先達て、組み立て式の望遠鏡とiPad miniを使って、風に揺れる桜の木の葉を動画撮影した。(下の動画が、それ)
これを編集して、音楽を当ててみようと考えた、というのが前回までのお話。
そして、編集作業を全てiPad miniで行い、YouTubeにアップロードしてみようと思って、見つけたアプリが、「俺の編集」というシリーズ。
下のように、用途別に全部で6種類ある。iPhoneにも対応しているようだ。僕はこの中で、「俺の編集」「俺のエフェクト」「俺のアフレコ」を使うことにした。
そこでまず、先達て望遠鏡を通して撮った、桜の木の葉の動画を必要な長さに切る。「俺の編集」の出番だ。
例えば、冒頭の手ブレのところは要らないw あと、フェードアウトやワイプなど何種類かの中から、動画の終わらせ方を選ぶことが出来るのだ。
動画の再生速度を変更することが出来るので、「0.3倍速」を指定した。約3分の1の速度のスローモーションである。その方が、あとで入れる音楽のテンポと合うと考えたからだ。
まあ、だいたいそのような設定をしたところで、一旦動画を保存だ。次のアプリ「俺のエフェクト」の出番である。
このアプリでは、先ほど編集した動画を読み込んで、色を調整したり、残像を付けたり、拡大したりなどなど様々な加工を行うことが出来る。そのエフェクトの数は、ざっと数えて29種類も(!)あった。
僕はその中で、残像の付加と色の調節を行っておくことにした。残像でスローモーションを強調し、葉の色をやや無機的な碧い感じに変えたのである。
次は、いよいよ音楽を当てる番だ。
さて、僕はあらかじめ、この動画に付けてみようと思った音楽を決めてあった。坂本龍一の最新作『async』の中の「solari」という曲である。スローテンポで、ぼんやりと寂しげにシンセサイザーの旋律が鳴る曲だ。
僕は、以前の投稿で、共感覚ということについて少しだけ書いた。音や音楽を聴くと、何か視覚的なイメージや具体的な色彩が見える(浮かんでくる)というものだ。
僕も、色々な音楽を聴いていると、これがよく起こる。(ひょっとして、誰にでもあるのかも知れない)
この「solari」を聴くと、何か大きなものの中で小さなかたまり(?)が揺れるイメージが浮かぶのである。それを視覚化して表すと、今回の動画のような、風に揺れる木の葉というのがピッタリだ。そう考えて、この曲を使うことにしたのだ。
そこで、アプリは「俺のアフレコ」を使う。ここでは、音楽だけではなく、勿論、ナレーションのような声を入れることも出来る。
更に素晴らしいのは、このアプリが著作権フリーのサイトから音楽をダウンロードしてきてくれる、という機能もある。そうなると、自分で音源を用意する必要がないのだ。
しかし、僕の場合には、坂本龍一のこの曲、という具合に決めてあるので、このアプリに自分で音入れをすることになる。もし、iPhoneやiPadの中に、iTunes経由で曲のファイルを入れてあれば、それを使うことが出来るようだ。
でも、僕は自分のiPad miniの中に『async』の曲ファイルを入れていないので、スピーカーの前にiPad miniを置いて、曲を生録することにした。うーん、実にアナログ(…アナクロ?)な方法だw
そのようにして、音楽を入れた後は、曲開始の秒数や、フェードアウトなどの指定を行うことが出来る。
さあ、この作業を終えて動画を保存したら、とりあえず作業は終了だ。
あとは、YouTubeにアップロードするだけである。動画のアップロードは、「俺の編集」シリーズを使うのではなく、iPad mini標準の、写真閲覧アプリから行うことが出来る。(前もって、YouTubeにアカウントを作っておくことが必要)
今回つくった、桜の木の葉の動画は、長さが46秒になった。でも、これだけでは、ちょっともの足りなかったので、もう一本短い動画を作って繋げたのである…(つづく)
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久しぶりに、このアルバムをご紹介しておきましょう…。音楽の新たな概念を築いた、と言えるかも知れない作品。少なくとも僕は、この『async』以前と以後とでは、音楽の(…いや、音そのものも)聴き方が変わったように感じています。そのくらいにエポックメイキング。
坂本龍一『async』
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