12月になったばかりのある日、今年もあとひと月を切ったのを機に、お正月用に再び買った。純米大吟醸「獺祭」である。
一年前と同様、銀座にある蔵元の直営店まで足を運んだ。今回は、獺祭の中でも冬季限定品の「寒造早槽(かんづくり はやぶね)」を選ぶことを以前から決めていた。
行くと、店の前にはクリスマスともお正月とも取れるような和洋折衷の飾り付けが施してある。質素ながらも、目を惹く装飾である。何と言っても、この樽が良い。
早速、中に入るや、品の良いスラリとした長身の男性が出迎えてくれた。米国人のようだ。穏やかな口調の日本語が達者である。商品を買い求めた後、リーフレットに目を遣る僕に丁寧な説明を与えてくれた。
銀座は南北の目抜き通りが歩行者天国であった。しかし、中国語を多く耳にした昨年とは全く異なり、外国人の姿をほとんど全く目にすることはなく、小雨のなか傘をさす人影もまた疎らだ。
実に、閑散たるものである。これが今年の象徴たる光景のひとつとなるだろうと思いシャッターを一枚切った。日産のショールームには、昔のフェアレディZだろうか、70年代風のレーシングカーが展示されていた。
そのまま歩き続けると、最近マスコミ等で話題となった「新型コロナ PCR検査センター」の前に差し掛かった。2900円という破格で検査をすると謳っているそうだ。
ビルの入り口前には、一定の距離を保ち長い行列が出来ていた。これもまた、今年の一枚となる光景だ。またパチリとシャッターを切った。
僕は、このまま恙無く年の瀬を迎え、一年前と同様に年末年始は好きな食べ物と獺祭に舌鼓を打ちたい。そのときばかりは、どうか平穏無事に過ごしたいものだ。そう念じつつ、幾分重くなったリュックを両手で抱え仕事場まで歩を進めて行ったのである…。
さて、上の写真は、くだんの獺祭のリーフレット。クリスマスバージョンやお正月版の獺祭もあるというわけだ。
特に「元旦届け おりがらみ」と銘打った獺祭は、飲み頃を1ヶ月程度に限定して造ったという触れ込みの逸品である。このように奥深いのが、誉れあるこの銘酒の世界なのだ。
そうそう、獺祭といえば、下のようなニュースも。何と、モスバーガーと獺祭がコラボしたシェーク。ちなみにノンアルコールだそう。26日から発売である。こんど買ってみようかの…。
(出典:FASSION PRESS 「モスバーガー×銘酒「獺祭」のコラボシェイク」)
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さてさて、僕は多分、自他共に認める吝嗇である。どのくらいケチ臭いのかというとw、例えばファストフードやコンビニでホットコーヒーを飲む際に貰うプラスチック製のマドラーをなかなか捨てることが出来ないくらいなのだ。
テイクアウトはもとより、マクドナルドなどの店内で飲食した後にも、マドラーは水分を拭って細長いビニール袋に戻し、持ち帰ってしまう。どうも、一回だけの攪拌に使っただけで捨ててしまう、ということが気に咎めて仕方がない。
家では毎日1〜2杯ほどコーヒーを淹れて飲むので、マドラーはよく使う。そんな需要があるために尚更、持ち帰ってしまう…の繰り返しだ。
勿論、洗っては何回も使っている。キッチンのコーヒーメーカーの横に立ててある本数が増えることはあっても、決して減ることはなかった。
すると、かみさんが言う。「こんなに沢山いらないよね。捨てたら?」かみさんは、僕とは逆に割と捨てたがり屋なのだ。何度も言われて、もう仕方がないのでエイヤッと一念発起(?)して大方の本数を捨てることにした。
その前に、名残惜しく写真を一枚パチリ。数えると、ゆうに50本以上はあった。最も多いのは黒いマドラー。これはセブンイレブンのものであろう。以前はよく飲んでいたものだ。それから、Mのロゴが象られているのは、マクドナルド。これが僅差で次点だった。
残りは1〜2本ずつ、3種類。あまり覚えてはいないのだけれども、ファミリーマートとかKFCとかなのだろうか。混ぜるだけのシンプルな道具だけれども、このように企業ごとそれぞれの形状があって興味深いと思う。
ネットでは、プラスチック製のアイスコーヒーのカップを再利用しているページを見かけることがある。小さな植木鉢として使ったり、消臭剤を入れておく容器にしたりなどなど。
でも、マドラーを再利用しておられる方はいないようだ。やはり混ぜる以外の用途には使いにくいのだろう。
そんな訳で、僕もこれらに他の用途を割り当ててやることが出来ず、惜別の思いでプラスチックゴミとして捨てることにした。可燃ゴミにするのではないから、いつか別の形でリサイクルされるのだろう、と考えることにしよう。
それでも、何か勿体ないなあという気持ちだけは依然拭い去ることが出来ずにいる…。
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