儚くも、とても美しい、CGクリエイターKAGAYAさんの『銀河鉄道の夜』Blu-ray版…

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昨夜は、帰宅が10時半を過ぎた。月曜日は、だいたいこんなものである。

いつものように、自転車で帰途につく。道によって、方角は南になったり東になったりする。その都度、眼前に広がる星座が変化していくのである。肌寒い空気の中で、夜空は黒く澄んでいる。
時あたかも、オリオン座が東から昇るところであった。家々の屋根の上から見せつつあるその姿は、天頂近くで見るよりも遥かに雄大に思える。棍棒を振り上げるオリオンが、眼前に対峙する。

ようやく家に着き、自転車を置く。ふと北の空を見遣ると、隣家の向こうに、Wをひっくり返したような形の星座が目に付いた。言うまでもなく、カシオペア座である。


(星座表アプリのスクリーンショット)

この星座は、北極星の周りを巡る。周極星という。今の時期は、なるほど、この時刻にこうして見えるのか…。北側の夜空を見る機会が、最近は余りなかったことに気づいた。
上の写真では、カシオペア座の下の方に見える、やや明るい星が北極星だ。このように、カシオペア座は、北極星を見つけるための目安になる星座のひとつなのである。

翌朝、4時過ぎ頃、午前中の仕事へ出かけるために、再び家を出た。前の晩にカシオペア座が見えた辺りには、北斗七星が現れていた。一晩のうちに、北の星座がぐるっと半周くらい回ったのだ。

(同)

北斗七星は、おおぐま座の一部だ。上のように、腰や尻尾の部分にあたる。また、カシオペア座同様、周極星のひとつであり、北極星を見つけるために利用される。

一晩のうちに、カシオペア座と北斗七星の両方を見た、というのは、もしかすると最近では初めてなのかも知れない。中学生の当時は、北の夜空の天体写真も、よく撮ったものだったのだけれども。
しかし近頃は、上に書いたように、帰宅時に向かっている方角のせいもあるのだろう、東や南の空を見てばかりいた。オリオン座は、その典型である。

これからは、たまにはこうして、北の夜空もまた見上げて見たいものだ、と思う…。


さて、こちらも星空の話題。ただし、実際の夜空ではなく、モニター画面のなかに広がる星空世界である。

CGクリエイター・KAGAYAさん制作のプラネタリウム番組『銀河鉄道の夜』のBlu-ray版を買ったのである。トップの写真は、そのパッケージ。そこに表記があるように、ハイレゾリューション版である。


(パッケージ裏の写真)

僕はこの作品を、今年で丁度10年になるだろう、家族とプラネタリウムで観たことがある。茨城県筑波市にある、つくばエキスポセンターまで、電車に乗って行ったのだった。
その当時は、まだ上映が始まったばかりで、観られるところが限られていた。遠方ではあったけれども、どうしても観ておきたかったので、皆んなで遥々出掛けたのである。

その当時に僕が観たのは、28分の謂わば短縮版だった。それでも、KAGAYAさんがつくった美麗なCG世界に魅了されたものである。それが、今やBlu-rayで、しかも48分の長尺版を家に居ながらにして観られるのだから、実に有難い。
実は、だいぶ以前に、この作品のDVD版が発売された当時、僕は買おうかと考えたことがあった。しかし、プラネタリウム版、通常版、DVDボックスと3種類があり、どれにしようかと逡巡している内に買う時期を逸してしまっていた。

しかし、少し前、ハイレゾのBlu-ray版が発売された、というのをどこかで読んで、買うならこれしかない!と思ったのである。丁度、小説『銀河鉄道の父』を読み終えたところだし、今回購入することにしたのだ。

下の写真は、Blu-rayのトップメニューの画面。流石、KAGAYAさんである。CGが、実に美しい。とても、10年につくられたとは思えないクオリティである。

この作品の音楽担当は、KAGAYAさんの弟の、加賀谷玲さんである。KAGAYAさんのCG同様、儚く美しいサウンドを聴かせてくれる。また、Blu-rayらしい高音質で、ドルビーTrueHD5.1chのサラウンドがとても良く効いている。

また、このBlu-ray版には、48分の本編の他に、23分の特典映像が収録されている。こちらは、星空や宮沢賢治の世界に関する解説などである。こちらも、KAGAYAさんのCGが満載だ。

上の写真は、それぞれ本編と特典映像のメニュー画面。この作品は、本編や特典映像そのもののみならず、こうしたメニュー画面もまた、実に丁寧に制作されている。一言で言うならば、何処までも心のこもった作品なのだ。

もうひとつ、是非ご紹介しておきたいのは、朗読の桑島法子さんである。この『銀河鉄道の夜』では、本文の朗読だけでなく、各キャラクターのセリフも担当している。
これが実に芸達者で、ジョバンニ、カムパネルラ、学校の先生、乗客の少女など、幾つもの老若男女の役を巧みに演じ分けている。桑島さんは、宮沢賢治作品の朗読をライフワークにしておられるのだ。そのせいもあるのだろう。

特に、僕の心に残ったのは、物語の最後、ジョバンニがカムパネルラを見失うくだりで叫ぶ台詞だ。やや早口で「カムパネルラー!うわぁぁぁ…」と言うのだけれども、これが心に刺さる。いつまでも忘れられない名演である。

YouTubeに、この『銀河鉄道の夜』の予告編がアップされている。

言うまでもなく、DVDやBlu-rayで観れば、これよりも遥かに高画質、高音質。もし、ご興味を持たれたら、それらのパッケージ版で是非ご鑑賞ください…。

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下は、本作DVDのプラネタリウム版。収録時間が38分で、全長版ではないようなので、やはりBlu-rayを見ることの出来る方にとっては、上でご紹介した、こちらのBlu-ray版がベストの選択になるだろう、と思います。

『銀河鉄道の夜 DVD プラネタリウム版』
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