実家の帰省中に起きた、少し不思議な出来事なのだ…

トップの写真は、きょうのお昼過ぎに撮った空模様。

宮沢賢治が詩に書いた「光のパイプオルガン」が、雲の向こうにある太陽から放たれている。このとき、上空ではボーイング757とかいう、少々珍しい機種の貨物機が通過中だった。
僕はそれを探して天を見上げていたのだけれども、一瞬だけ機影を認めてあとは見失ってしまった。その代わりに見たのが、この青空に描かれた光の紋様なのである。まあ、善しとしようではないか…。


さて、先達て息子と共に実家の方へ行った、ということを書いた。大学受験のためである。僕も息子も、その家で久し振りに2泊したのだった。
僕は、車で往復。息子は、行きは僕の車で、帰り(入試の後)は電車に乗って来た。そのように、帰り道だけは別々だったのである。この日(月曜日)、僕は午後から塾の仕事があったからだ。

この2泊3日のお出掛けで、不思議というか不可解な出来事が3つ起こった。どうにも正体不明というべきか、何というべきか…。その内ここに書こうと考えていたのに、3つの中のひとつを忘れてしまったw
だから、取り敢えずは2つしか書けない…。忘れたもうひとつは、思い出したらいつかまた書いてみようと思う。ふたつの不思議な出来事は以下のようなものである…。

ひとつ目は、Wi-Fiに関する出来事だ。実は、実家にはインターネットの回線が来ていない。僕の両親はいずれも、ネットを利用していないからである。ちなみに、スマホも使っておらず、ガラケーのみのようである。
しかし、僕も息子も、日常的にネットを利用しているので、実家に行く際にはポケットWi-Fiをレンタルしている。2泊3日ならば、1500円弱といったところだ。しかも、折良く送料無料キャンペーン中であったw

そんな訳で土曜日、実家に持参する荷物には、愛用のiPad miniとレンタルのポケットWi-Fiを忘れずに入れておいた。前もって満充電にしておき、スイッチを入れたままにして持ち歩く。その状態で8時間くらいは使うことが出来たと思う。
息子もiPhoneの利用者なので、ポケットWi-Fiがあれば、4G回線を使わずに済むのである。そのようにして、iPad miniやポケットWi-Fiを入れたバッグを助手席に乗せて、僕たちは高速道路を出掛けたのだ。

出発直後の首都高で、ちょっとしたトラブル(?)があって約1時間後に出直しとなったのは、以前に書いた通り。それから行き道では、ETCもちゃんと滞りなく通過できたのである。
しかし、問題が起きたのは帰り道だ。月曜日の朝、息子を大学の前で降ろして、僕はその先にある高速道路の入り口から帰路に就こうとした。ゲートは、たまたま空いていた「ETC/一般」の方を選んだ。

通常ならば、車内のETC車載機から発せられる「キンコーン」という軽快なサウンドを聞きながら、ゲートを通過するのである。少なくとも、行きではいつもそうだった。
しかし、今度はそうはいかない…。目の前のゲートが開かないのである。そういえば、「キンコーン」も鳴っていなかったような気がする。すると、車外から人の声が聞こえた。

ゲートに設置されたインターホンであった。その向こうで、係員が「ETCの通信が上手くいかなかったので、チケットをお取りください」と言う。僕は、窓を開けて「ETCカードは、入っています」と応えた。
次に、係員の方は、「では、出口でチケットとETCカードを提示してお支払いください」と教えてくれた。僕は言われるままに、黄色の細長いチケットを取った。ゲートが開き、再び走り出した。

どうにも不可解だった。ETCの車載機もカードも、行きのときから全く触っていないのだ。だから、外面では変化がない筈。エンジンスタート時にいつも聞く、「カードを確認しました」の音声合成を今回の始動時にも聞いた。
つまり、諸条件は行くときと同じだったのに、何故今回だけゲートが開かなかったのか…。不思議だ…。走行中、要所要所にETCのセンサーが高速道路上に設置されていた。カードの挿し忘れを知らせるためである。

僕の車は、その下を通過するたび、いつもであれば、あの「キンコーン」が鳴る筈なのに、やはりまだ聞こえて来ない。何が原因だろう。僕はひとり運転しながら、ずっと考えた。
ETCは、車載機とゲートとが電波でやり取りされている。その周波数帯はかなり高いだろう、と思った。きっと、何か別の機器と周波数帯が被ったのかも…そのようにも考えた。

まさか、カーナビではあるまい。GPSとETCの電波が混信して通信できませんなんて、間抜けにも程があるというものだ。僕は、サザンのCDを聴きながら、ついほくそ笑んでしまった。
でも、Wi-Fiならどうだろう。あり得る話ではないか?僕がレンタルしたポケットWi-Fiは、カバンの中で電源を入れたままにしてある。何処かのSAで休憩したときにでも、iPad miniでネットを閲覧しようと考えていたからだ。

ひょっとして、ポケットWi-Fiの微弱な電波が、ETCのゲートから送信された電波に干渉したのかも。そんな可能性が思いついた。その先に大きなSAがあったので、休憩の後、念のためポケットWi-Fiの電源を落としておいた。
すると、それ以降、ETCのチェックセンサーを通過した際に、ちゃんと「キンコーン」が鳴るようになったのである。一旦、チケットとETCカードで支払いを済ませた後、別の高速道路に入る際にも「キンコーン」は鳴ってくれた。

わあ、完全復活だ。出発時には、先達て書いたあの異音のために、我が愛車のエンジントラブルを疑った。今回も、ETC車載機の故障ではなくて良かったw 余計な出費は御免だからである。
帰宅後、ETCとポケットWi-Fiの電波が混信したような事例があるのかどうか、Googleで調べようとしたのだけれども、生憎と見当たらなかった。まあ、普通に考えれば、そのくらいの対策は予め施してあろうというものである。普通は起きなくて当然であろうと思う。

でも、僕の場合には、上に書いたように、ポケットWi-Fiの電源を切って以降、ETCの具合が良くなったのだ。やはり、ポケットWi-Fiが何らかの形で関係していたと考えられるだろう、と思う。
これは、ひょっとして実にレアなケースだったのかも知れないけれども、次回から高速道路を走る際には、ポケットWi-Fiの電源を落としておこう。そう思ったのである。

嗚呼、ふたつ書こうと考えていたのに、紙幅が尽きた。もうひとつの不思議な出来事は、回を改めよう…。

……

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