ひさしぶりに電動アシスト自転車のお手入れ。ふたつのものを交換したのだ…

昨夜、夜11時半過ぎに都内の仕事から帰宅すると、息子が家にいた。大学が春休みになったので帰って来ていたのである。「あ、帰っていたんだね」と僕が言うと、息子もすかさず「パパも無事帰って来られたんだね」。何のことやら、直ぐには分からなかった。

大きな地震があったのだそうだ。そう言われてみれば、ふたつ思い出すことがあった。

駅から夜道を歩いているときに、僕はずっとイヤホンで小曽根真のピアノを聴いていたのだけれども、遥か遠くから隣市の防災放送の音声が大きく何度も反響して来るのが耳に入ったのだ。放送の内容は、不明瞭で殆ど聞き取れなかった。

「こちらは…こちらは…こちらは…」「…市の防災…市の防災…市の防災…」「…ただ今…ただ今…ただ今…」「…ですので…ですので…ですので…」「…ください…ください…ください…」とまあ、こんな具合である。

漆黒の空に木霊する緊急放送の男声と金属的なチャイム音は、何か只ならぬ不気味さを一層増して余りあるくらいであった。苟も、月の出ていない星空である。世の終わりが近づくとは、このような闇と音が支配するということなのだろうか、と感じる程であった。

更に、僕はその数分前に、やはり遠くからグオングオンと低い轟音のようなものも聞いていた。はて、何処かで暴走族でも出たのか?と暫しイヤホンを片方だけ取ったくらいだった。
多分、丁度その頃合いが地震の時刻だったのだ。いつもの様に早足で歩いていたせいか、相当の震度によるその揺れは全くもって感じなかったのである。そして、そのまま帰宅した。

思えば、電車を降りた後のことだったのは僥倖である。もし、あと10〜15分はやく地震が来ていたら、僕は車内に足止めとなっていただろう。地震の後には、いずれの路線も止まってしまったそうだからである。運が良かったのかも知れない。

しかし一方で、些か不謹慎ながら、そこまでの大きな揺れを体験し損なったのは惜しい気がしないでもなかった。家では、どれだけ揺れたのかと感想を皆が言い合っていた。僕だけ仲間はずれだったのだ。
ちなみに、娘はその当時、入浴中で「あー揺れてるなー」という感じだったそうだ。これまた、のんびりしたものである…。


さて、もうだいぶ前のことになるけれども(確か、お正月だったかな?)、愛用の電動アシスト自転車を修理したのだ…と言っても、サドルを交換したのである。経年劣化で表面が破けてきてしまい、雨が降る度に水を吸い込むようになってしまったのだ。

うちには、もう使っていない自転車がある。そこからサドルを取り出して付け替えてしまおう、と考えた。サドルにはポスト(鉄パイプ)が付いている。これ毎、抜き挿しすれば簡単だ。
しかし、実際にやってみると、何とポスト部分の径が違ったのである。電動アシスト自転車の方が幾分太いのだ。だから、使っていない自転車のサドルを挿しても緩くてグラグラしてしまう。どうやら、メーカー毎の独自規格の部分なのだろう。困ったことである…。


(試しに挿してみたところ。このように数mmの隙間が出来てしまうのだ)

仕方がないので、サドルとポストを一旦バラして、電動アシスト自転車のポストに付け替えるという作業を行うことにした。固く留めてあるビスやナットに潤滑スプレーを吹き付けておく。

それから、バラバラにして、また組み立て直すのだ。作業自体は単純だけれども、ポストに対するサドルの角度を調整するのに少々手間取った。座り心地が良くなるよう、サドルに座っては角度を上げ下げする、ということを何度も繰り返した。


(バラし終わったところ。サドルとポストの部分は、こんな風に分解できるのです)

その甲斐あってか、綺麗なサドルに無事付け替えることが出来た。僕の電動アシスト自転車のサドルは、濡れると乾くを繰り返すうちにサドルの生地が縮んでくるのかどうか、自然に亀裂が走ってきたのである。でも、これでもう大丈夫だろう。

ふと、空を見上げると、ジェット機が飛行機雲を伸ばして飛んでいた。この作業の撮影に使っていた小さなサイバーショットで撮る。ニコン P900と違って望遠に限界があり、被写体にピントが合わなかった。まあ、ご愛嬌ということでw


さてさて、先月のある日のことであった。例によって夜明け前に仕事へと赴こうとしたところ、自転車の前輪がペチャンコになっていることに気付いた。
彼此1年くらい、このタイヤを交換しようと思いつつも、作業せずそのままになっていたので、いよいよ年貢の納め時となったのだろう。もうタイヤは磨り減り過ぎて、下地が見え始めていたのだ。

早速、Amazonで新しいタイヤをポチっておいた。純正品と同じブリヂストン(BS)製は高いので、今回はそれよりも少し安価なIRCというメーカーのものを選んだ。ちなみに、BS製は後輪の交換の際に用いたことがある。(そのときの投稿は、こちら
電動アシスト自転車のタイヤは何故か値段が結構高めなのである。今回購入したIRCのそれは、チューブ付きで3500円だった。もしBS製ならば、あと数百〜千円は高かっただろう。

そのタイヤが、翌日に届いた。次の日には塾まで乗っていかなければならないので、すぐに交換作業だ。
磨り減ったタイヤを外して並べてみると、一目瞭然である。よくぞ、こんなになるまで乗ったものだなw しかし、こんなに減ったからといって穴があいていたわけではなかった。よって、空気が抜けていた原因は謎である。

新しいタイヤに付属していたチューブは、耐パンク性能の高そうな肉厚のタイプだった。指でつまんでみると確かに厚そうだ。これは期待できるな。
もし今回のこのタイヤとチューブで何も問題がなければ、次回交換時もこれを注文しよう…と言うのも、一昨年交換した後輪がもうツルツルになりかけているからである…。

あとは、チェーンのテンションなどを調整しておいた。その効果も相俟ってか、以前よりも乗り心地が軽快になった。ナントカと畳は新しい方が良い、とはよく言われるけれども、タイヤもきっと新しい方が良いのかも知れないw

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工学博士で作家の森博嗣センセイの、「価値」シリーズ(?)エッセイ最新刊です。今回は、勉強について。下のサムネイルの帯にあるように「子供が勉強をしないのは、そもそも大人が勉強をしていないからだ」ということを軸に、縦横に語っておられます。それに関しては、僕自身も普段から思うことがあり、日常的に様々なことを勉強しています。今は専ら語学(英検1級のための学習)が主ですが…。
森センセイは、これまで余りご自身のことを詳しく語って来なかったというか、プライベートについては謎めいたところもあったように見受けられるのですが、この本では何と、ご自身の大学受験歴をはじめ、子供たち(息子さんと娘さん)が進学した大学名まで公開してしまっています。特に息子さんは森センセイと同じ中高校で学び、そして国立のあの大学に進んだそうで(ちなみに森センセイと同じN大学ではありません)、流石に優秀でおられるようです。僕は、とても興味深く拝見いたしました…。

森博嗣 著『勉強の価値』
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