銀座にある「獺祭」の蔵元直営店に行ってみたのだ…

もう一週間ほど前のことになるけれども、午前中に歯医者へ行った。ずっと削ったり詰めたりしてきたところ(前歯の裏側)に銀色の平たい小片のような蓋を着けて貰った。年明けには更に白い被せものをするそうである。

それから午後は、都内の仕事場へ。この日の仕事が幾分早めに終わったので、銀座へ足を延ばした。クリスマス飾りの華やかにして煌びやかな街並みを歩く。
目的地は、銘酒「獺祭」のお店である。「獺祭ストア」という。蔵元の直営店だ。営業時間内に行けそうだったので、足を運んでみることにしたのである。それは、大通りから少し入ったビルの一階にあった。

店内に入り、500円で3種類の獺祭を先ず試飲した。獺祭は、お米の磨き(精米歩合)によって、45%、39%、23%という3種がラインナップされている。今回はこれらの試飲である。(更には、もっと高級な「獺祭 磨きその先へ」という銘柄もあるのだ)

立ち飲み用のテーブルの向こう側には獺祭のボトルを積み上げたクリスマスツリーがあった。何だか、和洋折衷感が漂う不思議な感じのツリーである…。
また、壁にはプロジェクターで、獺祭の揮毫された文字が映されていた。時折、2匹の魚がシルエットで泳ぎ、店内の静寂な空間を演出している。

少し待つと、お店の方が3つの小さなグラスをテーブルまで運んで来てくれた。それから、「獺祭せんべい」もひとつ。これは、磨きの過程で割れたお米を利用して作られたものらしい。つまり、無駄がないというわけなのだろう。

それぞれの獺祭を一口ずつ噛み含むようにして飲んでは、お冷で口内を流す。これを繰り返してみた。いずれも、実に美味しい。この3種類の価格的な比は、大雑把に言って3:5:11(単位:千円)と言った感じだろうか。
でも、僕には、この中でいちばん高い獺祭(23%)と3番目の獺祭(45%)が、何故か殆ど同じ味や口当たりのように感じられたのである。2番目(39%)だけがこれらと少し違うテイストに思えた。きっと何処か変だぞ、僕の味覚w

そんなわけで、当初の目的通り、3番目の獺祭(45%)を4合瓶で2本買い求めた。1本につき1650円。ひとつは自分のお正月用途、もうひとつは実家用途である。父と母に、この類稀なる日本酒を是非とも賞味して貰おうと考えたのだ。
この日、新年まであと半月ほど。まだまだ、どう考えても忙しい日々が続くけれども、獺祭がまた飲めるのを励みにして何とか頑張ろう。「獺祭」と書かれた紙袋を手に、僕は多くの人で賑わう銀座を後にしたのだった…。

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こちらは、「獺祭45」(精米歩合45%)の1800mlです。出来得ることならば、この一升瓶入りを買いたかったのですが、電車に乗って持って帰るのは大きくて大変そうだったのでw、小さめの瓶の方にしました。獺祭ストアには、一合瓶入りも売られていたのを覚えています。一口で獺祭と言っても、種類も大きさも、色々あるんですね…。

「獺祭(だっさい) 純米大吟醸45 1800ml」
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