長雨の合間の好天に、写真散歩を楽しむ。撮るものは、花であったり、蜜を吸うものであったり、西陽に煌めく雲であったり…

前回の投稿は、後半に今年の中秋の名月の写真を載せた。

この日の天気は、幾分曇っていたのだけれども、雲間からどうにか観測することが出来たのである。こうした天体ショーの日には天候に恵まれないということが往々にしてあるものだ。
でも、今回は運が良かったのかどうなのか、実に助かったと思う。そして、翌日からは再び、曇ったり雨が降ったりという天気に戻ったのだ。あれは、本当に束の間の月夜だった。有難いと言うほかない…。

さて、トップの写真は、秋の長雨の中の朝顔。敷地の隅っこで雫を湛えながら咲いていた。その重みのせいか、花弁がそっくり返ってしまっている。そんな姿も含め、如何にも可憐だと思う。

そんなある日、息子が、ねこの口元に何かが付いているのを見つけた。小さな頃から、色々と目敏いというか、よく見つける子なのであるw これは何だろうか?

一雫の水滴なのだ。多分、直径は1mm程度だと思う。きっと、ねこは水を飲んだばかりだったのだろう。下唇の辺りに大きな水滴を幾つも付けて歩いていることはよくある。
でも、こんな小さな粒がたったひとつだけ付いている、というのはちょっと珍しい。見つけた息子は大喜びである。それから、ふたりでこうして写真を撮ったのだw


先達ての週末は、夕方から、ニコン P900を携えて散歩をした。所謂、写真散歩である。ただ歩き回るだけでは無目的になってしまうので、こうして何かやろうと思うことを同伴させてから行くのだ。

時節柄であろうか、道端には彼岸花が数多く咲いていた。赤いものと白いものとがあったけれども、いずれも質素な花なので、なかなか綺麗に撮影するのは難しい。まあ、僕なりに撮ってみた…。

あと、上を見遣ると、電線にはトンボがまるで数珠つなぎのように並んで止まっていた。すっかりと、秋なのである。この前日に、図書館の前で、まだ蝉の声を盛んに聞いたばかりだったのだけれどもw

それから、少し歩くと、何かが忙しなく飛んでいるのを見つけた。花から花へと器用にホバリングしながら蜜を吸っている、茶色っぽい生き物である。羽を超高速で動かしているので、まるで消えているように見えた。

これは小さな鳥かと思いきや、蜂に擬態した虫であった。オオスカシバという、蛾の一種なのである。ひとつの花に2秒と留まらない。蝶の口と似たものを伸ばして蜜を吸い、すぐに次の花へと移るのだ。

僕は、P900のレンズを向けて、このオオスカシバを必死に追いかけた。そして、撮る。ファインダー越しには、次にどの花へ行ったのかが分かりにくい。
そんなときには、一旦、カメラを下げて探す。見つけたら、またファインダーを覗く…この繰り返しだった。可愛らしくも、実にせわしない虫だったのであるw

さて、この日は、夕焼けもまた実に綺麗だった。西から北の方へ、大きく雲が伸びていた。それは、羊雲の様であったり、掠れた薄雲であったり様々だ。秋の雲の姿が集大成的に織り交ぜられていたのである。
遥か西方には、陽が傾きつつあった。短くなった昼間の時間を惜しむ様に、太陽は雲の隙間から、金色にも見える強い光をこちらに投げかけていた。雲がそれを広く大きく受け止める。陽がよく映えて煌めいていた雲だった…。

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先達て、2回に分けて僕なりにレビューしてみた『ブレードランナー2049』。下は、そのサントラCDです。今回の音楽は、ヴァンゲリスの担当ではなかったけれども、前作の雰囲気をとても上手く引き継いだ、実に良い音楽でした。Amazonのレビューでは絶賛の声が頻りだけれども、確かにこれは音楽単体でも聴いてみたくなって来ると思います。機会を見つけて、是非サントラCDも入手したいなあ…。それから、次回辺りに、この『ブレードランナー2049』に関して、もう少しだけ追加の所感を書いてみたいと思っているので、お楽しみに…。

『ブレードランナー2049 オリジナル・サウンドトラック』
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