国会議事堂前にある憲政記念館へ、勝谷さんの講演を聞きに行ってきたのだ…

先達ての土曜日は、お昼頃から、国会議事堂前にある憲政記念館へ行ってきた。そこで開催される、コラムニスト勝谷誠彦氏の講演を聞くためである。
勝谷さんは、このブログ「カツブロ」のプロデューサーである(…多分)。何せ、「カツ」の部分は、勝谷さんの「勝」なのだから(…これも、多分)。まあ、そんなご縁があるのだ。

そんな訳で、事前にメールで申し込みを行っておき、この日をずっと待ち続けたのである。憲政記念館は、国会議事堂のほぼ真ん前。最寄駅は地下鉄の永田町駅だ。
この日は、まるで夏のように暑い一日だった。ニコン P900に加えて、iPad miniや電車の中で読む本まで持って行ったので、鞄がとても重くなってしまい、結構大変だったのである。

行きは、地下鉄南北線を利用し、永田町駅で降りた。その2番出口から5分程度の距離なのだ。しかし、帰り道は、日比谷公園経由で有楽町駅まで、態々歩いたのであった。暑い中を重たい思いをして、全く酔狂なw

さて、その2番出口を出るとすぐに、国立国会図書館がある。実は、ここの図書カードを持っているのだけれども、この日は図書の閲覧などしている暇はないのである。立ち寄りたい欲求は捨て、写真だけ撮り、遣り過す。

上の写真は、国会図書館本館の入口。中世の修道院の回廊のように見えて面白いと思い、撮った。この本館6階には、カレーが美味しい食堂があるのだ。ちなみに、場違いとも思えるような、超大盛りのカレーもあるw

さて、右に国会議事堂、左に国会図書館を見ながら少し歩くと、その突き当たりにありましたよ、会場の建物。憲政記念館である。年季ものの木の看板に、低層の瀟洒な建物。英語では、”Parliamentary Museum”、つまり国会博物館という意味だ。

何だか、結構凄いところに来てしまった…という感じがするのである。気分は、すっかり田舎の御上りさん。まあ、電車を乗り継いで遥々やって来たので、当たらずも遠からずなのだけれども…。

敷地内をどんどん入っていくと、明治から昭和にかけての政治家、尾崎行雄氏の像が立っている。その側には、尾崎氏の箴言である、「人生の本舞台は常に将来に在り」の石碑があった。

この言葉は、昭和8年、尾崎行雄氏が76歳のときのものなのだそうだ。「本舞台は、将来に在り」…実に含蓄のある深い言葉だと思う。このまま、座右の銘にしたいくらいだなあ…。

講演会の開始は、午後2時。受付は、1時30分から。しかし、時計を見ると、まだ1時になる前であった。ちょっと早く着きすぎたみたい。僕以外に人は、外に2、3人の人たちがいた。まあ、とにかく、建物の中へ入ってみる。
すると、入って右の奥に、会場の第1会議室があるのが分かった。下の写真が、その入口である。この辺りにはまだ、お客さんらしき人は見当たらない。僕が一番乗りなのであろうか?ロビーのソファでは、掃除のおばさんたちが休憩しているところだった。

僕は、空いているソファに腰掛けて、暫く待つことにした。それから、午後1時5分頃だっただろうか、勝谷誠彦さんのマネージャーの方が、段ボール箱のついたカートを引いて現れたのが見えたのである。きっと、即売の本が入っているのだろう。
マネージャーさんは、職員の方達と挨拶されたり、会議室内で準備をされたりしているようだった。忙しそうに部屋を出入りされている。勝谷さんご本人は、まだいらっしゃっていないように見えた。

上は、会議室前の受付カウンターに置いてあった、電動で回転するミニ地球儀。直径10cmくらいの、小さな物である。可愛らしくクルクル回っている。何だか、見ている内に欲しくなって来るくらいだった。何処に売っているのだろう?
さて、そうこうする内に、午後1時30分。受付で参加費の1000円を払って、第1会議室の中に入った。この中は、70席が用意されていた。職員の方が、「事前の申し込みで既に満席なので、前からお座りください」と告知している声が聞こえる。

僕が座った場所は、前列の端の方。演台がこのように見える位置だ。開演前なので、前にはまだ誰もいない。向かって右には、即売用の書籍が多数、積まれている。

僕にとって、勝谷誠彦氏を生で見るのは、何年振りかである。前回は、確か横浜で開催された、ニッポン放送のイベント会場の講演会だった。あのときは、(事前の申し込み制ではなかったこともあって)席には座れず、後ろの方で立って見たものだ。
今回の講演会では、予定の2時間の内、半分弱が質疑応答となった。僕個人は、この質疑応答の時間をとても興味深く見た。質問者は6~7人だっただろうか、その数々の質問と勝谷さんからの答え。そこで繰り広げられる濃いやり取りが、実に面白く、見応えがあったのだ。

帰りに歩きながらふと、考えたのだけれども、今回の講演会のネット申し込みの際に、「勝谷誠彦さんに訊いてみたいこと」という項目も併せて入力して送るようなシステムになっていたら、更に面白くなったかも知れない。
そして、70人からの質問内容に沿って、勝谷さんが講演のお話を進め、そして、その上で更に質問がある方たちには、質疑応答の時間で尋ねて貰うようにする。勝谷ファンの皆さんは、知りたいことや訊きたいことを沢山お持ちのようだったので、そのように思ったのである。

上の写真は、国会前の銀杏並木で撮った、ほぼ天頂の月と、植え込みのつつじの花。写真の撮影後、歩道に立って警備をしているお巡りさんから、「何を撮っているのですか?」と尋ねられた。
そのとき僕は、「ブログで使う写真を撮っているんです」と言って、この月や花の写真を見せた。お巡りさんは、やや拍子抜けしたようで(?)、「ああ、そうですか。すいません…」なんて言っておられたのである…。

そうそう、この写真も見せた。上空の、遥か向こうを飛行中のJAL機。こうやって、僕が上に下にレンズを向けて写真を撮って歩いているので、そのお巡りさんは怪しんだ(?)のかも知れないw
はじめに書いたように、帰り道は永田町駅を利用せず、そのままずっと歩いて日比谷公園へ寄って行った。それから、有楽町のビックカメラでデジカメをちょっと見て、JRの有楽町駅で電車に乗った。

それから、この日は、夜から仕事をしたのだった。勤務先の塾で会議があったのである。いつも授業時間の終了後に始めるので、会議は深夜まで及ぶ。この日は、帰宅が午前0時半ごろだった。それでも、これはまだ早い方なのだ。
カメラや本などを詰め込んだバッグを下げて歩いて、結構疲れた上に、夜はそのような仕事もあったのだけれども、大変に良い1日であったと思う。講演会場では、このブログを運営しておられる会社の社長さんに、ご挨拶も出来た。またいつか、このような講演会の機会があれば、と願っている。

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勝谷誠彦氏の近著は、こちら。昨年、兵庫知事選挙に立候補し、選挙戦を戦った際に書かれたルポルタージュ。勝谷さんは、兵庫県内の全ての市と町を廻りながら、毎日これをしたため続けたのである。何という筆力だろう。今回の講演会は、この本がきっかけとなって実現した。尾崎行雄記念財団 咢堂ブックオブザイヤー2017・選挙部門大賞受賞作。

勝谷誠彦 著『64万人の魂 兵庫知事選記』
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