きょうは、午前中から、梅雨晴れの一日となった。トップの写真のように、上空では高層雲が風に煽られて散り散りに霞んでいた。これは何やら、宇宙の彼方に見える散光星雲のガスが白くなったようにも見えたのである。そんなイメージだ。
午後には、雲が徐々に纏まり、幾分どんよりとしはじめた。このままでは、夜には星を臨むことは出来ないだろう。折角の晴れ間だったのに、上手くいかないものである。
上の写真は、そんな層積雲の隅に、警察のヘリコプターが通過したところ。かなりスピードを上げて飛んでいた。普段見られるような、ただのパトロールではないようだ。現場へ急行と言ったところだろうか…。
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さて、先達てNHK-FMでオペラの番組を聴いていたら、テオドール・クルレンツィスが指揮し、ムジカエテルナが演奏したモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」が流れてきた。数年前に発売されたCDからの放送だ。
それに先立つアナウンスで、「テオドール・クルレンツィスが11月にベルリンフィルを初めて指揮します。曲はヴェルディのレクイエムです」と言っていたのである。クルレンツィスがベルリンフィルデビュー⁉︎これには、ビックリ。初耳だ。
ホントかよ?と僕は思ったけれども、天下のNHKが出鱈目を言うとは思えず、直ぐさま「teodor currentzis berliner verdi」などとググってみた。すると、ベルリンフィルの公演予定のページにちゃんと載っていたのである。
しかも、もっと凄いのは、そのすぐ上に載っているのが、次期首席指揮者であるキリル・ペトレンコの8月の公演の告知なのだ。下のスクリーンショットをご参照。
テオドール・クルレンツィスとキリル・ペトレンコの両鬼才が並んでいるという、この素晴らしい構図。しかも、世界一のオケたるベルリンフィルのページでw いやはや…。
(出典:Berliner Philharmoniker「Concerts&Tickets Calendar」)
以前僕が書いたように、このふたりは同い年である上に、誕生日が2週間と違わない。加えて、目指す音楽世界も非常に似通っているように思える。その運命的な両雄がベルリンフィルを駆って、まさに火花を散らせるのだ。ワクワクする…。
そういえば、ペトレンコ の「悲愴」のCDを買ったときに、「ベルリンフィル・デジタルコンサートホール」の視聴クーポンが付いていた。これは、そのときのためにまだもう少し取っておくことにしようか、と思う。
さて、そのクーポンがなくとも、デジタルコンサートホールの番組一覧は見ることが出来るのだけれども、その中で面白そうな番組をひとつ見つけた。
つい先頃、テオドール・クルレンツィスと一緒に来日した、パトリシア・コパチンスカヤが、キリル・ペトレンコ と共演していたのである。
上の写真は、僕の自室のBlu-rayプレーヤーで表示した画面を撮ったもの。ヴァイオリンの世界では際立った個性を持ち、これまた鬼才とも言えるコパチンスカヤが、シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲を演奏というライヴ映像だ。
流石の、クルレンツィスとペトレンコ である。ヴァイオリニストに対する目の付け所が、このように全く同じというところが実に興味深いw この映像も、機会を捉えて是非とも観てみようと思う。
クラシック音楽の世界が俄然、面白いことになってきた。良い時代を生きているものだなあ、という実感がここにある…。
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