息子と再びのお出掛け、その2(前回は、こちら)。
新宿で高速バスに乗った。そのお陰で、今回は快適で安楽な旅となった。ふたりくらいの移動ならば、自分で運転して高速道路を走るよりもコストパフォーマンスが良いようだ。次回以降も高速バスを選択肢に入れて考えてみよう。そう思った。
但し、近いうちに、息子の自転車を実家まで運ばなければならない。数ヶ月前、高校の通学用として買い換えたばかりなのだ。そのときは、僕の車に積んで走ることになるだろう。
さて、トップの写真は、うちを出発した際、駅まで歩いている最中に見かけた野良ねこたち。白黒のねこの向こうには、もふもふとした尻尾が見える。長毛のねこもいるらしい。
駐車してある車の前に回って撮ったのが、下の写真。僕が、チッチッと軽く舌打ちのような音を出すと、2匹が一斉にこちらを向いたのである。奥の方にいるのが、もふもふのねこ。こっちも、野良なのだろうか?
さて、今回は高速バスを終点まで乗らずに、実家近くの停留所で途中下車した。そこから歩いてみようというわけである。今後の様々な場面を想定して、息子にはその都度、実家までの道を教えておかなければならない。
高速バスを途中下車するというのは、僕にとって初めての経験。高速道路上に時折設置されている、道路脇に小屋が建っているような場所が停留所である。そこから階段を降りて、下の道に出られるようになっているのだ。
上の写真は、高速道路から降りた後に撮った。このような田園風景とアルプスの景色が豊かな一帯を30分ほど、息子と歩いたのである。道はほぼ真っ直ぐ進んで行けば、実家に着く。
その途中で見つけた、池の鯉。道の脇に、雨水を溜めておくためか、それとも防火用水か、コンクリートで作った小さな池があったのだ。鯉は、全部で4匹いた。実に優雅に泳いでいた。
それから、鬱蒼とした林の中の神社も見つけた。急な石段を登ると、奥には古い社が見えた。神社好きの息子は、やや珍しそうに、スマホで写真を撮っていたのである。夏はこの木陰が涼しいだろうな、と思う。
それから、お地蔵さんも。加えて、この辺りには、馬頭観音(ばとうかんのん)という、馬を供養するための石碑も見られた。これは、梵語で「ハヤグリーヴァ」と言い、「馬の首」という意味なのだそうだ。
さて、そんな風にして、周囲の景色を楽しみながら田舎の道を歩いて行った。予定通り、日没の1時間くらい前には実家に着いたのである。息子は、僕の父や母の歓待を受けた。
僕は早速、息子の合格通知書や高校の卒業証書と卒業アルバムを見せた。父は、それを実に興味深そうに眺めていたのである。これで、僕は一応の親孝行がひとつ出来ただろうか、と思った。
そう言えばきょう、息子の高校がネット上で大学合格者数の速報を発表した。私立大学は既に合格者数がほぼ出揃っており、国公立大学は前期日程の人数が揃ったところである。
首都圏の難関人気大学であるGMARCHについては、昨年度に引き続き、全国でトップクラスの合格者数となったようだ。そして、国公立大学は、東大京大をはじめ、前期日程だけで100人を超えた。こちらも、昨年度を優に超えた人数である。早慶上智も100名以上だ。
つまり、難関とされる大学の合格者数を年々着実に伸ばしてきているのだ。こうした上昇機運にある高校に息子が在学でき、無事現役で国立大学に合格したことを実に有難く思う。まあ、そもそも、この高校を選んだのは僕だったのだけれども…。
さてさて、この日、実家では、父や母と色々な話をしているうちに夜が更けていった。風がとても強かったこともあって、ニコン P900で天体写真を撮ることは諦めたのである。本当は楽しみにしていたのだけれども仕方がない…。
そして、翌日。いよいよ、大学の入学説明会である。僕は、初めてこの大学の構内へ入る。地元にあるのに、何故か今まで縁がなかったのだ。それも、この日で解禁だw 期待に胸が高まる。母の運転で、僕たちは大学へと向かった。(次回に、つづく)
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