トップの写真は、一昨日の夕方に撮った月。空がまだ青いうちに撮った。
これ以降は、今に至るまで、ずっと曇り空だ。月はおろか、飛行機を撮ることすら出来ない。非常につまらないのである。でもまあ、僕も少々風邪などをひいていたのだ。どちらにせよ、撮影に興じることは出来なかったわけである。
さて、前々回の最後の方でやや触れた、紙コップを使った工作について。以前、マクドナルドのコーラの紙コップで減光フィルターを作った。(そのときの投稿は、こちら)
今回は、クロスフィルターを作ってみた。作り方そのものは、以前から知っていた。実に簡単なものなのだ。しかも、材料は、いずれも廃物の再利用である。
紙コップは、コンビニのコーヒーのそれ。透明のビニールは、ニコン P900の液晶モニターに保護フィルムを貼った際の剥離紙(透明ビニール)である。捨てる前に、クロスフィルターを作ることをふと思いついたのだ。
まず、この透明ビニールに、カッターの刃の背を使って、クロスハッチング状の傷をつける。クロスハッチングのパターンは、以下のようなものを使った。
(出典:『10円で自作する!クロスフィルターの作り方』)
レンズの口径に応じて、幾つかの大きさがある。P900は67mmなので、「62-67mm向け」を使った。
上記リンク先のサイトでは、このパターン図をプリントアウトして利用する旨が書かれているけれども、僕はもっと簡便に、iPad miniの画面の上に透明ビニールを載せて、マジックで印だけつけた。
あとは、その印どうしを線で結ぶようにして、カッターの背で傷をつけていく。定規を使うと、線が真っ直ぐになって良いだろうと思う。
その際、僕は一箇所だけ間違えてしまった。線を結ぶ印の選択を誤ったのである。結果的に余計な線が一本入るかたちになってしまったのだけれども、実際には写真に殆ど影響しなかったようである。
次に、紙コップの底を、カッターで丸くくり抜く。そこに、その透明ビニールをセロハンテープで貼れば、出来上がりだ。P900は、液晶モニターがやや小さいので、透明ビニールのサイズが、紙コップの底よりもやや小さい。でも、気にしないw
カメラの電源を入れ、ズームボタンでレンズを少し前に出しておく。その先に、この紙コップフィルターを軽く(余り力を入れずに)嵌める。P900のレンズは、この紙コップの大きさが丁度良かったのだ。
そして、夜になってから、街のクリスマスイルミネーションを幾つか撮ってみた。透明ビニールの特性もあって、クロスフィルター効果に、ソフトフィルターの味も加わったようである。
このように、写真の中で光っているものの周りに光芒がつくのだ。輝きが一層増したように見える。この時期には、至る所にこういったイルミネーションがあるので、色々撮ってみると面白いだろう。
あと、まだ試してはいないけれども、P900だけではなく、もっと小口径のデジカメや、iPad mini等のようなタブレットやスマホのカメラにも、この自作クロスフィルターは利用できるかも知れない。
まあ、こんな風にして撮って歩いてみたのだけれども、帰宅してP900をいじっている内に、あることに気づいた。P900は本体に、写真をエディットするための「フィルター効果」というメニューを持っている。
何と、その中に、クロスフィルターもあったのだ。写真に、後からその効果をつけることが出来るというわけである。怖いもの見たさ(?)もあって、試しにやってみたw
こちらは、クロスフィルター効果前の状態の写真。(本当は、上の紙コップフィルターの写真と比較するために撮ったのだけれども…)
そして、下の写真が、P900の内蔵メニューでクロスフィルターをつけたもの。
うーん、まあ、流石に綺麗といえば綺麗ですね(苦笑。でも、デジタルっぽいといえばそうだし、紙コップフィルターの方がソフトな感じになるので、その辺はお好みということで…w
…というわけで、今回はクロスフィルターを作ってみた。また何か機会があれば、紙コップを利用したフィルター作りを他にもやってみたいと思う。
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フィルターといえば、カメラのレンズの先につけておく保護フィルターをAmazonで探していたら、メーカー製の10分の1くらいの廉価なものを見つけたのだった。早速ポチっておいたので、届いたらレビューしようと思っている。
「SODIAL(R) 67mm通用UV紫外線フィルター保護フィルター カメラ用」
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