もう数日前のことになるけれども、息子の誕生日に合わせて実家へ行った。息子には内緒で、である。つまり、サプライズで訪問してお祝いしようというわけだ。かみさんと娘をホンダ6MTの愛車に乗せて、日の出とともに出発した。
その前に、暁光の東天を暫し観察し撮影。明け染めの空には薄月が高く浮かんでいた。ニコン P900をトワイライトモードに設定して一枚。電線がどうしても邪魔だけれどもwグラデーションが上手く描き出せたのでは。
あと、P900お得意の超ズームでも一枚。地球照という月面の陰の部分も見える上に、クレーターによるギザギザが光って写ってもいる。いずれの写真も一発撮りであった。出発前であまり時間がなかったものでw
さて、往路は快調。高速道路は途中まで幾分、車が多かったようにも感じられたけれども、流れは順調であった。加えて、実家のある県内に入ると車は激減。その一方で、濃霧が発生している区間もあった。もう100m先も良く見えない程に。
高速道路を降りる前に、サービスエリアで蕎麦を賞味し、仕事場などへのお土産を購入。このSAは品揃えが割と充実していて僕のお気に入りなのだ。だから、帰る前に買ってしまうというわけ。
それから、1時間ほど山道などの一般道を走ると、実家のある市内へと入った。トイレ休憩も兼ねて、音楽ホールのある場所へ。公衆トイレの前は一面のイチョウの落ち葉、まさに真黄色のカーペットであった。かみさんと娘はそこで並んで写真を撮った。
音楽ホール前や周辺には、そこここに青いバナーが掛けられていた。見ると、小澤征爾氏の音楽フェスティバルのものであった。そうか、そろそろなのか、とクラシック音楽ファンの僕は再確認。
次に、息子の通う国立大学の中を歩いてキャンパス内の紅葉を愛で、バスに乗りお城へと向かった。学食でお昼ご飯を食べてみようと考えたのだけれども、まだ誰もお腹が空いていなかったからである。
お城近くの停留所を乗り過ごしてしまい、そこから2つ過ぎたところで降りた。でも、これが良かった。僕もまだ訪れたことのなかった蔵が立ち並ぶ通りを歩くことが出来たのである。
そこは、僕の記憶する限りでは、昔はただ古い蔵が並んでいるだけの区画だったのだけれども、それらはお店に改装され、観光地化していたのであった。例えば、アクセサリーショップ、テイクアウトの食べ物屋さん、喫茶店などなど。
元来お芋が好きな娘は、早速そんなお店を見つけて大学芋やブリュレなるものを買って賞味。僕も少し貰ったけれども、ブリュレはトロリとした食感が美味しゅうございました。
道中は、この市内出身の世界的な芸術家である草間彌生デザインの乗合バスにも遭遇。大通りで見かけたことはあるけれども、伝統的な蔵が立ち並ぶ通りを走る姿にも味わいがあった。なんとも、レトロモダンの好ましいミスマッチである。
昔懐かしい(?)手押しポンプも見つけた。僕は子供の頃に、祖父の田んぼの片隅などで見たことがあった。しかも、このポンプの水は飲めるらしい。僕と娘は掌に取って、ひと口ふた口ほど味わった。地下水なので水道水とは異なった含みが感じられたように思う。
さてさて、もうひとつ僕に取っては懐かしいお店の並ぶ通りを歩いた。それは川沿いにあって、TVなどでも時折紹介されることがあるようだ。ここにも、和食器屋さんやお煎餅屋さん、古道具屋さんなどを見て回った。
大きな鳥居の神社の前には鳩が群れていた。そばには餌となる大豆が小分けにされて置かれたカゴが置いてある。50円の無人販売だ。僕がそれを覗き込むと、突然一羽の鳩が背中に乗ってきた!豆が欲しいのだろうか?w
かみさんと娘は大笑い。娘が手持ちのスマホで何枚か撮影し、下はそのうちの一枚。僕は身を屈め、鳩は何やら睨んでいる。下に載せた写真ではカットされているけれども(自主規制w)僕は所謂、変顔というものをやってみたのである。そんな面白い写真になったのだ。
そんなこんなで、お城に着いた。娘は早速「お城のポーズ」を考え、写真をまた一枚撮ったり。
先程の蔵の通りでもそうだったけれども、ここにも英語を話す外国人観光客が何人も来ていた。僕は彼らの会話につい耳をそばだててしまう。英語学習者の宿痾かも知れないw
お堀では鯉や鴨が遊んでいた。娘は、その鯉の大きさに驚き、鴨の可愛らしさに喜んでいる。とりわけ、水中に首を突っ込んで脚を出している様子には歓喜して、スマホで動画を撮っていた程だw
あとは、また息子の通う大学へ戻って学食でお昼ご飯を食べようと思った。でも、既にランチの営業が終了していたのであった。10数分ほど間に合わなかったようである。そうか、夜までずっと通して営業しているわけではないんだな…。
代わりに、車に乗ってショッピングモールへ赴き、ドーナツなどを食した。併せて、誕生日ケーキも購入。このショッピングモールは翌日にも来ることになるのだけれども、それはまた次の投稿で…。(この項、次回につづく)
…
さてさて、そんな風に出掛け、うちを留守にしている間に一通の手紙が届いた。大学時代からの旧友Oさんからである。封筒には、郵便局からの通知であるハガキもセロハンテープで2箇所とめられていた。はて、何だろうか?
そのハガキには「郵便料金が2円不足していましたが、迅速にお届けするために配達しました。つきましては2円分の切手を貼って投函してください」といった旨が書いてあった。見ると、封筒には82円の切手が貼ってあった。
僕は元々、数字を覚えるのがあまり得意ではない方なので、現在の郵便料金は取り敢えずアタマに入っていない。早速、郵便のサイトを閲覧すると、84円であることが分かった。なるほど、それで2円不足というわけなのか!と合点がいったのである。
ちなみに、Oさんは長年、郵便のお仕事をされている。そんな職業人でもうっかり間違える程なのだから、きっと郵便料金の変化があまりにも多く、尚且つ端数が細かすぎるのだろう、と思う。つまり、誰もが覚えきれないくらいなのだ。僕は、そう理解した。
郵便局からのハガキには、手持ちの1円切手を2枚貼って投函しておいた。うちには端数の切手が幾つもあったからだ。
実は、この話には後日談がある。僕がこの手紙を見た翌日、再びOさんからの手紙が届いた。この封筒に貼ってある切手は84円であった。これで何となく内容は察したけれども、直ぐに開けると、詫び状と共に2円切手が出てきたのである。
つまり、84円の料金を掛けて2円切手を送って下さったのだ。これには感服した。別に、次回の手紙のときでも良かったし、そもそも2円だから大丈夫だよ、と思いつつ、僕はうさぎの2円切手を友情の印のひとつとして手元に残しておくことにしたのである…。
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実家に帰ったとき、母にひとつの提案をして来ました。2階への階段に木製の手すりを付けるのです。母と息子の部屋は2階にあるのですが、高齢ゆえ母が毎日この階段を上り下りするのは幾分難儀になってきているのだろうと思います。もし転んで落ちようものなら大怪我すること必至でもあります。業者に頼むのもひとつの手ですが、このくらいであればDIYでも取り付けられる筈。
うちに帰って来てからAmazonで調べてみたところ、実家の階段の長さに相応しそうな手すりがありました。レビュー数が多いので、その情報が取り付けの参考にもなります。英検1級の勉強および試験があるので、次回いつ実家に行くのかは未定ですが、買っておいて母にはそのことを報告しておこうと思っています。
「清水(Shimizu) オムソリ いたわりエコ手すり 階段用 長さ3600mm 外径32mm」
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