前回の投稿の続き。トップの写真は、東京都庁の展望台から撮影した、雪化粧の山並みである。窓際の案内表示に「甲府方面」と書かれている方角を撮ったので、これは南アルプスで間違いないだろう。
僕の実家がある地域は、西側に北アルプスが聳えている。冬の晴れた日の朝など、玄関から母が遠くを見遣って「見てごらん。山が綺麗だよ」と言っていたのを思い出す。
あと、この写真は、森博嗣センセイの『ヴォイド・シェイパ』の表紙画に似ているかも。下の方に写っているふたつの稜線など、特に…。
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前回の投稿でも書いたけれども、先日の都内巡りで僕は、ニコン P900の設定をいつものAF(遠景AF)ではなくて、何故かMFにしたままで撮影し始めていたのである。
多分、その前の日くらいに、ボタンやダイヤルの操作を誤って、知らない内に変えてしまっていたのであろう。振り返って見るに、そのくらいの時期に撮った、札幌市消防局のヘリコプターの写真も、ズームしたときのディテールが甘い。きっと、この時からだったのかも知れない。
そんなわけで、都庁の展望台から撮った写真は、内心恐る恐る載せていたのである。特に、旅客機や富士山の写真は…。
でも、SNSのエントリー方にも、同じ写真を載せてみたところ、僕の高校のときの友人で、現在プロのフォトグラファーをやっているH君が、富士山の写真に「いいね」を押してくれたのだ。
僕は、これに気を良くしたw まあ、H君は、SNSの僕のエントリーに「いいね」をよく押してくれる。だから、特別なことというわけではないのだけれども、やはり有難いことである。
まあ、そう思って見ると、そんなに悪い写真でもないような気がしてきたので、都庁の展望台で撮影した富士山の写真、もうちょっといってみましょう、というわけである。どうぞ、お付き合いください…。
まずは、500mm相当の望遠で撮ったもの。(前回の投稿で、「500mm相当」として載せた富士山の写真は、「200mm相当」の誤りでした。下の写真が500mm相当になります)
P900は、撮影した写真のファイルの中に、幾つかのデーターを記録しておいてくれる。それは、大抵のデジカメでもそうであろう。例えば、シャッタースピードとか、絞りとか、ISOとか、日時とか。
でも、僕が少々不便に思うのは、このようにして望遠を使ったときに、その焦点距離を写真に記録してくれないことなのである。もし、それが記録されていれば、何mmで撮ったのか、あとで写真を見たときに一発でわかるのだ。
従って、僕はその対策として、ズームメモリー機能を利用して、200mm、500mm、1000mm、2000mm…と順に、ひとつの被写体を撮っていくことにしている。航空機のときも、そうしている。
しかし、この日は、途中から不足を感じて、105mmの設定も加えた。中〜近距離の景色を撮るためである。それが、却って、こうした混乱の元になってしまったというわけなのである。うーむ…。
上は、1000mm相当で撮影。徐々に、白い山肌の中に、ジグザクとした登山道のようなものが見えてくる。
ネット動画では、P900の超望遠の様々なデモ動画を見ることが出来る。世界各国の所有者が自分で撮ったものだ。
その中に、どこかの山頂で登山客が歩いたり立ったりしているところまで見える、という内容のものがあった。撮影場所からは、多分数十km先の山なのであろう。きっと、撮影場所によっては、富士山もそんなことが試せるかも知れない。
上は、2000mm相当。P900の光学ズームの上限である。上に述べた理由の通り、この写真ではAFが十全には効いていないと思うのだけれども、こうして見れば、そんなに悪い写真でもないように思えてくる。
しかし、ちゃんと遠景AFで撮っていれば、もっと良い写真になっただろう。どうも心残りなので、冬のうちに、また都庁の展望台へ行ってくることにしようか…。
上の写真は、4000mm相当。ニコンご自慢の(?)ダイナミックファインズームというデジタルズームを用いている。写真が幾分暗くなるけれども、結構、高精度のズームだと思う。
あと、このあとデジタルズームの上限である8000mm相当でも撮ってみたのだけれども、これは流石に、出来栄えが今ふたつくらいだったので封印した。次回また都庁の展望台に行った折には、この8000mm相当のズームでも是非、再び試してみたいと思っている。
では、次は、坂本龍一の『設置音楽2』に行ったときのことなど…。(つづきは、こちら…)
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