うちの周りに繁るミントは、チョウにとっても楽園らしい。あと、飛行機に乗って独り旅する夢を見た…

トップの写真は、朝方に撮ったもの。ミントの葉っぱにチョウがとまっているところを、上から俯瞰した。

うちの周りには、僕が種を蒔いて育てた(?)、みかんの小木がある。この季節になると、アゲハチョウがよくやって来る、ということを以前の投稿に書いたことがある。
翻って、ミントの方には、別の種類のチョウが来るらしい。うさぎのおやつにしようと思って、僕がミントを摘んでいると、葉の裏にモンシロチョウの卵がついていることがあった。そんなことも、先達ての投稿に書いた。(下の写真は、そのときの再掲載)

先日、その卵が孵ったのだろうか、青虫を見つけたのである。これも多分、モンシロチョウの幼虫なのだろう。でも、僕が見かけたのは、今のところ、これ一匹だけ。
みかんの木といい、ミントといい、うちの周りはチョウにとって卵を産み育てるための楽園のようなものなのかも知れない、と思う。手前味噌ながら…。まあ、僕も虫は(種類によるけれども)それほど嫌いではないので、歓迎であるw

ミントは元々、何年も前にうちのかみさんが知り合いから苗を2、3本貰って来て植えたのが最初だったようだ。最近、そんな話を聞いた。ところが、生命力が実に強く、年々本数が増えていっているらしい。
特に今年は勢力の拡大が激しいように思える。ねずみ算式に自生の面積が拡大していっているようだ。きっと、本数を数えたら100本どころではないのかも。もっと、せっせと摘んでうさぎに遣ってしまった方が良いのかも知れない。


上の写真は、先達ての週末に撮った写真のひとつ。色々と撮影したものの多くは、前回までご覧いただいたように、終末的な雰囲気の加工を施してみた。
今回のこの写真は、上空1万mくらいのところを真一文字に横切るジェット旅客機とその飛行機雲に、周辺減光の処理をしてみたのである。勿論、Snapseedを使って。すると、このような効果が得られたというわけ。

さて、僕はこのブログで時折、夢について書いている。寝ている間に見る夢のことである。実に抽象的で言葉に言い表すことの出来ない夢もあるけれども、それとは逆に、具体的で言語化しやすいものもある。
今回見たのも、後者の方だった。でも、後から思い出してみると、ストーリーが一部飛んでしまっている部分もある。それは、僕がその部分だけ憶えていないせいなのか、それとも初めから現世的な脈絡を超えたものだったのか、さてどちらなのだろう?

その夢の中で、僕は仕事をしていた。何か事務的な業務で、机の上で独りでやっていたのである。その内に、嗚呼もう嫌だ…と言い始めた。余程に詰まらない仕事だったのか、キツかったのか。
(このときの視点は第三者的なそれだった。僕は、僕を左斜め後方から眺めている。夢の中に限らず、いつも自分をそうやって見ているのだけれども)

すると、僕は、よしっここから逃げ出そう、と言い、海外逃亡を図った。その次の瞬間にはもう、飛行機の中にいたのである。つまり、ここでストーリーが一旦飛んでいる。時空を超えた、とも言えるのだけれども。
マレーシア行きの夜行便に乗っていた。乗ったばかりなので、機内の出入口付近に僕は佇んでいる。でも、もう飛行機は飛んでいたのである。案外と大きな窓からは、闇の中を流れる夜景が遠くに小さく見えた。

何故マレーシア行きだったのだろう。そんなことも考えた。僕は、彼の地の友人のYさんに会いに行くのだ。もう10年振りくらいになる。仕事を忘れて羽根を伸ばすには、実に良い場所ではないか。
客室乗務員に促され、僕は場所を移動した。客室は、座席が列となって並んでいるのではなく、まるでラウンジのようにテーブルと椅子が置いてあった。殆どの席には、手荷物が置いてある。

その中で、僕はまだ何も置いていない席をひとつ見つけ、そこに座った。それから、自分のバッグの中を弄る。この中には何が入っているのだろう…と。
別段、これといったものは入っていなかった。金もなければ、パスポートもない。ここで漸く気づいた。パスポートを忘れて来たのだ。(だから、搭乗の場面が飛んでいたのだろうか?)

僕が独り慌てふためいていると、丁度そのとき、客室の奥にある自動扉が開いた。VIP席と思しきところから、ボルサリーノを目深に被った、大物政治家のA大臣が現れたのだ。
すると、A氏は、これは皆さんへの贈り物です、と言って厚い封筒を配り始めた。ひとりひとりが、恭しくそれを受け取る。僕の目の前にも置かれた。開いた封筒の口からは大量の紙幣が見えた。

これは有難い。僕は一文無しだったのだ。ついでに言えば、パスポートもない。だから、マレーシアには入国できないだろう。そのまま取って返して強制帰国になるかも知れない。
このお金を帰りの旅費に充てられる。まあYさんに会えないのは残念だけれども、こうして飛行機に乗ることが出来ただけでも気晴らしになった。せめて、このラウンジで楽しんで行こう…。

そう考えていたときである。客室にいた人たちが挙って、窓際に集まり始めた。この機体の窓は大きい。新幹線の窓よりも遥かに大きいのではないか。その向こうの景色を誰もが注視している。
機長が英語で何かアナウンスし始めた。美しい景色をご堪能ください、とか何とか。飛行機は今、かなりの低空を飛んでいるようだ。地上すれすれなのだろう。

すると、窓の外には、夜のラスベガスのような、電飾きらびやかな建造物が数多と見えた。まるで、地上の楽園である。その建物の間を、機体は器用にすり抜けて飛んで行く。
皆が歓声を上げながら、高速で流れゆく、色とりどりに煌めく光景に見惚れていた。これが永遠に続くと思われた瞬間に、僕は目覚めたのである。

さて僕は、何処へ行こうとして、何処へ帰ろうとしていたのだろう…。夢から覚めたあと暫く、僕は仰向けに、茫然自失としていたのだった。

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