前回からの一応つづき…。でも、今回は所謂「半ドン投稿」でお送り致したく思います…。
前回の投稿の最後にも書いたけれども、先日の実家滞在中、僕の母が「内村鑑三の本を読んでみたいのだけど…」と言って、新聞を持ってきたことがあった。人生相談のコーナーで回答者の人が内村の書いた文を少し紹介していたのである。
それは、内村鑑三の講演を書き取った「後世への最大遺物」という文章の一部であった。内村の作品の中では、割と有名なもののひとつだと思う。
僕は、以前からずっと内村鑑三の愛読者であるので、内村のことなら任しとき!とばかりに頼みを引き受けた。母のために一冊買っておくことにしたのである。但し、内村鑑三の文章や語彙は時として難解なこともあるし、例えば岩波文庫版では活字が小さいだろう。
そこで、僕は別の出版社の書籍を探すことにした。すると、脚注付きの比較的読みやすいものが見つかったのである。これならば、判型が文庫本よりも大きいので、文字も読みやすいだろうと思う。
あと、送料無料の金額まで買うために、先達て図書館で借りて気に入った本も併せて注文した。芸術現代社の「交響曲全集」だ。こちらは、母ではなく、自分用だw その2冊が、きょう届いたというわけである。
この「交響曲全集」は、謂わば交響曲の百科事典だ。奥付を見ると、刊行は昭和59年。段ボールの函入りでパラフィン紙(もしくはグラシン紙?)のカバー付きというのが、如何にも時代を感じさせる。
中身は、各作曲家の生涯や楽曲解説。加えて、巻末では、おすすめのレコードやCDまでリストアップされている。非常に便利な本だ。下の写真は、その中で、ラフマニノフを紹介しているページの一部。
ちなみに、これは「音楽現代名曲解説シリーズ」と銘打たれているけれども、僕が調べた限りでは、他にはオペラ全集しか出なかったらしい。是非とも、協奏曲全集も欲しかったところだ。それが非常に惜しい、と思う。
時あたかも、きょうNHK-FMでは、ラフマニノフの交響曲第2番がプレヴィン指揮ロイヤルフィルの管弦楽で流れた。流麗で大変に素晴らしい演奏。ラフマニノフはいつ聴いても、実に良いものだ…。(次回に、つづく…)
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「交響曲全集」は、何せ35年も昔の書籍なので、もう古本で入手するしか手はないようです。でも、クラシック音楽ファンの方は、図書館などを利用して一度手に取ってみて下さい。音楽鑑賞のお供に、これはとても優れものだと思いますよ。ちなみに、函を見ると、定価は4700円だったようです。小説の文庫本が1冊300円くらいだった時代を考えると、とても高価な本だったのだなあという気がします…。
『交響曲全集 (音楽現代名曲解説シリーズ)』
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