前回まで、「僕のパソコン80年代記」ということで、初めてパソコン(当時はマイコンと呼んだ)を買って貰ったときの話などを書いた。
まだまだ途中なのだけれども、ここで一旦小休止をして、別の話題を入れておきたい、と思う。それは、天体望遠鏡である。
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これもまた、中学生のときの話になるけれども、僕は天体観測をするのも大好きだった。小学生の頃から、父が自分の反射望遠鏡を押し入れから取り出して、月面などを観ていることがあったのである。僕も一緒になって覗き込んだものだった。そんなこともあって、僕は天体にも親しんでいたのだ。
そして、中学生になると、僕は天体写真の撮影ということにも関心を持ち、担任の先生(理科教師だった)に教えて貰ったり、図書館の本などで調べたりしながら、撮影の仕方を学んだ。
いちばん簡単な天体写真の撮り方は、星の日周運動を撮影することである。これならば、一眼レフカメラと、三脚などなどがあれば撮ることが出来る。僕は、夜な夜な、父のカメラと三脚を持ちだしては、天体写真の撮影に取り組むようになったのだ。
(出典:Wikipedia「日周運動」)
こうして撮影した写真を僕は、自由研究としてまとめ、学校に提出した。すると、市の教育員会から賞状が貰えた。そんなこともあったのだ。(当時撮影した天体写真は、実家に行かないと手に入らないので、代わりにWikipediaの写真を上に貼っておきます。日周運動の写真とは、どのようなものかというご参考に。あいにくと、僕の撮影ではないのですが)
そして幾星霜…。先達て、CGアーチストのKAGAYAさんが、Facebookで下のような書き込みをされた。ISS(国際宇宙ステーション)が見えますよ、というお知らせである。
KAGAYAさんは、プラネタリウムの上映番組『銀河鉄道の夜』などで有名な、CGアニメーションのクリエイターである。また、天体写真の本格的な撮影にも取り組んでおられて、それらはFacebookでも見ることが出来る。
(出典:Facebook「KAGAYA Studio」)
6月11日当日、僕は家の窓から、家族と共にそのISSを探した。すると、確かに飛んでいたのである。
ISSは、薄黄色のようなオレンジ色のような明るい光を発しながら、ものの数分で僕たちの視界から消えた。意外と速度は速かったけれども(何と、地球を約90分で一周する速度!)、見かけは小さな光の中に何人もの人たちが住んでいて、ミッションをこなしているのだと想像するだけで、僕は実にコーフンしたのだw 家族もみな、感嘆しながら観た。
そこで思い出したことがある。僕が小学生のとき、父と天体観測をしていて、天頂付近だったか、同じように明るい光が夜空を横切るのを目撃したのである。
父はそれを、「人工衛星が飛んでいる」と言った。もし光が点滅していれば、それは飛行機だけれども、人工衛星は点滅しないので、それなのだろう、と。実際にその通りなのである。人工衛星は普通、光源を持っていない。だから、月のように太陽の光を反射させて光っているのだ。
今回見たISSも点滅せず、僕が小学生の頃から見ている(今でも時折見かけることがある)人工衛星と同じように、光ったままスーッ…と一定の速度で直線的に夜空を横切った。
その後、僕はネットでISSのことを幾つか調べてみた。すると、ISSを天体写真のように撮影している人たちがいることに気付いたのだ。
ある人たちは、星の日周運動を撮るようにして、その光跡を撮影する。また、ある人たちは、望遠レンズや望遠鏡などを用いて、ISSの姿かたちを捉えようとしている。地上からの撮影でも、上手くいくと、ISSの居住部分や太陽電池パネルの形状が判るような写真が撮れるのである。
写真に関してはまるっきりの素人の僕が、そこまで上手なISSの写真を撮ることが出来るとはあまり思わないけれども、もし望遠鏡があれば、ISSのみならず、例えば月や惑星などの写真を撮る気分だけでも、何か味わえるかも知れない…とかナントカ思い始めたのである。
中学生の頃は、父の反射望遠鏡を使って月面のクレーターや土星の輪などが見えたときに、カメラでそれを撮影してみようと思ったことがあった。でも、上手く出来なかったのである。そんな心残りもあった。
そこで、今回購入したのは、スマホやタブレットと組み合わせて撮影できるという、天体望遠鏡である。昨日届いた。
早速、パッケージ開封の儀だけ行った。なかなかファンタジックなデザインの梱包である。(トップの写真もご参照を)
これにはかなり、わくわくしている。まだ、組み立てるための時間はないので、それについては、またこんど。つづく…なのであるw
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この望遠鏡は、amazonの在庫は既に品切れにつき、別業者がプレミアム価格(!)で売っています。一方、楽天では、定価で販売されているものがふたつだけあったので、こうして僕がひとつ買いましたw 今日現在で、あと残りひとつです。ご興味がある方は、是非ともお早めに…!
『DIYスマホ天体望遠鏡 PalPANDA』(楽天ショッピング)
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