きょうは、昼食のためにインドカレー屋さんへ行ってきた。今月、インドカレーは2度目である(後述)。
こちらの店は、仕事に行くときなどにいつも前を素通りしていて、そのうち来てみたいと思っていたのだった。早速、ランチメニューのチキンカレーを注文した。それがトップの写真だ。
他のお店と同様、ここでもメニューなどにインド&ネパール料理と書いてあった。
以前、何かで読んだ記憶があるのだけれども、インドでは料理人はカーストが上の方で国内にいれば良い暮らしが出来るので、国外で働くという人は余りいないのだそうだ。よって、こういったお店は殆どネパール人がやっているのだろう、とも。
ここからは僕の想像なのだけれども、きっとネパールに「日本でカレー店を開業しませんか」みたいなビジネスをしている業者があるのだろう。それで、ビザの手配や物件の斡旋、日本語の基礎教育や開業後の食材の供給まで一手に取り扱っているのではないかと。
そして、「日本で働いてみたい」という人たちが応募して、全国各地に店を出しているのだと想像する。アジアの南方など他の国の人たちにとって日本は「憧れの国」なのだそうだからだ。
僕には、ひとつの思い出がある。十数年前、仕事でマレーシアに行ったときのことだ。現地の取引先の人(中華系で、僕とは友達みたいな感じの人)の運転で地方へと出掛けたのである。
そのドライブの途中、一休みしようということになって、道端にある食料品店みたいな小さなお店に入ったのだった。中学生くらいの歳の女の子(多分マレー系)がそこで店番をしていた。
その女の子は最初、僕のことを訝しそうな目で見ていた。僕は明らかにマレーシア人の外見ではないので、「この人は、なに人だろう?」と思ったのかも知れない。
それで、くだんの友人が(多分マレー語で)一言だけ、その女の子に何か言った。その途端に、女の子の目は見る見るうちに羨望の眼差しへと変わっていったのだった。キラッキラのまなこで僕のことを見ているのだw
それで、僕はその友人に訊いたのであった。「いま何を言ったの?」と。すると、「この人はね、日本から来たんだよ、って言ったんだ」と答えたのである。あーなるほど、きっとこの女の子は人生で初めて日本人を生で見たのだな、と僕は思ったのである。
加えて、マレーシアでは、日本は「夢の国」「憧れの国」のひとつなのだと言う(少なくともその当時は)。きっと、このとき僕は、その子にとって「憧れの国」の代表者みたいな存在になってしまったのかも…と感じたのであった。
嗚呼、よその国では悪いことは出来ないな(したことないけどw)、外国人と接するときはいつでも日本の国を背負っているつもりで行動しなければ、って肝に命じたものである。これは今でも、自分に戒めている。
さて、話を戻して、このカレー店の人は、僕が一枚目のナンを食べ終わる丁度良い頃合で「辛さはいかがですか?」と話しかけてきてくれたのであった。
そこで僕は「はい、大丈夫です。ナンのお代わりをお願いします」と答えた。2枚目のナンはおかわり自由だからなのだ。いやあ、このタイミングは気が利いているなあ、と感じたのであった。実に良い店である。
上は、お店の壁に貼ってあった、インドビールのポスターの写真。
日本語の文言の中では訳してないけれども、英語の文章の方を見ると、最後の方に「パワーとマッチョイズムをシンボライズしている」といったことが書いてあるのだ。うーん、マッチョイズムなビールってw いつかこの「マッチョなビール」を試してみようかな…。
…
さて、上の写真は、先々週に行った別のカレー店で撮ったもの。このときは、ほうれん草カレーを注文して食べた。
僕が入店したとき、客は僕ひとりだったのだけれども、間もなく隣の席に、英国人と思われる青年が来た。髭を生やし、若き日のチャールズ・ブロンソンのような面持ちだ。その後、若いカップルなど他の客も続々と来て、賑わっていた。
この店でも、お代わりが可能なので、ナンを頼もうとしたところ、「切らしてしまって…」と、ネパール人らしき店の人が言う。
まあ良いかと思い、ライスを頼んだ。上の写真は、ほうれん草カレーをかけてみたところ。何というか、色の組み合わせがミスマッチ(?)になってしまったw
…
さてさて、かねてからこのブログに書いているように、僕は日々、筋トレに勤しんでいる。昨夏の流行り病ですっかり痩せ細った身体に筋力と体力を付けさせるためなのだ。そのお陰で筋骨隆々(?)へと変貌してきたのである。
しかし痩せた身体そのものは、いまも殆どのままで、先だっての土曜日は仕事で深夜近くに帰宅して体重計に乗ってみたところ、体脂肪率が何と9.0%であった。自己最低記録を更新してしまったw
ちなみに、普段の体脂肪率は11〜12%程である。目下この範囲内でほぼ上下しているのだ。ただし土曜日の夜は、その前の食事から10〜12時間以上も経っているせいか、体内でカロリー不足が起きているのだろうと思う。だから取り分け数字が低いのかも知れない。
上の写真は、乾燥大豆を鍋で煮ているところ。
以前であれば、僕はおやつ等にスナック菓子とか菓子パンなどを食べていたものだった。しかし、流行り病が治って筋トレをやるようになってから、「これって何の栄養になっている?」と、ふと思ったのであった。
そこで、もっと身体を作ってくれるものの方が間食には良いだろうと思い立ち、特に最近はタンパク質を意識して摂るようにしている。そこで大豆である。主に、ヨーグルトや蜂蜜、ときには餡子など様々にトッピングしながら食べている。
そのせいかどうか、僕はスーパーなどに行ったら、商品パッケージ裏面の、「エネルギー◯◯kcal、炭水化物 ◯◯g、タンパク質◯◯g」とかって書いてあるところを読む癖がついてしまったのである。勿論、なるべく高タンパクの食品を狙うためなのだ。
例えば、乾燥大豆は100g中35gも蛋白質が含まれている。これは、お肉と同等かそれ以上の数値だろう。道理で「畑の肉」って言われるわけなのだな。
他に、高タンパクな食品は、ワカメ、ゴマなどなどがある。特に、黒ごまのすったものが白髪予防など、髪にもとても良いみたいなのだ。僕は、髪はフサフサなのだけれども、近頃は白髪が幾分チラホラとしてきた。これは、ちょっと気になっている。
そんな訳で、すった黒ごまは、筋トレ後のプロテインに入れて飲んだり、食事の際のご飯に塩と一緒にかけて食べたりしている。ゴマはタンパク質も併せて摂取できるので、実に好都合だと思っている…。
……
下のリンクに貼った本は、空手道の師範で作家の今野敏さんが書いた「義珍の拳」という小説です。
僕は空手道の稽古に通うようになってから、空手をテーマにした映画か小説か漫画で何か面白いものはないかだろうか、と探してみたことがありました。その中で幾つかの作品があったのですが、僕の習っている伝統流派、松濤館流の開祖で沖縄出身の空手家、船越義珍先生の生涯に材を取ったこの作品を選び、読み始めたのです。
物語は、身体が弱かった義珍少年があるきっかけで沖縄伝統の空手(当時は唐手といった)の形(かた)を習い始めるところから始まります。ひとつの形を何年もかけて繰り返し練習し習得していく中で、義珍少年は逞しく成長していきます。それから、小学校の教師となり、空手を習っていたお陰で数々のトラブルを(平和裡に)解決することが出来、やがて東京へ移住して全国的に空手を普及させていくためのチャンスを得ることになるのです。しかし、そのとき義珍先生の心中には、ある大きなジレンマが起きてくるのでした。
このあたりの紆余曲折あるサクセスストーリー仕込みの筋立てが、実に大河ドラマ的だな、と僕なんかは読んでいて感じるのです。全日本空手道連盟とNHKにおかれては、いずれ日曜日の夜8時のドラマのテーマとして1年間放送してみては如何でしょうか?とも考えます。この際の脚本は、下の文庫本で解説を書いておられる押井守監督が適任かも。押井監督は、今野敏さんの道場に50歳をだいぶ過ぎてから通い始め、数年で黒帯を取得されたそうです。空手ドラマの脚本家として適任でしょう。
あと、テーマ音楽はヴァイオリン協奏曲仕立てにして(作曲は僕の好きな吉松隆さんが良いです)、ソロは松濤館流有段者のヴァイオリニストである五嶋龍さんの演奏で、といった具合に想像(妄想?)は次々と広がってゆきます。嗚呼、もし大河ドラマ化が実現した暁には、普段殆ど全くTVを見ていない僕も毎週欠かさず視聴いたします!
今野敏 著『義珍の拳』
……