これは創作か、それとも現実か…(その1)

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今週も、ショートショート投稿サイト「ショートショートガーデン」に作品のアップを続けている

きょうの時点で、投稿数は16である。その中には、ひとつのお話を4分割してアップしたものが2作品あるので、実質的には10作品ということになるだろうか。
さて、それ以外にも、お話のプロットを色々と考えることもある。ときには現実を織り交ぜながら。こんな風に…。


先週の月曜日のことだった。晩になってから急に、円弧状のピカッとした何物かが左の視界の隅に見えるようになった。目を動かしたときに、白く半円の光輝が一瞬だけ、何度も出てくるのである。ちなみに、音はない。
ははあん、これは芥川龍之介が晩年に見たという閃輝暗点ではなかろうか、と思った。「歯車」で有名なあれだ。もしそうならば、あとでひどい頭痛がやって来る筈だ。その夜、僕は覚悟して寝た。でも結局、頭痛は起きなかった。

翌朝、いつものように午前4時過ぎに起床した。顔を洗い、コンタクトレンズをつけた。そのとき、左目に目やにのような白っぽい異物が見えた。時間があればコンタクトレンズを洗うのだけれども、仕事があるために先を急いだ。
早朝の作業中も、左の目の前にある目やにのようなものが邪魔に感じられた。視界を絶えず、ウロウロしているのだ。そうこうする内に、僕は漸く気づき始めた。これは、目やにではない…。

多分、網膜剥離の一種だろう。僕は、子供の頃から目が飛蚊症気味で、いつも目の前を小さなゴミのようなものが浮遊した視界を見て過ごして来ている。
その飛蚊症と、この目やにのようなものが、全く同じ動きをするのだ。右を見れば左に動き、左を見ようとすると右に移動する。ただし、この目やにのようなものは、サイズが大きい。車のワイパーが目の前で左右しているような感覚である。

ネット検索でヒットした医学会のサイトを見ると、やはり網膜剥離の症状とみて間違いないようだ。あのピカッは前兆だったらしい。…ということは、寝ている間に剥がれてしまったのだろうか?
これは、このまま放っておくと失明に至るようだ。しかし、生憎と僕は超がつくほどの医者嫌い。良い病院も知らない。とても行く気にはならないのだけれども、目が見えなくなるのは嫌だなあ…。

僕の体には最近、どうもよく異変が起きているようだ。もうそろそろの歳なのだろう。自分自身の閉店セールを始めて、在庫一掃を徐々にやっておかなくてはなるまいか。
朝から雨降りの日だった。窓を開けると、湿気を含んだ冷たい風がスッと吹き込んで来た。地面を打つ雨音が、ずっと一定のリズムを打っている…。(つづく)

……

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