息子は、本日から再び学校である。きょうは取り敢えず、半日で帰宅した。始業式だけだったのだろう。
では、きのうまでは何だったのかと言うと、秋休みだったのである。息子の高校は2期制なので、その中間点にこうした1週間程度の休みが設けられているのだ。
秋の短い休みというと、僕なんかは、小学生の頃の所謂、稲刈り休みを思い出す。長野県の田園豊かな土地に育ったので、田植えや稲刈りの時期になると、1週間くらい学校が休みになった。
でも、僕の家はサラリーマン家庭だったので、農作業は何もしない。従って、只で休みになったようなものだ。学校で貰った休み帳のような宿題をやりながら、弟と家でのんびりと過ごした。
あと、2月頃には、寒中休みというものもあったと記憶している。寒さや降雪のために学校がまた、1週間くらい休みになるのである。年間計画のひとつとして予め決まっているので、暖冬であっても雪の少ない冬であっても寒中休みは毎年実施された。
その分なのかどうなのか、特に夏休みは短めに設定されていた。8月の中旬くらいには休みが終わってしまうのである。これも毎年のことなので、僕はそれが普通だと思っていた。
しかし、休み中に祖父母の家に遊びに行くと、東京から従兄弟が来ていることがあった。彼は、ほぼ8月一杯、祖父母の家に滞在するのだ。長めに遊んでいられて羨ましいなあ、と別れた後の帰り道にはそう感じることが多かった。
さて、息子だけれども、秋休みの最中は、普段の勉強に加え、僕の方からは英語の参考書を何冊か渡して、これを読み通しておくようにと言っておいた。
休みの間に、学校から前期の成績表が送られて来たのである。理数科目の成績は案の定、いずれも5段階の5。これは、中学生の頃からほぼ不動だ。翻って、英語が相変わらず宜しくない。これでは、入試でネックになり兼ねないのだ。
先月、学校を通じてセンター試験の出願書類を提出した。選択科目は、国立理系のあの大学に合わせて選んだのである。いよいよお尻に火が点いて来たと言えるだろう。
僕は(…と言うか僕も)、受験の頃は英語が得意科目ではなかった。だから、家に一日中いる日には、英語だけで12時間以上は勉強したものである。そのくらい、必死になってやった。
そのお陰なのか、そのときに学んだ英語の知識は、会社員時代だけでなく今でもなお仕事の元ネタになっている。つまり、30年経ってもまだ使える知識を受験勉強で身に付けたのだ。
多分、必死に学ぶとは結局、そういうことなのだろう。息子にも是非、一生役に立つ知識や学力を、あと半年で十分モノにして貰いたいものだと思っている。
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先達ての週末、西の空に宵の明星を見た。雲ひとつない、実に清明な夕暮れだったのだ。早速、ニコン P900をベランダに持ち出して、三脚に据える。トワイライト撮影モードで一枚撮ったのが、上の写真。
一緒に黒く写っているのは、近所の家の屋根とTVのアンテナである。ここから7分後、金星は徐々に降りて来て、アンテナに近付いたように見えた。
この上の一枚だけ、トワイライト撮影モードではなく、夜景モードで撮ったので、写りが幾分黒っぽくなってしまった。でも、金星の位置の変化は見て取れるだろう、と思う。(ここから、写真にクロスフィルター加工を施してある)
それから待つこと1分。金星が丁度、アンテナの上に乗っかったような位置に来たのだw ある天体が別の天体の陰に隠れることを「食」と言うけれども、これは謂わば、金星のTVアンテナによる食なのだw
「食」から5分後が、上の写真。無事に(?)宵の明星は、アンテナの向こうを通過し終えたのである。夕方に空を眺めていて、たまたまこのようなタイミングに遭遇したのだけれども、面白いものが撮れたと思っている…。
それから、南天に見える火星の真下を丁度、ジェット旅客機が通過するところを撮った。ちょっと分かりにくいけれども、真ん中に写っている光の点が火星、その左下に横へ伸びている細長い光が旅客機だ。ちなみに、シャッタスピードは1秒。
これがもし、火星ではなく月であれば、その表面にジェット機の陰が写り込んだ写真になっただろう、と思う。特に満月の夜には、ジェット旅客機が空を通過するのを見る度に、あれは月の前を通るだろうかと凝視する。
でも、一度もそのような僥倖に出くわしたことが無い。なかなか難しいものだ…。そんな写真も、いつかは撮ってみたいもののひとつなのである。
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先日、Amazon Kindleの日替わりセールで、99円だった書籍。レビューの評価が高かったこともあって、是非買ってみようと思っていたのにうっかり買いそびれてしまった。でも、日替わりセール終了後も、198円なのだ(投稿日現在)。ちなみに、ソフトカバー版は1620円なので、198円でもかなりお買い得なのでは。今は、iPad miniのストレージが一杯いっぱいなので(写真の保存量が多くてw)、それを整理したらKindle版を買ってみようと思っている。
『極める 愉しむ 珈琲事典』
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