先週の木曜日のことである。事前に雨雪の予報があったのかどうかは知らないのだけれども、午後から雨降りとなり、それがそのまま雪へと変わっていった。午後2時半くらいからだった。学校の授業が早く終わった娘は、曇天のうちに帰宅できたのだそうだ。
窓の外を見遣ると時折、大粒のぼた雪が落ちている。薄暗い灰色の天に向けてニコン P900のレンズを向けた。フラッシュを強制発光に設定したら雪が写ってくれるだろうか、と期待しながら。まあまあ撮れているのでは、と思う。それがトップの写真。
あとは、P900を接写モードにしたり、iPad miniにマクロレンズを付けたりしながら、雪の結晶の撮影を試みた。しかし、元より水っぽい雪なので、着地するとべちゃっと融けいってしまう。綺麗な形には撮れなかったけれども、一応結晶は確認できるのでは。
(P900で撮影して内蔵のクロスフィルター加工を施した写真)
さて、この日は晩ご飯に、電気圧力鍋で無水カレーを作ろうかと考えていた。でも、かみさんが普通のカレーを作って行ってしまったのだった。この雪の中を、午後から仕事なのだそうである。僕は、その分、英語の時間が少し浮いたのだった。
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さて、それから2週間前のことになるけれども、この日も僕が夕食を作ろうと考えた。はて何を作ったら良いものかと思い息子に尋ねるや、「にくー!」と一言。
そして、キッチンの棚を見ると、ハッシュドビーフのルーが一箱あった。そうだ、「カレーは飲み物。」のビーフカレーのような、お肉ゴロゴロのハッシュドビーフにしてみよう、と思いついたのである。
では、やはりこうなったら、ライスからデザートまで全部、電気圧力鍋だけで調理するのだと決めた。まずは、これを使って米を6合炊く。1時間ちょっと掛かるので、その間にスーパーへ出掛けた。牛バラのブロック肉やらカボチャなどなどを買い込むためだ。
米が炊き上がったら、それを炊飯器に移して保温。電気圧力鍋が空き次第、リンゴをふたつ使ってコンポートを作る。要するに、甘い煮リンゴで、子供の頃に母が時折作ってくれたものだ。電気圧力鍋のレシピでは、レモンの輪切りも入れて甘酸っぱく仕上げる。
コンポートが出来上がったら、それをタッパに入れて冷蔵庫で冷やす。
次は、カボチャの煮物を作る。包丁に力を込めて、この皮の分厚い野菜を一口大に切るのは、ちょっとした力仕事だったw でも、これさえやっておけば、あとは手放し同然。電気圧力鍋にお任せなのである。
鍋がせっせとカボチャに圧力を掛けて調理している間に、少し遅い昼食を息子と摂り、それからハッシュドビーフの材料を切った。牛肉のブロックは、約12cm幅のものを3等分にしていく。息子好みに、お肉ゴロゴロに見えるようにするためだ。
さて、鍋にプリセットされているレシピにはカレーはあるけれども、ハッシュドビーフはない。だからカレーでレシピをセットして作って貰う。まあ、同じようなものだなw
肉は鍋に投入する前に、予めフライパンで表面を焼いておき、玉ねぎは茶色く炒めておいた。あと、缶入りのトマトも使う。これで一層美味しくなる筈だ。
そうこうするうちにカボチャの煮物が出来上がる(少し煮崩れたけど)。それを雪平鍋に移し、代わりにハッシュドビーフの材料を全部入れてレシピをスタート。
気がつくともう、夕方近くになっていた。何やかやで、こうして3〜4時間は夢中になって料理していたのだ。僕は材料を切ったり皮を剥いたりしているだけなのだけれども。
結局、炊飯も含めて、全4品を全て電気圧力鍋で作った。こたつでひと休みした後、かみさんや娘の帰宅を待たずに、僕と息子で先に頂くことにした。
どうも、味の方が気になって仕方がないので(…という言い訳の元に)試食も兼ねて、ふたりの夕食となったのである。いずれも、とても美味しゅうございました。
ハッシュドビーフのお肉は意図した通り、ホロホロになるまで火が通っていた。如何にも肉肉しい食べ応えで、大きめに切ったのはやはり正解であった。
カボチャは甘みがよく出ていて旨い。そして、デザートのコンポートはさっぱりとした後味で、この献立によく合っている。
電気圧力鍋のお陰で、沢山の食事を一気に用意することが出来た。ひとつの煮炊きを自動的に行なって貰っている間に、人間の方は次の下拵えに専念できるのが実に有り難いと思う。以上の繰り返しで、もしその気になれば何品でも作り続けることが出来るだろう…。
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それから約10日後。この日は、僕の晩ご飯当番(?)ではない日だったのだけれども、ちょっと気が向いて煮込みハンバーグを作ってみた。
勿論、電気圧力鍋を使ってである。前の晩にレシピ本を見ていて、これ良いなあと思ったのだ(実は、この鍋を買った当初から狙っていたメニューのひとつだったw)。
冷蔵庫には丁度、合挽肉があった。それから、玉ねぎや赤ワインなどなどを買いにスーパーへ行った。帰宅してから早速、料理に取り掛かる。
鍋を使うまでに行っておく下拵えは、普通にハンバーグを作るときと何ら違いはない。挽肉とかパン粉とかを混ぜてコネコネするのである。ハンバーグの形に幾つか成形して鍋に投入。
それらの隙間には輪切りにしたニンジンやサツマイモを置いた。これはレシピ本には書いていなかったことだけれども、付け合わせに良いと考えてやってみたのだ。
煮汁は、赤ワインとケチャップや中濃ソースを合わせたもの。もうひと味加えるためにデミ缶かトマト缶でも使えば良かったかな、と後で思った。次回の課題にしよう。
電源を入れて待つこと1時間弱で完了だ。その間に、僕は味噌汁を作り、ちょうど届いたばかりの英字新聞の英語クロスワードパズルを解くことも出来た。こんな風に、時間を他のことに有効活用できるのが実に有難い。
あとは、ハンバーグを盛り付けて、とろけるスライスチーズをのせれば一丁あがり。これもレシピ本には載ってなかったことだけれども、うちはハンバーグにチーズという組み合わせが、半ばお約束なのであるw
ワイン共々、とても美味しゅうございました…。これも、いつかまた作ってみようと思っている。
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最近、図書館で本を普段よりたくさん借りてしまったので、せっせと読んでいます。特に、押井守監督の映画本である『押井守の映画50年50本』を興味深く読みました。この本は、1968年から2018年までの映画を取り上げつつ、押井監督が縦横無尽、好き放題に語り尽くすというとても楽しい一冊なのですが、映画『フューリー』の項で『レッド・アフガン』という作品が紹介されていました。
押井監督は、同じ戦車ものの傑作映画として『フューリー』と『レッド・アフガン』を対比しながら、それぞれの作品のドラマ性や画面の構図などについて論じています。この本を読んだ後、僕は早速『レッド・アフガン』を鑑賞してみたのですが、押井監督の仰る通り、この映画の持つ強度というものに圧倒されました。よく考えられたカメラワークやストーリーの伏線、登場人物たちの性格や位置づけなどなど、観終わった後には「いやあ、大変なものを観たなあ…」と、つい独りごちてしまったくらいです。これは実に、戦争映画の隠れた名作と言っても良いでしょう。ただ惜しむらくは、米国映画であるせいか、ソ連兵たちが終始、英語だけで話していることです(俳優が英語圏の出身なのでまあ当然ですが…)。だから僕は途中まで、彼らは米国兵なのだとばっかり思って観ていましたw さて、後日『フューリー』の方も観る予定です。こちらも実に楽しみですね…。
『レッド・アフガン』(字幕版、Amazon プライムビデオ)
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