トップの写真は、朝焼けのカラス2羽。電線の上にとまって、羽のお手入れなどをしていたのだ。
カラスの写真といえば、前回のトップにも載せた。それとは別の日に撮ったのである。でも、多分同じ個体、もしくは同一の群れ(?)のカラスなのだろう、と思う。あと、やや遠くの電柱の先にとまっているところも撮った。いずれも、望遠で撮っている。
このカラスなどは、何か孤高の存在感のようなものが滲み出ているようで、面白い。こうして、朝陽の中、遠くからカラスを観察して撮影するのもまた、興趣があると感じられる。
さて、先達ての土曜日と日曜日には、ニコン P900を使って月の撮影も行なった。上空の航空機を追いかけては撮る、ということを繰り返しているうちに、ズームにも慣れてきたのである。月は動きがゆっくりな分、撮るのが比較的楽に感じてきた。
下の写真は、日曜日の午後、撮った。前回載せた昼間の月と比べると、月齢が進んでいるのが分かる。もうこれは、半月と言っても良いだろう。
以前のように、自作天体望遠鏡とiPad miniで撮影する際には、その望遠鏡自体が約30倍の固定であるために、視野の中へ月を入れるということが、時としてだいぶ難しいことがあった。それでも、最近は慣れてきたけれども。
でも、P900のような望遠レンズ付きのカメラの場合には、まず広角から始めて、徐々にズームアップしていけば良い。つまり、広い視野のときに一旦月を捉えることが出来るので、楽なのである。見失ったら、またズームを下げて探せば良いのだ。
このようにズームのアップとダウンを繰り返していれば、例え航空機のような速く移動するものでも、ファインダーから存在を確認できさえすれば、どうにか撮ることが可能だと思う。
そのことは、前回のような、約1万メートル上空を時速700kmくらいで飛行していたジェット旅客機を撮ったときに感じたことである。普通の望遠鏡では、こういった撮影法はどうしても難しいだろうと思う。
以前もどこかで書いたように、僕はISS(国際宇宙ステーション)や中国の天宮のような、地球の周りを回っている宇宙船を追いかけて撮影することを目下の目標にしている。
一時期は、自作の天体望遠鏡で撮影に挑戦してみようかと考えていたけれども、上記のような理由で、このP900を使った方が実現の可能性が遥かに高いだろう、と考えている。
さて、次は夜の月である。まずは、土曜日の月から。
このように、土曜日の段階では、半月まであと1日、というくらいの月齢だったのである。よく見ると、クレーターが浮き出ているのが見て取れる。これで、2,000mm相当の望遠だ。
それから、引きでも撮った。この夜は、曇りがちだったので、月の周囲にあった雲を入れてみたのだ。こういった写真も、倍率が固定されている、僕の自作天体望遠鏡では撮影できなかったのである。
この、月の周りのモヤモヤっとした妖気のようなものが、僕は好きなのだw P900は、内蔵のイメージセンサーが、コンパクトデジカメ並みに小さい(…と言うか、そもそもP900はコンパクトデジカメだ)ので、このように時としてザラッとした画質になってしまう。
その辺りについては、ISOの値を変更するなどの設定を自分で行えば良いようなのだけれども(上の2枚は自動でISO800に設定)、僕はまだそこまで使いこなせていない。今後に向けての課題だろう、と思う。
次は、日曜日の夜の月。上の方に載せた、昼の月の3時間後である。
土曜日の月と比べると、月齢が進んで半月らしくなってきたw …というか、もう殆ど半月である。この季節は、日が落ちるのが早いというか、さっさと暗くなるので、たった3時間でも、月の様相がここまで異なるのである。
あとは、この月を一気に、このカメラの最大限である、8,000mm相当のズームまで持っていって撮影してみた。実は、昼間の月でも、この8,000mmに挑戦したのだけれども、流石に夜の方が写りが良いのである。
倍率で言えば、2,000mm相当時には83倍なので、これはその4倍の、332倍ということになる。ここまで来ると、P900の中では、デジタルズームを2回かけていることになるので、画質がどうしても落ちてしまう。
一方で、撮影する側も大変だw 少し息をしただけで(その微妙な身体の動きで)視野から月が外れてしまう。だから、ずっと無呼吸でシャッターを押し続けるのだ。潜水で泳いでいるような気分であるw
ここまで書いていて、ふと気づいたというか、思い出したのだけれども、きっと三脚を使えば、もっと撮影が楽なのだろうなあ…。実のところ、僕は、航空機は言うに及ばず、こうした月面撮影でも殆ど全ての場合、P900を手持ちで撮っている。
三脚は、華奢で脚の長いものがひとつある。でもそれは自作天体望遠鏡に使っているのだ。うん、ここらでひとつ、カメラ用に三脚を買った方が良いかなあ、と思うのだけれども、どうだろうか…?
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例えば、Amazonでは、オリジナルブランドの三脚が、このように比較的安価で売られているのだ。これがひとつあるだけで、あんなに息を殺して撮影しなくても済むだろうか、と思うのであった…。
「Amazonベーシック 三脚 3段 3way雲台 アルミ(収納バッグ付き)」
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