坂本龍一『async』のサラウンド版の発売が決定。これは、実に楽しみであるなあ…

トップの写真は、本日のうちのねこ。日向でお昼寝中なのだ。いつものように、手を枕にして、尻尾をマフラーのように丸めている。何枚か撮影したのだけれども、ずっと気付かずに寝ていた。すっかり熟睡であるw

冬の間、うちのねこは、普段通り食欲があることに加えて、便通も実に良い。昨夏は便秘気味になってしまって大変そうだったけれども、今年の夏はどうなるだろうか。
そんな対策も、今のうちから考えておかなければ、と思う。加えて、便秘になると、どうしても食欲が落ちる。そちらは、多分「ちゅ~る」で何とか出来るかも知れないけれども…。


さて、昨夜の月は月齢が1.5だった。これが、日没後に暫くのあいだ見ることが出来た。それを狙って、少し歩いたところにある広場まで出掛けて行ったのである。勿論、ニコン P900を携えて。
その場所に到着したときは、日が落ちて間もないこともあり、まだ空は少し明るかった。赤と青の綺麗な夕焼けだったのである。しかし、月は何処にも見当たらなかった。

流石に、1.5の月齢では、光の部分が殆どないのだろう。やはり、見ることが出来ないのか…。ちょっとガッカリしながら、夕焼けの空を無為に僕は撮り続けた。
それから10分も経つと、不意に月が見えてきた。空がだいぶ暗くなって、漸く月光が視認できる程になってきたのである。実に薄い、仄かな月だった。

これは、月の姿というよりも、円弧状の光で、一筋の線のようである。P900をトワイライト撮影モードに切り替えて、同じ構図をもう一枚。色彩の違いをお楽しみくだされ…。

その前の日は、ほぼ新月だった。それから1日だけ経過した形なのである。最小形と言っても良いくらいだろう、と思う。少しズームして撮った。

もう、吹けば飛んで行ってしまうかのようだw 地球照がよく写るように狙ってみたけれども、僕の腕ではそれはなかなか難しい。露出時間が長めに必要なのだろう。更に、ズームして撮ったのが下の写真。

月面が陽炎のように揺らめいて写っているように見える。ここからもっとズームして撮ったけれども、上の状態がもっと大きく見えるだけで、特に目新しいものはなかった。
きっと、このギザギザとしているのは、月面のクレーターによる凸凹なのだろう、と思うのだけれども、どうだろうか。それに付け加えて、冬の不安定な大気のゆれもあるのかもしれない。

今夜は、ここから月齢が進んでいるので、やや肉厚な月になっている筈だ。もし機会があれば、また撮ってみようと思う…。


さてさて、昨年発売された、坂本龍一キョージュの最新作『async』のサラウンド版の発売が決定した。このバージョンの『async』については、昨年ワタリウム美術館で開催された「設置音楽」でキョージュご自身が予告されていたのである。
それについての投稿は、こちらをご参照。昨年、ファンからの「5.1ch版を発売してください」というリクエストに、「今年中には出そうと思っています」と返答していたのである。

しかし、昨年中には発売されなかった。多分、ドキュメンタリー映画の公開や幾つかの展示会の開催などで、キョージュはお忙しかったのだろう、と拝察する。
それでも、いつかきっと発売されるだろう、と僕は密かに期待して待ち続けた。それが、ついに、「3月28日に発売」の発表である。これは、実に嬉しい。


(出典:amass「坂本龍一+高谷史郎のBlu-ray作品『async surround』が3月発売」

以前も書いたように、僕は、この『async』を、本来サラウンドで聴くべき作品だとずっと思ってきた。左右2ch程度では収まりきれない、溢れる音の波。それがこの作品の姿だ。
先達て、オーディオセットに繋いで使うVUメーターを作ったけれども、これで『async』も聴いてみた。すると、興味深い針の動きが見て取れたのである。

大抵の曲中で、右ch用と左ch用の針が、全く別々の振り方をするのだ。例えば、右が上がって、左が下がるというシンメトリーな動き。これは、ある音がパンニング(左右に移動)しているのだと言えるだろう。
他には、片方の針が小刻みに震えたまま、もう片方は上がり下がりする、などなど。もう、左右の音の、謂わば同期を殆ど考えていないかのようである。それが、このように視覚でも明らかになり、「ああ、これもasync(非同期)ということなのか…」と、面白く見ることが出来た。

つまり、『async』の楽曲は、そもそも一般的な意味においてのステレオでは作られなかったのだろう、と考えられる。少なくとも、「左・センター・右」というような、固定された概念は無いのだと思われる。左は左、右は右…のように、それぞれのchを全く独立させて作ったのかも知れない。
上のスクリーンショットの中でも、『async』について、「サラウンドを想定して作っており」と書かれている。きっとCDやLPは、それを敢えて左右2chに落とし込んだバージョンだった、というわけなのだろう。

ここ暫く僕は、様々な音楽をサラウンドでばかり聴いている。ステレオで制作された音源には、ドルビープロロジック2をかけている。『async』もまた然り。
でも、所詮プロロジックは擬似サラウンド。ここで、本物のサラウンド版『async』がいよいよ発売されることになり、ワタリウムでの音響がとうとう家で再現出来ることになった。いやあ、これは嬉しい。ちなみに、3月に発売されるメディアは、Blu-rayだそうである。

あと、先達てVUメーターを作りながら考えた事がある。5.1ch用に、6連のVUメーターをいつか製作してみようということだ。2個セットのVUメーターは、単なるステレオ用に過ぎないからである。
今ここにサラウンドシステムがあるならば、それに応じて、6個分のVUメーターがあれば面白いのではないか、と発想したのだ。これは、何処かで既に商品化されているだろうか?

でも今回、組立キットで作ってみて、仕組みなどの要領はよく分かったので、自分で回路やメーターを集めて作ってみることは十分に可能だろうと思う。いつか、時間とお金があったら、是非とも挑戦してみたい。
そして、それを使って、サラウンド版の『async』を再生する。それがどんな針の動きを示すのか、想像するだけで実に興味深いのである。

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この投稿時点では、下のジャケット写真は未定となっています。どんなパッケージになるのでしょう?やはり、CDやLPのときのように、右に線が流れた写真でしょうか。それも、楽しみのひとつです。

坂本龍一+高谷史郎『async surround』(Blu-ray Disc)
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