はじめて、音楽のサブスクサービスを利用してみたのだ。そこで見つけたのは…

トップの写真は、かみさんが散歩に行ったときに拾ってきた桜の花。小鳥が啄んで落としたのだそうである。窓からの陽光を受けて、花弁が透き通っている。

さて、前々回の投稿で、天才鬼才指揮者テオドール・クルレンツィスの来日公演が中止になったことを書いた。その発表は3月26日のことである。その翌日には早速、招聘元のKAJIMOTOから、払い戻し用の書類や封筒などの一式が郵送で届いた。
同封の文書に記載の内容は、ネットに書いてあった事柄と同一だった。でも、手間をかけてこれらを改めて購入者ひとりひとりに送って来てくれるところに、この会社のホスピタリティを感じたのだった。

聞くところによると、電話の応対も丁寧なのだそうだ(うちにも、中止の電話連絡が来たようだ)。願わくは、ベートーヴェンイヤーのうちに、是非とも来日公演がいつか実現せんことを…。


さて、先週のことである。HMVから、音楽のサブスクリプション「HMV music」が2ヶ月無料、というメールが送られて来た。通常は1ヶ月のお試しが出来るようなのだけれども、このメールから申し込めばそれが2ヶ月だというのである。
僕は普段、見放題や聴き放題に付き合っている時間が余りないので、こうしたサブスクサービスを利用したことがない。でも、今は英語の勉強に励んでいるところだ。例えば、単語の暗記の際のBGMに丁度良いだろうか、という動機でポチッてみた。


(上はメールの画像をスクリーンショットしたもの。これをポチっても何も起きませんw)

アプリをダウンロードし、必要事項を入力。早速、HMV musicが売りにしていると言うプレイリストを覗いてみた。
クラシックのコーナーのそれには、例えば坂本龍一キョージュの曲ばかりを集めたリストが3種類もある。その中には、戦メリのカヴァーばかりを集めたリストも。こりゃ珍しくて良いやw

他のプレイリストには何と、テオドール・クルレンツィスの名演集もある。キュレイターさん、よく分かっていらっしゃるなあw
勿論、カラヤンやバーンスタイン、アバド、小澤征爾などなど、もっとメジャーな指揮者のリストもある。アルゲリッチやホロヴィッツ、ヒラリー・ハーンのような器楽の演奏家のリストも。プレイリストを見ているだけでも飽きないくらいだ。

クルレンツィスといえば、4月に発売予定のベートーヴェン交響曲第5番「運命」の第1楽章が丸々アップされているのを見つけた。これは凄い。謂わば部分的なフライングゲットであるw
聴いてみると、実にクルレンツィスらしい演奏だった。抑揚たっぷりで起伏に富んだ音。合間の残響も良い感じだ。これは他の楽章も、それからあともう1枚のベートーヴェン(秋発売予定の第7番)の方も、とても楽しみになってくるなあ…。

このアプリの良いところは、他のアプリを使用中でも音楽をずっとバックグラウンドで鳴らしてくれることだ。例えば、YouTubeのアプリでは、こうはいかない(何故だろう…)。
音質は、ちょっと軽めのきらいがあるような気がするけれども、まあ良いのでは。お試しの一応の期限は5月31日。少なくともそれまでは有効活用していこうと思っている…。


さてさて、テオドール・クルレンツィスの話題は続く…。上にも書いた、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」の部分的な試聴が、YouTubeで3月31日から始まった。
僕は上述のように、この演奏の第1楽章はHMV musicで全部聴いたけれども、他の楽章に関しては初めてだ。 早速、聴いてみた。

各楽章とも30秒ほどの試聴だけれども、いやあ、これが実に良い。言ってみれば、現代的なノリのベートーヴェンだなあ。…と言っても、決して軽いノリではない。ポップというよりはロックな感じ、と表現するべきか。
ロックなベートーヴェンというと、最近の久石譲の指揮による演奏もそうらしい。いつか、比較して聴いてみるのも面白いかも…。

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この「運命」のCDのリンクを貼るのも3回目になったかと思いますが、試聴してますます楽しみになって参りました。発売日は4月8日。この日に予定通りリリースされますように…。あと、秋に発売されることになっている「7番」のCDの方も、遅滞なく発売されますように。このご時世ですので、何かと不安ではあるのですが…。

テオドール・クルレンツィス「ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 作品67『運命』」
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