梅雨の晴れ間に、咲き誇る紫陽花よ。ゆうべは十日夜の月も撮ったのだ…

きのうも割と天気が良かったけれども、きょうも、梅雨の晴れ間の一日だった。むしろ、きのうよりも上空の雲は少ないようだ。快晴と言っても良いだろうと思う。そんなときでも、紫陽花は盛大に咲いていた。

道路に沿って、まるで並木道のように紫陽花が続く…。この花は土壌によって花びらの色が変わると聞いたことがあるけれども、色取り取りに咲いているのはどういう訳なのだろう?この辺りの土は、はて酸性なのかアルカリ性なのかw

さて、本の受け取りに行ってきた。ブックオフオンラインで注文した品物を、実店舗のブックオフで受け取りが出来るというサービスがいつの間にか始まっていたのだ。
今までは、購入金額を1500円以上にすると送料無料となっていた。そこで、欲しいものがその金額になるまで幾つか集まるのを待っていると、中には売り切れになってしまうものがあったのだ。

ところが、実店舗受け取りならば、購入金額にかかわらず送料無料。まあ、こちらから店に取りに出向くので当たり前かも知れないけれどもw これを利用して、198円の本が一冊手に入ったのである。ちなみに、定価は1700円くらいなのだ。

小澤征爾氏と村上春樹氏の対談本だ。題名は『小澤征爾さんと、音楽について話をする』である。対談というよりは、村上氏がインタビュアーの立場となって、小澤氏からクラシック音楽に関する話を聞くという趣向だ。
この本を先達て図書館で借りてみたのだけれども、(実は村上春樹があまり好きではない僕にとってもw)案外と面白かったのである。氏の、いつもの何となく衒学的な姿勢は鳴りを潜め、小澤氏の聞き手に徹している感じなのだ。良いぞ良いぞ。

それから、上の写真に写っているのは、先日図書館で借りた小澤氏指揮のレコード。別の館からCDを取り寄せて貰ったつもりが、(僕の確認不足で)LPだったのである。
借りる際に、図書館の人は「大丈夫ですか?」と訊いてきたけれども、まあ大丈夫であるw うちにはレコードプレーヤーが2台あるのだ。問題ないw

このレコードの曲目は、チャイコフスキーとベルリオーズとプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」ばかりを集めたもの。実にユニークな企画だけれども、ジャケット裏面のライナーを読むとこれは小澤征爾自身の発案らしい。
この中ではやはり、チャイコがいちばん良いかなあ…。何と言うか、音に爆発力があるのだw まるで、「序曲1812年」のような曲調になるところがある。とても面白い。


さてさて、ゆうべは、久々に月を眺めることが出来た。…と言っても、ときに雲に隠れようとする恥ずかしがり屋(?)の月だ。その間隙を縫って、ニコン P900で何とか撮影。

それから、2000mm相当のズームでも、月面を撮った。薄っすらと墨のような雲が掛かったようである。その写真をAdobeのLightroomで弄ってみた。

ちょっとリアルに過ぎてしまっただろうか。まあ、それでも良いだろう。折角の梅雨の合間の月夜だったのである。この日は、十日夜であった…。

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上で少しご紹介した『小澤征爾さんと、音楽について話をする』の、こちらは文庫版です。この対談のあと小澤氏が「村上さんは本当に音楽を深く聴いている」と褒めておられたのを何処かで読みましたが、この本を読むと、実際にそんな感じがしてきます。ふたりがクラシッのCDを聴きながら話を進めていくのですが、小澤氏の述べる感想や指摘に対して、村上氏は実に適切に反応しています。そのせいか、読者は対談をスムースに読み進めることが出来るのです。いやあ、感心しました…。ちなみに、対談で使用した楽曲を集めたコンピレーションCD(3枚組)も発売されています。

小澤征爾 村上春樹 著『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮文庫)
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