幾分中途半端な学力からスタートしても、例えば語学は十分にモノになるレベルに達するということなのです。実際に、安河内先生は大学時代の海外放浪の旅から帰って来て以来、英語の勉強に一層励み、それは今もなお続いているのだそうです。1時間半ほどの講演でしたが、とても興味深く拝聴(拝見)することが出来ました。
さて、下のリンクは、安河内先生が講演の最中に使っていたものと同種の電子メモパッドです。「ディクテーション(英語の聞き書き)をやってみよう」というコーナーで、先生が「紙と鉛筆代わりに、こういうものもあるんですよ」と紹介されていたのです。子供の頃に「せんせい」というおもちゃがありましたが、謂わばその電子版というわけですね。Amazonには、下のように画面が6インチの小さなタイプもありました。レビューを見ると、書き味なども評判が良いようです。これも英語学習で、ちょっとした書き取りなどに便利そうです。まあ何といっても、安いですし。
HOMESTEC 「電子メモ デジタルメモ 6インチ 」
……